私にとってはいわくつきのTHEナンバー2岩倉具視です。
前回、あまりにも難しすぎて、レポートに失敗というか、断念してしまいました。

今回はどうなることやら???
そう・・・今思えばご意見番は加治将一さんでしたあせあせ(飛び散る汗)

岩倉具視 (幕末維新の個性)

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時代が江戸から明治へと大きく動いていた京都洛北で・・・
密談する男たちがいました。
薩摩藩士・大久保一蔵(利通)・長州藩士・品川弥二郎・・・そこにいたのは、粗末な着物に粗末な家・・・ふてぶてしい顔を持った男・岩倉具視でした。

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階級制度の厳しい公家の世界にあって、下級公家だった岩倉具視・・・
彼は、自らの裁量で道を切り開き天皇の侍従に・・・、皇女和宮の御成婚まで成し遂げます。
しかし、権力闘争に敗れ、岩倉村で幽閉・蟄居していたのです。
が・・・その間も意見書を書きまくり、倒幕、王政復古の策をめぐらせていました。
彼が夢見た新しい世界とはどんな世界だったのでしょうか???
彼は、明治維新の立役者でしょうか?
それともとてつもない野望を抱いた策謀家なのでしょうか???


彼が歴史の表舞台に現れたのは・・・
黒船から5年たった1858年・・・
京都御所が物々しい雰囲気になっていました。
幕府の老中・堀田正睦が通商条約締結の勅許をえるために宮中に参内・・・関白の九条尚忠が条約の議案を提出したところ88人もの公家が集まり、撤回を求めたという・・・
いわゆる“廷臣八十八卿列参事件”です。
公家が許可もなく宮中に参内することは前代未聞のことでした。

事件のせいで、関白・九条尚忠の求心力は低下、九条に取り入ろうと・・・通商条約のお墨付きをもらおうとしていた堀田正睦の目論みはご破算となりました。

その・・・首謀者こそ、岩倉具視でした。
下級武士の岩倉がどうして・・・???
実は、これは用意周到に計画されていたものでした。
宮中において関白は、殿下と呼ばれ、公家社会最大の権力者で・・・天皇でさえその意見に反対することは困難でした。

老中・堀田も九条に対し“手入れ”として・・・およそ3万5000両も用意したと言います。
しかし・・・それを快く思わなかったのが、先の関白・・・“鷹司正道”。
自分にあいさつもなく、堀田が九条にすり寄っている・・・
蔑にされたことを恨んでいました。

頭が回り、弁も立つ・・・しかし下級武士の岩倉は・・・
40歳を目前に冷や飯ぐらいでした。
そこで・・・鷹司に・・・“歌道の弟子”となることで近づきます。

そんな岩倉にとって千載一遇のチャンスが!!!
水面下で鷹司の命を受けた岩倉・・・
密かに走り回り・・・88人の公家列参をやり遂げます。
そして、上司・鷹司の敵・九条を引きずり下ろすことに成功しました。
華々しい政界デビューでした。

岩倉が行った“廷臣八十八卿列参事件”によって、堀田正睦が失脚・・・
堀田を立てて息子・慶喜を将軍に・・・と企んでいた徳川斉昭の力が低下・・・
それに乗じて反対派の井伊直弼が大老として躍り出ます。

井伊は、天皇の勅許を待たずにアメリカとの条約に調印・・・
斉昭は天皇の命で井伊を失脚させる“戊午の密勅”で反撃しようとするも・・・井伊に握りつぶされてしまいます。
そして、井伊の勢いは止まらずに・・・安政の大獄へ・・・。
しかし、その井伊も 桜田門外の変で暗殺されてしまいます。

安政の大獄の余波は、宮中にもおよび・・・
鷹司も・・・
しかし・・・この時、岩倉は・・・
すでに岩倉の妹・堀川紀子が孝明天皇の側近となり、寵愛を受けて。。。
紀子が天皇との間に女児を設け・・・その口利きで天皇の近習となっていました。

当時、天皇には大きな悩みがありました。
幕府と朝廷を・・・公武合体しようとする考えのもと・・・和宮との婚姻を進めようとする幕府・・・しかし、これは有史始まって以来の朝廷の危機でした。
心を許せるのは・・・紀子の兄・・・岩倉具視のみ・・・。


天皇「そちはどう思う?」
岩倉「ご心配なさいますな。
   和宮の御降嫁をお進め下さい・・・。」

岩倉は、水面下で幕府側・・・所司代・酒井忠義と接触し、幕府の力の衰えと、朝廷に力をすがろうとしていることを掴んでいました。
こうして、意見書にもまとめられ、和宮の降嫁が決まりました。
そして岩倉は、下級公家であるにもかかわらず、天皇の勅使を受け、幕府側との交渉に臨むことになるのです。
皇女・和宮降嫁でスポットライトを浴びる岩倉具視。。。
和宮を降嫁させるときに内親王にして降嫁させます。
内親王とは、天皇の皇女およびその姉妹ということで・・・将軍よりも位が上となります。
つまり、家康以来、幕府との関係が反転することになったのです。

宮中で幕府に最も顔が利く男となった岩倉・・・
その存在は大きくなっていきました。
そこに目をつけたのが・・・薩摩。
ライバル長州が長井雅樂を使って公武一和を進言・・・
島津久光の命により大久保利通が岩倉に近づきます。

1862年4月16日・・・
会合の後、寺田屋騒動がおきます。
さらに九か条の献策を持って江戸へ・・・
維新に向け薩摩の構成を裏で操っていたのは岩倉でした。

しかし・・・奈落の底へ。。。
三条実美・綾小路公知らの33人の連署によって突然蟄居が言い渡されます。
理由は、幕府・酒井忠義に内通し、公家側の秘事を漏らしたから・・・というものでした。
妹・紀子も隠居させられていました。
近衛忠煕が関白に返り咲くと、九条尚忠への意趣返しが始まったのです。
そして目障りとなったのが岩倉だったのです。
此処には孝明天皇が自ら三条に傾く条件もありました。
三条実美らは絶対の攘夷派・岩倉は、幕府に近いのでどちらかというと開国派だったのです。

京のはずれに逃げ込んだ岩倉・・・
しかし、虎視眈々と時期を狙っていました。
その間5年・・・
その間に・・・時代は刻々と変わります。
長州、薩摩・・・そして、三条らの七卿落ち・・・
西郷・大久保・桂・坂本・中岡・・・

寒村に押し込められていた三条は、意見書を書きます。
ここで、薩長連合を説いています。

う~ん・・・ここら辺から頭がこんがらがってきました。
だいたい岩倉具視ひとりでそんなことができるのか???
よく考えるととっても不思議・・・
失恋

岩倉具視・大逆転を狙う乾坤一擲の策は・・・???相手は将軍・慶喜。

そう、相手は慶喜・・・って、どこまで黒幕なんだ・・

1867年12月8日・・・日本が変わる48時間が始まりました。
この日、京都御所では・・・大名や公家たちの官位普及や赦免を行うことになっていました。出席者は有力公家たちと薩摩などの大名・・・
しかし、慶喜は病気を理由に会議の席には着きませんでした。
孝明天皇崩御の恩赦により蟄居の解かれた岩倉は・・・
次の間に控え・・・会議は朝方終了。
はれて宮中入りを認められた岩倉は・・・上奏文を読み上げます。
政治革新についての文書です。
そこには、幕府だけではなく・・・摂関政治をも廃止にするというものでした。
時を移さず会議が・・・
将軍のいないままに話が進んでいきます。

慶喜と、二条摂政がいない欠席の場で、“幕府廃止”と“摂政廃止”が決まってしまいました。
岩倉が練り上げた秘策の秘・・・それは、王政復古だったのです。

260年続いた徳川を倒すのではない・・・平安より続いた朝廷の摂関政治をも終わらせるのだ!!
それは、才覚さえあれば、下級公家の岩倉も、下級武士の大久保も政治の中枢に登ることが出来る!!そうなった瞬間でした。


加治将一さん・・・「天下の西郷」「天下の岩倉」とか言ってましたが・・・後から見たら天下の・・・ですが、この時“天下の・・・”だったんだろうか???

岩倉具視最大の疑惑・・・それは・・・
明治新政府のNo,2となった岩倉が・・・1871年岩倉使節団としてアメリカ・ヨーロッパを訪問、不平等条約改正の予備交渉と、西洋文明の調査を行いました。
そのメンバーは・・・大久保利通・木戸孝允・伊藤博文・・・明治の世を切り開いた人たちでした。
ここに、龍馬がいたならば・・・


出た~!!龍馬暗殺説!!
またまた加治さんならではです



しかし、中岡慎太郎と、岩倉具視の画策・・・幕府を倒すためには・・・幕府を生かそうとする龍馬は邪魔者になっていたのです。
近江屋で暗殺された竜馬・・・
もし、中岡が龍馬暗殺に関わっていたとしたら???

岩倉具視が関与していた???

と、何でもかんでも岩倉具視さんが黒幕で終わってしまいました。失恋

龍馬暗殺説に関しては、京都見廻組が有力です。
どうして高らかに発表しなかったのか??
それは、龍馬と一緒に関係のない中岡慎太郎が殺されたから・・・
という説まであります。
ま・・・中岡慎太郎の何が関係ないの???っても思えますが・・・
そこをあーだこうだというのが面白いのですが黒ハート

そうだ・・・だから、頭がこんがらがるんだ・・・失恋
たくさんの草莽がいて、その時代のうねりに逆らうことは誰もできなかったと・・・
私はそう思うのです。
例えそれがみんなの好きな坂本龍馬でも、私の大好きな土方歳三でも・・・あせあせ(飛び散る汗)

一人の人の頭で仕上がるなんて・・・あんまり考えられないなあ・・・失恋


って、中立にレポートできませんでした。
ごめんなさい・・・たらーっ(汗)


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