第25回「見果てぬ夢」

1159年2月、後白河上皇の姉・統子内親王が上西門という院号を授かり、源頼朝は蔵人に取り立てられました。
この頼朝、中川大志クンですが、良い感じに岡田君へと繋がりそうな雰囲気を醸し出していますが、子役から松山ケンイチさんや玉木宏さんに飛んだことを思うと、岡田君は未だに少年を醸し出しているのに、どうしてここにひとり挟むの???なんて、思ってしまいました。
いや、別に、中川クンが、悪いっていうのでなないのよ。揺れるハート
上手に演じてくれています。


病床の母・由良御前はその知らせに喜びながらも、平氏との差を埋められずに苦しむ義朝を案じ、父を支えよと頼朝に言い聞かせます。
カッコいいですね。さすができた女房です。黒ハート


信西の政治改革は順調に進み、今度は官吏養成のための予算を捻出しようと奔走していました。その働きぶりは、明らかに生き急いでいます。。。

感心する清盛に、信西の妻・朝子は信西の逸話を語ります。淡海という宋の僧侶と会ったとき。。。見事に宋の言葉で話す信西に驚いた淡海は、博識の理由をたずねると、信西は遣唐使が再開されたときに備えているためだと自身の夢を語ったといいます。清盛は信西の壮大な夢に驚きます。嬉しそうです。自分の夢とシンクロしたのですね。清盛。

朝廷は即位した二条天皇の親政派と譲位した後白河上皇の院政派に分かれて対立していました。その中でも自分の意のままに政を行う信西を二条親政派は疎ましく思っています。
いつものことですが、ドロドロしています。揺れるハート

後白河上皇からなんでか知らないけど、過度の寵愛を受けている側近・藤原信頼は後白河上皇を通じて近衛大将の位をねだります・・・が、信西は強く反対。。。

理由は、「何にも功績・働きがないから。」

当たり前のことを言っただけなのに、信頼は信西に憎しみを抱いていきます。

後白河は、
「なんとかせい!!」と、俺様を発揮しています。
で、なんでそんなに信頼が好きなの???
やっぱり変なのかしら???


信西は師光を通じて白楽天の「長恨歌」の絵巻を後白河上皇にとどけた。それは唐の玄宗皇帝が楊貴妃にのめりこんで国を滅ぼした話であり、信頼にいれこむ後白河上皇への戒めだったが、上皇は喜ぶばかりで真意にまったく気づきません。っていうか、楊貴妃と一緒なの?信頼が???
いくらボーイズラブが普通だったとはいえ・・・そうなの???
そうでなければ気づかないでしょう。

でも、後白河のこと・・・
気づいてて、知らん顔しているのかもよ?


ある日、清盛はやつれた義朝を見かけ、病床の義朝の妻・由良御前のために宋の薬を渡そうとするが義朝は断りました。意地をはりながらも自分のふがいなさを恥じる義朝に清盛はかける言葉がありません。


2人とも、逆転した性格を上手に表現していますね。
役者さんってすごいなあ!!って、思います。
松ケンは上手だとは思っていましたが、玉木宏さん、「千秋先輩」は、ツンデレ一辺倒の役だったので・・・それはそれで良かったんだけど、ほんと、良い俳優さんになりました。揺れるハート

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2月、上西門院の殿上始の儀で、頼朝は初めて平清盛と対面することになりました。清盛の杯に酒を供することになった頼朝は、その威厳に満ちた姿に圧倒されて酒をこぼしてしまいます。

悔しさと恥ずかしさでいっぱいの頼朝に・・・

「やはり最も強き武士は平氏じゃ。そなたのような弱き者を抱えた源氏とは違う」と清盛は言いました。

怒りに震える頼朝が清盛をにらむと意外にも清盛は優しげな笑顔で頼朝を見ていました。

ここまで上がってこい!!

挑発しております。まさに少年漫画のようです。
少年漫画なら・・・これが腐女子のフィルターによって、マゾ化・サド化になってしまうのですが。。。

これは、大河ですから。揺れるハート

頼朝が館に戻ると由良の容体が急変。。。
義朝は宋の薬を求めて清盛の館へ走ろうとしますが、由良がそれを制止!!

「なりませぬ…。行ってはなりませぬ。平氏に頭など下げてはなりませぬ。
 殿…いついかなる時も、源氏の御曹司として、誇りをお持ちになり、生きてこられた殿を、
 由良は心よりお敬い申し上げておりまする…。
 かようなことで、お志を曲げないでくださいませ…」

誇り高き源氏の妻として死なせてほしいと言い残して、息をひきとりました。
ああ、カッコいいです。由良御前・・・旅立ってしまいました。。。



程なく、信西に対して怒りを抑えきれない信頼は、同じく信西に対抗心を燃やす二条親政派の藤原経宗、惟方を館に呼んでいます。信頼は、仕えるお方が違っても倒すべき敵は同じと言い、一同は打倒信西を誓うのでした。

そう、敵の敵は味方なのです。黒ハート
まあ、武士をコマのようにして戦ってきて・・・穢れを武士に押し付けて、これからもそうして戦っていくマロたちですから、お決まりなのですが、久しぶりにブラックなマロを見た気もします。
そう、やはり、自らの手を汚さないという時点でブラックなのですよ。。。


一方、失意に暮れる義朝は常盤のもとへいきます。

でも・・・
「もう…ここへはお渡りにならないでくださりませ。
 殿はお辛き時ほど、私のもとにおいでになる…。
 私はもう、殿の逃げ場にはなりとうございませぬ。」

言ってしまいました。。。
ボロボロの義朝に、塩をすり込んでいます。。。バッド(下向き矢印)
大きな存在だったのでしょう。。。由良を失った寂しさは癒やせません。。。

そこに付け込んできたのが、信頼・・・。

そんな義朝を呼び出した信頼は、自分と手を組み信西の首を取れともちかけます。
義朝はあまりの事の大きさに思わず断り、その場を逃げ出しました。
う~ん、落ちぶれていく義朝をすごくよく表現していますよね。
父殺しと言われながらも頑張ってきた義朝が、こんな様・・・
次への布石がばっちり敷かれていきます。

館に戻ると義朝は、頼朝から清盛とはどういう男なのかを尋ねられました。

義朝は若いころ競べ馬で清盛に勝った日のことを語り、負けて落ち込む清盛に「最も強き武士は源氏じゃ」と挑発し、怒りで立ち上がった清盛のことがうれしかったことを告げました。
その話を聞き、頼朝は対面したときの清盛の笑顔の意味にようやく気づいたようです。
義朝も話していくうちに、今度は清盛の前に自らが立ち上がる番ではないかと思い始め、そしてある決意を固めます。

ああ、もう、頼朝にバトンタッチ感があからさまに出ています。あせあせ(飛び散る汗)
本当に、義朝は悲劇としか言いようがありません。
ここまでされてるんですが、ほんと、容赦ないですよね。。。


信西は、相変わらず算を置いています。
もう、凄い形相で・・・とり付かれたように、宋との交流を復活させ、使節を送るという積年の夢を実現しようとしていました。

清盛は信西から、大願成就のために熊野神社へ詣でるよう命ぜられ、熊野へ旅立ちます。
こんなにあっさり出発していいの?
昔の旅は命がけ、大人数の行列だし、出発までの時間もかかるでしょうに。。。

でも、ここにつなげるためには、清盛はいない方が良いしね。揺れるハート

これを好機と、信頼の館には信西と敵対する貴族たちが集まりました。そこには義朝も加わっています。あせあせ(飛び散る汗)

ある夜、算木を使い予算を計算する信西。。。
突然、無数に並んだ算木が迫りくる地響きのために揺れ始めました。。。恐怖に慄く信西です。

まあ、音が氾濫している今の時代と違って、シーンとした深夜・・・甲冑のすれ合う音や足音・・・それは、地響きのようにやってきたのかもしれません。あせあせ(飛び散る汗)

そのやってくる恐怖が・・・

次回が楽しみです。揺れるハート
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