川崎尚之助と八重―一途に生きた男の生涯

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中野竹子・・・
白虎隊とともに、悲哀の象徴のような人と思っています。

nakanotakeko[1].jpg

嘉永3年、会津藩勘定役中野平内とこう子夫妻の長女として江戸に生まれます。
妹の優子とともに美人姉妹として有名で、また学問にも通じ薙刀の名手でもありました。

後に「娘子隊」と呼ばれる女性のみで編成された隊の隊長格にあたる女性です。

慶應4年、容保の義姉である照姫が坂下に逃れたという情報から、照姫を守るために、竹子たちは女性のみの隊を結成。その姿は頭に白羽二重の鉢巻、女物の着物に袴を穿き、手には大小の刀に薙刀。髪をばっさりと切り、男性さながらの姿だったといいます。その姿、中性的だったことから少年の白虎隊と間違われたほどだったと言います。

結局照姫は坂下にはおらず、法界寺に宿泊。
その後、家老の萱野権兵衛に出会い、従軍を申し出ますが、権兵衛は・・・
「女にまで戦わせたとあっては、会津藩はそれほどまでに疲弊しているのかと思われる」
と従軍を拒否。

これに対し竹子は、
「軍に加えて頂けないのであれば、この場で自刃します」
と言い、竹子たちの覚悟を見せつけられた権兵衛は、彼女たちを衝鋒隊の隅へ編入しました。
彼女の薙刀には
「もののふの猛きこころにくらぶれば 数にも入らぬわが身ながらも」
という辞世の句を刻んだ短冊がぶら下げられていたと言います。

竹子は涙橋の戦いで、敵の銃弾を眉間に受けて戦死。。。
妹の優子は
「姉の首を敵に渡すわけにはいかない」
と、竹子の介錯をして、その首を持って落ち延びました。

優子たちはこの後、鶴ヶ城に入って、後方支援を担当。
八重は竹子の母であるこう子と鶴ヶ城の中で会話をしていて「なぜ娘子隊に加わらなかったのか?」と聞かれ「自分は鉄砲で戦うつもりだったから」と答えています。

この、「娘子隊」も、本当に悲しい歴史です。たらーっ(汗)

この女性を、黒木メイサさんが演じてくれます。

meisa[1].jpg

「白虎隊」では、岩崎良美さんでした。
一途で純潔なその姿、殉死するシーンは、今思い出しても涙が出てきます。
あの作品を見た人は、私のように、強烈な思い入れがあると思うなあ。。。
だから、メイサさん、大変だと思います。

ちなみに、私は何回も書いていますが、幕末のジャンヌ・ダルクは山本八重子ではなくて、中野竹子の方が似合っていると思うのですが・・・どうでしょうか???

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