歴史の中の日本
昨日のブログでBS歴史館の坂本龍馬を書いたので、思い出し読みをしました。

歴史の中の日本 (中公文庫)

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司馬遼太郎さんの「歴史の中の日本」です。

私は司馬遼太郎さんが好きなのですが、若い頃に読みましたが、ほとんど忘れてしまいました。池波正太郎さんや子母澤寛さんに比べると、読みやすいのが魅力的でした。

この本には司馬遼太郎さんの書いた本についてだったり、色々な人物について、またものの見方なんかを書かれています。

その中に、「坂本龍馬」について書いてあったので、少し紹介したいと思います。

まず、司馬さんによると、歴史に影響を与えた人物の評価が、同時代からさまざまに変化して、その人物が生きた時代の余熱が冷えるころ、つまり一人の人物の評価が確定するには、百年はかかるというのです。

龍馬の場合、明治国家における彼の歴史的位置はほとんどなきに等しく、教科書でも、明治の元勲は、木戸孝允・西郷隆盛・大久保利通の三人で、その後は、明治政府を作った伊藤博文・山県有朋となります。

龍馬という人物は、明治40年頃まで、タブーだったようです。それは、明治国家が薩長のものだったということと、民族主義者であったものの、共和思想の匂いの濃い人物だったからだと思われます。

思想的には、アメリカのように大統領を持つ国家を考えており、当時としては乱臣賊子です。ただ、見事なバランス感覚で、その考えを表に出すことはないのです。

龍馬の面白さは、倒幕ということが、龍馬にとっては、言わば片手間の仕事で、最終目標ではなかったのです。そして、彼の狙っていたものは、世界貿易だったのです。

そして、第二次世界大戦の敗戦により、明治政府の国家が崩壊し、坂本龍馬の自由奔放さが見直されてきたのかも知れません。

坂本龍馬という人は、時代をかなり早く生まれてきてしまったのでしょうね。私は幕末は好きですが、やはり、坂本龍馬という人は飄々としていてよく解りません。実を言うと、佐幕派のファンです。新選組みとか白虎隊とか

去年の大河ドラマも、半分ぐらいは見たのですが、後になってくると龍馬の型にはまらない行動がわからなくなって、いつの間にか見なくなっていました。世間ではあんなにもてはやされていたのに・・・。

きっと、凡人にはわからない、やはりヒーローなのでしょう。


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人生に悩んだら「日本史」に聞こう 幸せの種は歴史の中にある

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