学校では習わない江戸時代 [ 山本博文 ]

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暴れん坊将軍・・・もとい、八代将軍徳川吉宗が1721年に設けた「目安箱」。

この目安箱、訴状を入れるための孔がふたに開けられた白木づくりの箱です。
毎月3回評定所の前に設置され、カギのかかったまま将軍の元へ届けられました。

江戸だけではなく、京都・大坂・甲府・駿府にも設置されるようになった目安箱。
お上と庶民を結ぶ唯一の絆でした。

権力者を怖れて訴えを躊躇うことのないよう、姓名は無記名でもよいという配慮もなされていました。
実際、多くの意見が寄せられています。

yosimune













  



この目安箱、吉宗以降はどうなったのでしょうか???
目安箱に寄せられた意見には、施策に役立つものもたくさんあり、吉宗以降の歴代将軍も引き継いでいました。
特に11代将軍・家斉は、吉宗同様、目安箱の投書を自ら読み、採決を下したと言われています。

維新後も政府に引き継がれて・・・
ちょっとずつ変わって行きます。
優れた意見があれば、人材を登用するのに使いたい・・・と、
1868年5月、「姓名を明記しても投書によって法に問われる恐れはない」と、姓名を記入するよう規制が変更されました。
さらに69年7月には、私怨や私利私欲のための投書が増えたために「無名の投書は焼き捨てる」ことになりました。

長年使われてきた目安箱が廃止されることになったのは・・・
1873年6月10日。「上書建白は集議院または地方庁に差し出すべし」と、なったからでした。

民主主義の時代になって、庶民と政府首脳との距離は、目安箱があった江戸の将軍と庶民との距離よりももっと遠くなったかも???

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