【1000円以上送料無料】松江城と城下町の謎にせまる 城と城下の移り変わり/石井悠【RCP】

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神話の国に栄えた松江の城下町・・・まさに水の都です。

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松江城は、現存12天守のひとつです。

1611年に築城。
織田信長・豊臣秀吉・徳川家康・・・三大に仕えた松江開府の祖・堀尾吉晴によって築かれました。
しかし・・・跡継ぎがなく・・・わずか3代で廃絶・・・。
その後は、家康の孫・松平直政によって、230年間治められてきました。
一度も壊されることなくここにあるのです。

もともと国宝だったのに、今は重要文化財。
今は、松江城を国宝にする活動が地元で行われています。

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「四・三・二・一」で、活動しています。
①現存する天守の中で4番目に古い築城です。
②高さも、現存する天守の中で3番目。
③延べ床面積は2位。
④鯱は、今あるものの中で一番大きいのだとか。。。
2m8㎝あります。

城下町は水の都です。
江戸時代には、水運業で発達し、御船屋がありました、
そして、松江藩お抱えの船乗りが・・・船乗り=力士が住んでいました。
松江の力士は、みんな船乗りだったのです。

おすもうさんが相撲を取っていない時は、日々重労働をしていました。
船乗りとしての生活も保障され、江戸時代中期には、松江藩の力士たちが大旋風を巻き起こします。

江戸大相撲が大人気。
それは、藩の威信をかけた平和な時代の戦でした。
力士は藩の広告塔!!
熾烈な争いを繰り広げました。

松江藩の力士たちは、雲州力士と呼ばれ最盛期には・・・
「雲州力士なくして江戸相撲は成り立たず」と、言わしめたほどでした。
圧倒的な力で全国にその名を轟かせたのです。

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中でも有名なのは・・・”雷電為右衛門”は、大相撲史上最強の力士です。
相撲が大好きだった7代藩主・松平不昧の元、20年にわたり江戸で大スターでした。
身長197㎝体重170㎏、254勝10敗2分、勝率9割6分2厘と、まさに驚異的・・・最強だったのです。
一撃必殺の張り手で恐怖のあまり逃げ出す力士がいたとか。。。

宍道湖の大和蜆が有名です。
それ以外には・・・鰻が。。。

鰻屋を”出雲屋・いずもや”というのはここから来たのだそうです。

江戸時代、宍道湖や中海では大量のうなぎがとれました。
松江商人たちが、大坂で商売を始めたのがきっかけです。
しかし、持って行く道中が・・・険しい山を越えて行く出雲街道・・・大変です。
鰻を生きたまま運ぶことは困難を極めました。

そこで・・・出雲街道沿いの宿場町には”鰻のお宿”が作られました。
出雲街道は、うなぎ街道と呼ばれるようになりました。

怪談話で有名な・・・小泉八雲も有名です。
明治の文豪・・・ラフカディオ・ハーン。アイルランド人です。
新聞記者として1890年に来日しました。
民話や伝説に惹かれ・・・数々の怪談を執筆しました。
近代化される東京と比べ・・・まだまだ江戸風情の残る松江が気に入ったようです。
日本の美しい風景と凛とした佇まいに心を打たれ・・・
武家の娘・小泉セツと結婚します。

名前は八雲・・・
そう、あの八雲立つ・・・です。
出雲の国で詠まれたという日本最古の和歌。。。

「八雲立つ
 出雲八重垣 
   妻籠みに

 八重垣作る 
   その八重垣を」  by須佐之男命

出雲を治めるときに詠んだ歌です。

神の国・出雲。。。
松江市のすぐ隣です。
古事記や日本書紀の舞台として、人々の信仰を集めてきました。


”出雲ぜんざい”が有名です。
というのも、ぜんざいは出雲が発祥です。
八百万の神がやってきて、神在祭・・・お祭りの際に配られたのが、神在もち・・・つまり、ぜんざいなのです。
それが京都に伝わって・・・全国にわたったのです。
ありがたくいただくものなのだそうです。

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出雲大社・・・。
旧暦の10月には、日本各地から八百万の神々が訪れ・・・神在月と呼ばれ・・・
縁を決める神議(かみはかり)が行われます。

なので、縁結びの総本山とされています。

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出雲大社は・・・大国主大神が祀られています。
縁を決めている人です。
2013年5月平成の大遷宮が行われました。

出雲大社での参拝方法は、”二拝四拍手一拝”です。
どうして???
もともと神さまや偉い人に手を叩く行為は古来からなされていました。
敬った分だけ、何回でも柏手をうっても良かったのです。
しかし、明治政府が”二拝二拍手一拝”を推奨したのです。
強制的ではなかったので、出雲大社では古来通り、二拝四拍手一拝のままにしたのだそうです。

でも、どうして四拍手?
出雲大社の本殿は、4つの空間に分かれているので、願いが届くように4回手を叩くのだとか・・・。
古の思いが、今も受け継がれているのです。

神在月の時は・・・出雲大社の西、稲佐の浜から神様はやって来ます。
古事記に書かれている大勝負・・・
建御名方神と、建御雷之男神が相撲をとった場所でもあります。
相撲発祥の起源なのです。


八百万の神が集う神話のふるさと・・・
出雲の国・松江の城下町。。。
古から伝わる伝統や風習を大切に守り続けている神様たちにも居心地のいい町でした。

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