池上彰のやさしい経済学 (1) しくみがわかる (日経ビジネス人文庫) 新品価格 |
今、世界が変わろうとしています。
”シェール革命”によって、世界のエネルギー地図が変わろうとしています。
シェールとは・・・薄い岩の板が積み重なって本の頁のようになっている岩で、ミルフィーユのようになっています。
ここに、天然ガス・石油がたくさん含まれているのです。
そして、このシェール層から天然ガスや石油を取り出す技術が実用化されたのです。
シェール層が確認されているのは・・・
世界中にありますが、技術的には・・・今はアメリカ、カナダがたくさん採れています。
21世紀中アメリカでの天然ガスの消費量を賄うだけの量が埋蔵されていて、それはロシアをもしのぎ、世界一です。
天然ガスを輸出するためには、LNGタンカーが必要です。
ガス自体を高圧で圧縮し、液体にして運びます。
アメリカは、中東からこんな感じで輸入していましたが、輸出する国へと変わったのです。
しかしアメリカは、FTAを結んでいる国でないと輸出できません。
日本もTPPに参加したことで、日本へのシェールガスの輸出が認められたのです。
2016年に関西電力、2017年に中部電力・大坂ガスが輸入を開始します。
日本は中東に頼らなくてもいいの???
アメリカは、中東から大量の天然ガスを輸入していました。
国内で石油や天然ガスがとれるようになればgood!!
なので、オバマ政権になってから、中東に対する関心が薄れてきました。
イラクからアメリカ軍を撤退したのです。
しかしそのせいで今、内戦状態で大変な状態となっています。
もしアメリカが、中東から資源を買わなくなると・・・中東の石油・天然ガスを持ってくる航路・シーレーンをどうやって守るのか?という問題が出てきました。
これまではアメリカが守ってきたのです。
何処が守るの??
中国海軍??
中国海軍は、インド周辺に停泊できる港を建設しています。
マラッカ海峡やソマリアでは海賊がたくさん出てきます。
現在の海賊は、その乗組員と積み荷を質にやる身代金ビジネスです。
世界中の軍隊が、海賊退治をやっています。
自衛隊ももちろん参加しています。
ヨーロッパ各国が、ロシアに頼らずに中東から天然ガスを仕入れるという動きも出てきました。
困るロシアは日本にお金を出してもらって天然ガスの開発を進めて・・・
パイプラインで日本に売ろうとしています。
が・・・日本とロシアの間には、北方領土問題があります。
北方領土問題を解決すれば、日本に大量の天然ガスを売ることができ、ロシアにはお金がたくさん入ることができるのです。
エネルギーを巡って、世界の経済・国際政治が大きく動くのです。
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