久坂玄瑞の妻 (河出文庫)

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前回で、吉田松陰がこの世を去りました。
今回の副題は「残された者たちが新しい扉ひらく」です。
”花燃ゆ”は、もちろん、杉文さんの一生ですが、これから幕末維新の有名どころがドンドン出てきます。
ドラマとしても、新しく人気が出るといいですね。

まずは初めに・・・というか、いよいよ幕末の風雲児・坂本龍馬の登場です!!

1860年2月・・・
萩にいる人々は、ようやく新しい生活を楽しみだしたようです。
高杉晋作もようやく妻を娶り・・・これで落ち着いて欲しいと思っている父・小忠太。
放蕩息子なイメージの強い晋作ですが、実は・・・殿やこの父にはなかなか刃向えなかったようです・・・
でも、立ち上がりますよ。

文が家に入ろうとすると・・・叔父が空っぽになっていました。。。
そう、立ち直ろうとしている人々にとって、寅次郎のいなくなった・・・ぽっかり空いた穴は埋まりそうにありませんでした。

松下村塾を任かされた伊之助・・・
しかし、井伊の目もあって藩からの許可は下りません。
藩命で、越氏塾に行くことになってしまいました。

江戸では・・・季節はずれの雪が・・・って、何だか嫌な予感・・・
一発の銃声とともに・・・
予感的中!!いきなり桜田門外の変!!
んな馬鹿な・・・!!
っていうか、何じゃこりゃ・・・!!

長州が井伊に目をつけられている・・・って話したところなのに、なんの前触れもなくもう死んじゃうの・・・
せめて、誰が(って、水戸藩士+薩摩藩士)駕籠を襲って、お供と斬り合って、雪の上に血とか、椿・・・とか、やってほしかったんですけど。。。
杉家に来た手紙で終わっちゃいました。。。
なんてこった・・・松陰最大の敵だったのに。。。
講義をするほど歴史が大好きな高橋英樹さんも無念だったに違いない。。。


獄に繋がれていた入江九一・野村靖も釈放され・・・
前原一誠も、塾に帰ってきました。
そう・・・みんないろいろあって、お役御免です。
呑気に笑っていますが、多分、おぼっちゃんの高杉晋作以外は食べるにも困っていたはずです。
そんなに困っているのに、寅次郎のことを褒めちぎる・・・!!

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「君の志はなんですか??」

追悼だというけれど・・・きっとこんなにほんわかした雰囲気ではなかったはず・・・
だって、暗殺計画してたのよ・・・??
そこらへんが嘘っぽく感じちゃうのかなあ・・・??


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長州藩でも、いろいろ話し合っています。
伊之助、ちょっと頑張ってますけど。。。
まだ、危険思想と思われている松下村塾。。。
伊之助の意見は聞き入れてもらえそうにありません。

伊之助&重臣たちが無礼講で話している時にやってきたのは玄瑞・・・
長井雅樂の航海遠略策に対して反対・・・
寅次郎のことに話が及んで喧嘩になっちゃいました。
長井を懐柔しようとしていた伊之助の計画が水泡に帰してしまいました。

玄瑞の想いは届かず、航海遠略策は長州藩藩是となりました。
やるせない塾生たち。。。

??突っ走りだしました。久坂玄瑞・・・。
長井雅樂を怒らせてしまったことは言わずに・・・??もう、藩に望みは持たない!!
今なら、先生の気持ちがよく判る!!草莽崛起で頑張る!!みたいなことを言いだしました。

塾生たちが帰ってきたことで、杉家には久しぶりに明るい声が帰ってきました。

が・・・塾生たちは、寅二郎の書いた本の写本を熱心にしていました。
先生の言葉を広め・・・そのお金を軍資金とし、戦って・・・もし、志半ばで斃れた時にはそのお金で墓を建てる!!というものでした。
それを聞いて怒る文!!

それは松下村塾ではないと・・・兄・寅次郎の意志ではないと・・・。

???そうなんじゃないの???
方向性をつけたのは寅兄で・・・寅兄の育てた生徒たちなんですけど・・・。
やっぱりかなり少女漫画的になってるような気がします。
自分と恋人が助かりさえすればOKみたいなご都合主義変換・・・。
もちろん、文におんなの幸せを望むなというのはおかしいでしょうが、寅次郎のために人生が狂ってしまった人が・・・塾生が・・・あんなにたくさんいるのに・・・。

桂小五郎、伊藤博文・・・維新を生き抜く人はたくさんいますが、寅次郎の思想に共鳴した若い命が沢山散ってしまったという現実を考えると・・・。
いくら色眼鏡で、やさしい兄を一番にしたっている文だったとしても。。。
例えば・・・幼馴染のすみやふさに申しわけないと思うことはあっても、塾生たちは兄の言うとおりに進んでいるのだから・・・なんて思えてしまうのです。


落胆する文の前に現れたのは・・・あやしい。。。

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「土佐藩郷士・・・久坂玄瑞様に文を・・・
坂本龍馬・・・いいます。」
いよいよ龍馬登場!!
武市半平太からの手紙を持ってきました。

ここでも文ですね。

家の中を冒険する龍馬・・・ちょっとワイルド・・・そんな感じのする・・・伊原龍馬です。

「どういうお人じゃった??吉田松陰先生は・・・」

「優しい人でした。
 熱い人でした。
 講義に熱中しすぎて握り飯を頬張りながら、気付いたら朝なんでことも。。。

 ・・・でも、寂しかったと思います。
 こんまい時から叔父に厳しく育てられて・・・。
 神童・天才って言われて・・・ずっと独りで。。。
 
 やから、せめて私達家族だけはただの寅兄って・・・。
 朝起きて食べて寝て・・・そういう普通の暮らしに戻そう戻そうとして・・・
 でも、逝ってしまいました。
 消えて・・・おらんくなった。。。」

どうやったら生きていてくれたのか??
松陰なんて知らん・・・私たちにはただの寅兄だ・・・って言いたいの??
まるで”江”のような、ご飯食べて、子供産んで、お菓子食べて、子供産んで・・・って私が言ってるように言ってるみたいです。

そんな愚痴を龍馬に言うかい??
そんなこと、聞きたくないよね・・・??

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男が男に惚れた・・・そんな男の話を聞きたかったんじゃないの??
それとも文を助けに来たのかな・・・??龍馬。。。

この頃の龍馬は、まだあんまり目標がないです。
が・・・武市半平太と玄瑞はかなり密な交流があったから・・・??
人と人をつなぐのは文ではなく、やっぱり龍馬さんなんじゃないの・・・??


草莽崛起・・・この言葉に感動して帰ったという龍馬・・・
だ・か・ら・・・!!
激論を交わしてほしいんだって・・・!!
玄瑞と文のラブラブシーンは要らないわ!!


う~ん・・・やっぱり命を懸けるからには、草莽崛起、草莽崛起、言ってるだけじゃあ駄目だと思うの。。。
そこに行きつくまでには寅次郎の小難しいお話があったと思うんですよね。
男が男に動かされ・・・命を懸ける・・・松陰信者は、そこに人々は心を動かされ・・・私も惹かれたいのですが・・・。
このドラマを見る限り・・・全く感じられないのがねえ・・・。

日本の歴史上、明治維新は大化の改新と同じく・・・外圧によって日本が変わった政治です。
そう・・・今まで2000年ある中で、根底から覆ったのはその二つしかないのに・・・
もっと政治が見たい。。。
だいたい龍馬も大事ですが、宿敵井伊直弼をナレーションだけで殺しちゃうなんて・・・オカシイデス。。。
政治的なことをナレーションで終わらせるのなら、朝ドラでやってください。。。

もともと女性脚本家二人体勢だったのが、5月から女性三人になったって知ってました・・・??
一話完結のアニメじゃあるまいし・・・と思ってしまったのは私だけでしょうか

真央ちゃん頑張ってるのになあ・・・可哀想。。。

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