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安保法案・・・たくさんの法案を審議しています。

新法・・・国際平和支援法
改正・・・
①自衛隊法
②重要影響事態安全確保法
③事態対処法
④特定公共施設利用法
⑤捕虜取扱い法
⑥国際平和協力法
⑦船舶検査活動法
⑧米軍等行動関連措置法
⑨会場運送規制法
⑩国家安全保障会議設置法

と、併せて11の法案を改正しようとしています。
審議に長い時間がかかりますが、安倍総理には安保法案成立を急ぐ理由がありました。
一番もめているのは・・・集団的自衛権です。
憲法学者の中には、集団的自衛権を憲法違反だと言っている人がたくさんいるのです。

自衛隊の活動範囲は・・・
有事の時、日本周辺に限定されています。
法律が変わったら・・・??
世界中どこでも外国軍に支援が出来ることになります。
これに対し、批判が続出!!
最終的に法律を憲法違反だと判断するのは、最高裁判所です。
しかし、訴えるのは簡単ではありません。

どうして安倍総理は急いでいるのか??
それは、4月29日に米連邦議会上下院合同会議で演説したからです。
「必要な法案の成立をこの夏までに、必ず実現します!!」by晋三

違憲と言われているのは・・・”憲法の解釈”の問題です。
法律は、憲法の範囲内で作られています。
その憲法は、細かい決まりは書かれておらず・・・拡大解釈が出来るのです。

よく問題となるのが憲法第9条です。
国が亡びないように守るのは当たり前で・・・自衛のための必要最小限の実力が”自衛隊”であってあくまでも”戦力”ではないというのが、今までの政府の見解でした。

そして・・・徴兵制の可能性は??
憲法18条に「犯罪による処罰の場合を除いては、その意に反する苦役に服させられない」とあり、徴兵制が「意に反する苦役」に当たるので、憲法違反だとしてきていました。

国を守るための任務が「意に反する苦役か??」

安倍総理は新しい解釈としての法律を作りたいと考えているのです。

今回、憲法違反しないようにチェックしているのが内閣法制局です。
憲法審査会は、憲法改正について話し合う組織で・・・
しかし、その法案を憲法審査会で、憲法学者が憲法違反と反対しているのです。
そう、自民党の推薦の先生も「違憲」と言ってしまったので、大問題となったのです。

以前の内閣法制局は、集団的自衛権は憲法違反だと言っていました。
が・・・今は、長官を変え・・・違反ではない!!と、言っています。

11の法案も・・・多くは集団的自衛権に関する法案です。
認められたら日本はどうなるのでしょう??

発射されたミサイルが・・・アメリカを攻撃する場合。。。
密接な関係にあるアメリカのためにミサイルを撃ち落とすことができます。
中東から石油を運搬する航路に機雷が巻かれた場合に除去できるかも??
そして・・・戦闘が予想される地域でも活動できる可能性が出てきました。
より戦場の近くに行けるので、先頭に巻き込まれる可能性が出てきました。

メリットは、国際貢献ができるということ。
デメリットは・・・戦闘に巻き込まれる可能性が高いということ。

憲法違反というなら・・・憲法を改正した方がいいのでは??
しかし・・・憲法を変えるのはかなりハードルが高く・・・
衆議院・参議院2/3以上の賛成があって初めて発議⇒国民投票で過半数の賛成があって初めて改正できますが・・・
現在の与党では、参議院では2/3を確保できていません。
だから、憲法の解釈で押し切ろうとしているのです。

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