敗者烈伝

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秀吉はついに、北条征伐を決意する。
全国から総勢二十一万の兵が集められた。
史上空前の対戦が、始まろうとしていた。


さあ!!天下統一に向けての最後の大戦!!
一体どうなることやら・・・??

1589年12月・・・聚楽第にて・・・

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陣立てを任されたのは、石田三成・・・
20万を超える軍勢を、どのように動かすのか・・・??

秀吉としては、実戦経験の少ない三成に、ハクをつけようという親心なんでしょうね。
期待にこたえなければ・・・!!


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総大将は、近江中納言秀次。
彼もまた、実戦経験が少ないので、頑張らせなければならないですね。

家康は、秀次の後見らしいのですが・・・タヌキオヤジかしら・・・??

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今回は、軍勢を二手に分けるという三成。
秀次は東海道から・・・上杉は前田利家と一緒に東山道から・・・。
真田は、今回は、上杉の東山道側に加わるんだって!!
なんとも微妙な立場にある真田ですね・・・。

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この紙(陣立て)には、地図ではなく、どの大名が・・・誰がどれだけの兵を出すか??ということが書かれています。
なので・・・ここに書かれている人数を全部足したら21万になるわけですね。
この戦・・・すべきではないと思っている三成・・・無駄が大嫌いだって、三成。
でもね・・・一番無駄にするのは三成、あなたですよ。

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小田原城・・・秀吉嬢が包囲したのは4月のはじめ・・・18万の兵でした。
秀吉と秀次の率いる本軍は城の西と北を、徳川軍が東を、さらに南側の海は長宗我部・九鬼などの水軍が固めます。
まさに、鉄壁!!
殿下の名に恥じない戦いをしなければ!!と、意気込む三成。。。

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おお!!信繁、本来の馬廻衆の仕事してますよ。
殿下の命令で主将を集めるそうです。
戦いの場であるというのに・・・

「あの辺りは全て桜の木だ・・・
 ひと月早く来れば、満開だったはず。
 さぞ美しかったであろうな。。。」by秀次

秀次は、お公家さんたちとも仲が良くって、和歌をたしなむ風流な勉強家でした。
こんなところにも秀次のにおいを出していますね。
が・・・このドラマではナヨナヨ優しいだけですが、政治もちゃんとできたんですよ??


そして徳川の元にも・・・

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「殿下はまだ・・・このわしをお信じにならぬようだのう・・・。
わしを総大将にはなさらなんだ。」
さすが家康!!殿下というか・・・三成から信用されていないということを見抜いていました。

こんなちょっとしたこと・・・愚痴なんかを聞くのも、馬廻衆だからです。
馬廻衆でもなければ・・・本来の信繁ならば、愚痴ってもくれない関係です。

主将を集め・・・そして殿下は何を話す・・・??

「この度の戦、わしらの相手は北条だけではない。
 伊達政宗、未だ臣従を誓おうとしない陸奥出羽の大名共、奴らもこの強大な軍勢を知れば、いずれ必ず頭を垂れて参る。

 それを待つ!!
 それゆえの長い戦じゃ!!
 あっさり勝負がついてしまっては意味がない!!

 まあ、うちらが負けるわけ、にゃあでね、ゆっくりやるでよ。
 みんな、戦と思いやすな。
 骨休めじゃ。

 という訳で、わしは茶々を呼ぼうと思っておる。
 お前たちもあれだったら、身内を呼び寄せても構わんぞ。
 以上じゃ!!」by秀吉。

ということで、なんだかんだとちゃんと考えている秀吉です。
そう・・・伊達がどうするのか・・・??
それ次第では、家康も寝返るかも・・・??


そんな家康を・・・つれションに呼び出す秀吉。

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「徳川殿・・・
 この戦が終わったら、お主に北条の領地全てを任せようと思っておる。
 ここから見えるところ全てお主のものじゃ!!」by秀吉

「ありがたき事でございます。」by家康

「今後もわしのために働いてくれ。
 江戸はわかるかな・・・??」by秀吉

ということで、関八州をやる代わりに江戸に移ってもらうから・・・!!と言われてしまいました。

「駿河や美川はもう要らんだろ。
 江戸も良い所らしいぞ。」by秀吉

ああ・・・やられてしまいました。

これって、信長の・・・出雲、石見に国替えされそうになった明智光秀みたいですね。。。
結局、みんな同じようなことをやっているのに・・・
例えば光秀の国替えと家康の国替え・・・前田利家の裏切りと小早川隆景の裏切り・・・
他にも、神をも恐れぬ寺の焼きうちなんかは織田信長、松永久秀、伊達政宗・・・いろいろ同じようなことをやっている人が多いんですが、どうしてそれがいろんな風に卑怯者呼ばわりされ後世に残るのか・・・??
そこはやっぱり歴史は商社の歴史ってところが関係しているのかもしれませんね。

その頃小田原城の北条氏政は・・・
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戦が長引けば・・・自分たちについてくる人も出てくるんじゃないか・・・??と、思っていました。
希望の星は伊達政宗!!

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しかし、江雪斎は、ご隠居様が秀吉を甘く見ていると氏直に進言!!
軍議を開くこととなりました。

上杉率いる東山道軍は・・・松井田城・鉢形城・忍城攻略!!突き進んでいました。

あとは忍城・・・!!
忍城攻めを信幸に任す昌幸・・・
ここでも世代交代が起こっていました。

5月に入った小田原城では、毎日のように軍議がなされていました。
籠城か・・・撤退か・・・??
まさにこれがホントの小田原評定です。

そんな中・・・蹴鞠に興じる氏政・・・そんな父が分からなくなってきていた氏直・・・。

「ご隠居様・・・
 板部岡江雪斎を侮られては困り申す。
 戦を忘れ、蹴鞠に興じるは誰より戦のことを気にされておられるから。
 薄化粧は、やつれたお顔を隠すため。
 お部屋に立ち込める香は、体のにおいを隠す役目。
 この季節、ひと月も湯浴みもされぬというのは尋常ではございませぬ。」by江雪斎

ああ・・・ここに、氏政のことを誰よりもわかってくれている人がいるじゃないの・・・??

「もしも、湯につかっている間に敵が攻めてきたらと思うとな・・・
 わしが誰よりもおびえていたら、家臣たちの指揮に障るでな。。。
 上に立つものの辛さよ・・・。

 降伏はせぬ。。。」by氏政

「この戦、負けを先延ばしにできても、もはや勝つことはできませぬ。」by江雪斎

「いずれ伊達が来る
 伊達さえ来てくれれば・・・!!」by氏政

最後まで誇り高き北条!!
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そんなことはお構いなしの秀吉。
茶々がやってきましたよ。
阿国まで・・・戦を楽しんでいる秀吉。

茶々は・・・
退屈だからと千利休の元へやってきました。
流石、豪商!!
ここでもせっせと働いているのかしら??
珍しい唐物がいっぱい!!

「戦はいつ始まるの??」と、信繁に聞く茶々。
「これが戦??浮かれ騒いでいるだけに見えるけど。
 折角来たからには、城が焼け落ちるところまで見ておきたいわね!!」by茶々
 
この”これが戦??”には、どんな意味があるんでしょう??
父が・・・兄が・・・義父が・・・母が・・・命を懸けて戦った戦とは全然違う!!
ふざけているのか・・・??と、怒っているように聞こえたのは私だけでしょうか・・・??

6月に入り・・・
一向に落ちない忍城・・・イラつく三成。。。
「戦は机の上の軍略通りには運ばんものじゃ!!」by吉継
そうね・・・無駄の嫌いな三成には、わかんない事ばかりの戦場です。

6月9日・・・ついに東北の雄、伊達政宗が秀吉の陣を訪れる

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おお!!白装束で伊達政宗劇場の始まりです。

パフォーマンス好きの秀吉のツボに、はまったみたいで、今回は許してもらえそうですよ。

伊達さえも秀吉に膝まづく・・・
茶々は、世の移り変わりを感じずにはいられませんでした。
滅びゆく北条の小田原城・・・それは、かつての小谷城・・・北ノ庄城ではなかったか・・・??

衝撃的な知らせは氏政の元にも・・・!!
ゆっくりとする意味も無くなった秀吉は、遂に小田原城を攻めるか!!

「北条方でほかに残っている城は、忍城、鉢形城などあとわずかでございます。
 そちらを先に落とすのはいかがかと。。。
 さすれば、北条は進退窮まり小田原城も開場と相成りましょう。」

と、吉継が北条を想って進言し・・・家康もこれに賛同!!
しかし、忍城はまだ落ちず・・・三成が戦場で采配を振るったことがないので、忍城を落とさせようと考えます。

「降伏するぐらいなら・・・城に火を放ち、わしは腹を切る。
 愚かであっても誇り高き死をわしは選ぶ。
 今更、秀吉に頭を垂れるつもりはないわ!!」by氏政

「ご隠居様は、かの早雲公以来代々の名家・北条を滅ぼされるおつもりか・・・・・!!」by江雪斎

「従いはしよう・・・ だが、今後北条は、上杉と同等の扱いとされるべし。
 本領は安堵、以後も豊臣家の重臣として丁重に扱うように。
 それならば、頭を下げよう。」by氏政

そうでなければ、城を枕に討ち死にを・・・!!
まさに、孤高の戦国大名な北条です。

この条件をもちろん飲まない秀吉です。
なんとか北条を守ろうとする家康や吉継たち・・・
「お前らは北条びいきか・・・!!」by秀吉
と、茶々と箱根の温泉に行ってしまいました。


真田昌幸、信幸、上杉景勝、直江兼次・・・彼らは未だ忍城近くにいました。
どうして先に進まないのか・・・??という三成。
既に、三成の計算から15日も遅れていました。
一日遅れことがどれだけの無駄になるのか・・・??
20万の兵の兵糧を取り上げて説教しますが・・・

小ばかにしたような昌幸、無表情の信幸、絶対だめだこりゃと思った兼次!!
「もうわかった!!」と、怒り出した景勝。。。

鉢形に向かうように言われます。
そして忍城は自分に任せろという。
忍城を、殿下の望み通りに水攻めにしようという三成。
どれだけの時間がかかるか・・・??本能的に感じている昌幸。
意見も聞かず、4日で落ちるという三成に・・・お手上げ状態の4人です。

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小田原の大谷吉継の陣にやってきた信繁。

家康の使者が、小田原城に入ったようです。
氏直は降伏に乗り気ですが、ご隠居は頑な・・・。
吉継に、小田原城に入り、氏政を説き伏せてくるように言われる信繁・・・。

??この人も、行ってましたけど・・・??

gunsi













ま、どちらにせよ、この秀吉を語るうえで、北条攻めがキーポイントであることに違いない事を語ってくれています。

氏政の心を動かさねばっ!!
吉継&家康の想いの手紙を胸に、小田原城へ!!

江雪斎と共にまずは氏直に・・・
降参したい氏直。。。
城と最期を共にしたい氏政。。。
信繁に頭を下げる氏直と江雪斎・・・最後の説得に向かう信繁。
しかし、反対派に襲われてしまいましたっ!!
信繁、大ピンチ!!

そこへ佐助登場!!
逃げる信繁!!

そんなドタバタで出会ったのは・・・??

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義兄上でした。

この回の新キャラは・・・伊達政宗でしたね。
政宗・・・三日月の前立て、黒づくめでカッコいい!!奇天烈なパフォーマーな政宗ですが(それは、渡辺謙政宗・・・??)、本当は、とっても細やかな気遣いのできる男でした。

おまけに秀吉とは親子ほども年齢も違うので、あんな感じ・・・つまり、ちょっとひよっこ感があっても当然だと思います。
若さあふれる暴れん坊だった政宗も、この白装束で、生き延びる道を選びました。

それと対照的なのが、氏政ですね。
年齢的なものがそうさせるのか・・・今まで生きてきた歴史がそうさせるのか・・・
頑なな氏政。。。誰もが秀吉にひれ伏する中、孤高を貫くのでした。

そんな氏政、もっとかっこよく描いてくれている文献があってもいいのになあ・・・。




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