遂に、「終焉」・・・
日本史において、一番出世した男の最期です。
輝かしいその男の最期は一体どんな最期なんでしょ・・・??

度重なる天災、朝鮮への再出兵。
世間の不安は高まるばかりだった。
そして今、太閤・秀吉の死が
そこまで迫っている。


「何かございましたら、これをお振りください。
 すぐに誰か参ります。」by信繁

信繁は、秀吉の枕元に鈴を用意・・・
そんな鈴を、何の用事もないのに鳴らす秀吉。
沢山の人に囲まれていたから寂しいんでしょうね、秀吉。

そんなに呼ばれても、信繁はお仕事もありますから・・・。

maru3













「老(おとな)衆・・・徳川・前田・宇喜多・上杉・毛利。
 奉行は浅野・大谷・石田・増田・前田・長束・・・」by信繁
「いかがでしょう・・・?」by三成
maru4













しかし、吉継は自分の体の不調から外してほしいと願います。
が・・・

老衆と五奉行・・・どちらも力を持ち過ぎないように、十人で合議を行う・・・秀吉が考え、三成の配慮がしてありました。
さすが、No,1官僚です。
花押を押す家康・・・。
そこには老衆の血判がありました。

伏見の徳川屋敷では・・・

遂に天下・・・??などと、正信と阿茶・・・

maru6













ことを決めるには、いちいち奉行衆を通せというこの約束に・・・苦虫をかみつぶしたような正信。。。

最後の確認をしに来る石田三成・・・。
やっぱりネックは徳川家康なんでしょう。

「ご遺言に従い、決して内府様おひとりのお考えでは動かれぬ事、改めてお約束いただきたい。」by三成

「わしを疑っておるのか?」by家康

「お約束いただけますか?」by三成



「ご遺言、必ず守ることをお誓い申し上げる。
 治部殿が留守の間、この伏見でおかしな動きが起きぬよう、目を光らせましょう」by家康

「お言葉、こころに刻みつけ申した。」by三成

確認のような・・・前ふりのような・・・??

キツネとタヌキの化かしあい・・・の、始まり、始まり!!

「いっそ・・・反古にしてしまいますか?
 容易いことでございますよ。
 殿下、御自らがお書きになった、より新しいご遺言書があればよろしいので。」by正信


その頃、昌幸は小守??
昔話をやっているのかしら??

「桃太郎は、鬼ヶ島へ鬼退治に向かった。
 だが、抹香から戦っては負けてしまう。
 そんな時、どうする?

 まず、犬を使者に送り、味方だと嘘をつく。
 鬼が安心したところで島に乗り込み、一気に片を付ける!!
 めでたしめでたし!!」by昌幸

聞いているのか、聞いていないのか、無邪気な百助と仙千代。。。
かわいい孫に囲まれても戦いたい昌幸。


家康に釘を刺したものの、心配な三成。。。
油断はできない・・・。

そんな時、秀吉のお見舞いに来た家康。。。
これは、且元も知らなかったようで・・・よっぽど急遽・・・何か企んでる・・・
お見舞いは甲冑・・・??
これは、信長公からもらったものでした。
信長公がお守りくださる・・・??

「殿下に一つお願いがございます。」by家康

「秀頼の事、頼む。」by秀吉

「我ら五人の老衆に対し、後を託すと一筆お書きいただきたい。
 それがあれば、われらも心を一つにして秀頼公をお守りできるというもの・・・。」by家康

「秀頼の事、頼む。」by秀吉

「そのお気持ち、したためておかれませ。」by正信

maru7













と、一生懸命策を弄しているのは正信のようですが・・・家康の本心はどこにありき・・・??
最後まで秀頼のことを心配する秀吉に、家康、ちょっと心が痛んでいますね。。。


で・・・家康に会わせたことを三成に怒られる且元!!

そして・・・一筆書き加えようとさせる三成・・・
”委細、五人の者に申し渡し候”と。。。
あまりの無理やりなやり方に、寧に怒られちゃいました。

そして・・・秀吉の想う秀頼を・・・秀吉に会わせようとはしない茶々・・・。
秀吉のやつれた姿・・・そして・・・心の卑しさ、醜さ、冷たさを感じ取ってしまうと・・・。


秀吉が死ぬと・・・世が乱れる・・・
またも戦の世に・・・??
そう考えている昌幸と昌相・・・。

殿下が亡くなったらどうなる・・・??
みんながこの世の先を心配していました。

先日の手荒な真似を・・・秀吉の枕元で謝る家康。
信繁は・・・秀吉の枕元の蠟燭を替えていました。
そう・・・この蝋燭の火が消えたら自分の命も亡くなる・・・
秀吉はそう思っているようです。

「どれほど華やかな暮らしをしていたところで死ぬときは一人・・・
 諸行無常じゃのう・・・
 生き延びられればよいと思うておるうちに、ここまで来た・・・
 戦は大嫌いじゃ・・・間違いなく勝てる戦など、どこにもない・・・
 伊賀越えは一度でたくさん・・・
 戦場で命からがら逃げ惑うのはもう御免じゃ・・・ 
 殿下が亡くなられて・・・再び世が乱れては、元も子もないしのう・・・」by家康

この言葉を聞くと、家康は野心からではなく、秀頼よりも自分が天下を治めたほうが太平になるっていう信念があって関ケ原の戦い・・・大坂の陣・・・を戦ったのかも知れませんね。
そして、家康に味方をしたと言われる寧も・・・戦国時代を生き抜いて天下を取った男の妻だったからこそ、秀頼ではなく家康を選んだのかもしれません。

お見舞いに来た小早川秀秋・・・

maru8












「秀頼の事・・・頼む。
 秀頼の事、頼む・・・」by秀吉

そんな枕元の灯を・・・秀秋が吹き消しちゃいました
ビックリする信繁&家康。
そして・・・恐れる秀吉・・・!!

その夜から混濁状態となった秀吉・・・

死を恐れていた茶々が・・・ついに、秀頼を連れて秀吉の元へ・・・。
水ごりをする三成・・・
そう・・・死を恐れる茶々が嫌がっていた秀吉と秀頼の面会も・・・
合理主義者の三成が、水ごりをするほど・・・
それほど、殿下の容態は、差し迫ったものとなっていました。

恐れるも気丈に振る舞う茶々・・・

「母上、私が参ります。
 父上・・・!!」と、聡明な秀頼。。。

「秀頼の事、頼む・・・秀頼の事、頼む・・・」by秀吉

その夜・・・魘された秀吉が見たのは・・・

maru2












信長の甲冑が光を受け・・・
「$#@*~~~!!!」by秀吉
maru













秀吉の見た少年は誰・・・??
「佐吉・・・家康を殺せ・・・!!」by秀吉

頷く三成・・・!!

この少年、いったい誰なんでしょうね・・・。
秀吉はたくさんの人を殺してきましたが・・・って、戦国時代ですからね、みんなそれなりに残虐なことしてるんですが、小日向談によると、茶々の兄・万福丸なんだそうです。

浅井を滅ぼす・・・万福丸を死に追いやる戦いで、”しんがり”だったのは秀吉・・・
この戦いで、脚光を浴びることとなった秀吉なんですが、浅井長政だけでなく・・・長男・万福丸(茶々の兄)は、串刺しにされています。
命令したのは信長でしょうが、もちろん、そのいろんなことはまだ下っ端だった秀吉がやったことでしょう。
そして・・・自分が死んだ後・・・秀頼が万福丸の二の舞になるのではないか・・・??

急に現実に引き戻された秀吉・・・!!

三成はそのことを昌幸に相談!!

「何故そのことをわしに・・・??」by昌幸

「忍城攻め以来、安房守殿は私の師匠でござる。」by三成

「この話、聞かなかったことに致す。」by昌幸

「力を貸して頂けぬのか・・・??」by三成

「・・・もし、明日の朝、徳川内府が死んだという知らせが届いたとしても、我が真田は一切預かり知らぬこと・・・。」by昌幸
・・・そういう事ね・・・??

秀吉・・・一生懸命、秀頼の事だけしか言わなかったのに・・・
信繁に、三成を支えてやってほしいと願うのでした。

家康暗殺・・・もちろん行くのはこの人・・・

maru9













おお!!かっこいい!!
が・・・来客はよりによって信幸・・・誰か潜んでいることに気付いてしまったようです。
見つかってしまった昌相・・・!!

maru10












大立ち回りもかっこいい・・・!!
本多忠勝とサシで勝負!!

逃げた先には信幸が・・・!!
あっと思った時には時すでに遅し!!
後から忠勝に袈裟斬り!!

煙幕で逃げる昌相!!

maru11













なんとか帰ってきた昌相・・・。
「わしとしたことが・・・」by昌相

その頃秀吉は・・・

maru12












魘され・・・もがき・・・鈴を取ろうとして・・・

一代の英雄が、最期を向えようとしている。
栄華を極めた男の人生の締めくくりとしては、いかにも淋しいものであった。
太閤・豊臣秀吉・・・享年・62歳。

その眼には、一筋の涙が・・・!!

maru13












この大河ドラマの秀吉の死は、今風というか・・・なかなかリアルなものでしたね。

そして、人の心を浮き彫りにしてくれていたように思います。

誰が何を考えているのか・・・??
そして、天下人が死ぬということはどういうことなのか・・・??

無邪気に、純粋に秀吉の死を悲しんだのは、秀吉が一途に思っていた秀頼だけだったのかもしれません。



小日向文世さん、本当にお疲れ様でした。
この作品が始またっ当初、「秀吉はやっぱり竹中直人さんじゃないとなあ・・・」みたいに思った人が大半だったのではないかと思います。
でも、話が進んでいくうちに・・・小日向さんしかできないような、やさしさと非情さと人間味のある人懐っこい秀吉があったと思います。

本当に、こんな秀吉ははじめてでした。
でもって、大満足です。



↓ランキングに参加しています。
↓応援してくれると励みになります。

にほんブログ村

戦国時代 ブログランキングへ