西郷どん 前編 NHK大河ドラマ・ガイド

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いよいよ始まりました。
「西郷どん」です。

西郷隆盛・・・熱狂的なファンがいるから、なかなか難しいんじゃないか?と思うんですけど、どうでしょう?
評判は、よかった、悪かった・・・いろいろありそうですが・・・どんな風に仕上がっているのでしょうか??
幕末ファンにはとっても楽しみな作品です。
あ・・・私は討幕派ではなくて佐幕派ですけどね・・・??


西郷さんの死から21年後・・・銅像ができました。
その式に来ていたのは西郷の妻・糸、弟・従道・・・
像の幕が上がった瞬間、稀代の英雄が蘇った・・・と、人々が言う中、妻の糸は・・・
「ちご・・・ちごっ!!うちの旦那さんはこげな人じゃなか・・・。
 ちご・・・ちご・・・ちご・・・ちご・・・うちの旦那さんはこげな人じゃありもはん!!」by糸
西郷隆盛の三人目の妻・糸は、どうしてこんなことを言ったのか・・・それはいまとなってはわかりません。。。
ということですが・・・この言葉は本当に言ったと言われています。
あんな浴衣のようなラフな格好で、散歩なんかしていなかったという説が有力かな??と思います。
写真もある・・・??いえいえ、西郷さんの写真はありませんし、西郷隆盛の隆盛という名前は、本当は父の名前です。
西郷さんの名前は小吉→有名な吉之助でしょうか?
昔は本名で呼ぶことなどなかったので、吉之助かな??
そして、この銅像は、弟・従道やいとこを参考にした写真からできているので・・・亮ちゃんに似てるんじゃ・・・??

一つ確かなのは、この男、男にも女にもめっぽうモテたということ・・・。
そして、もう一つ確かなのは、この男がいなかったら、新しい日本は生まれませんでした。
深い敬愛の念と親しみを込めて、みな、彼をこう呼びました。
「西郷どん!!」

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ああ・・・本宮ひろ志の少年漫画みたいな始まりです。
少年漫画ファンからしたら、ウキウキしちゃいます。

最近、旦那さんと司馬朗太郎さんの「項羽と劉邦」や、本宮ひろ志さんの「天地を喰らう」「赤龍王」の話をしたので、そんなスケールに書かれるのでは??って思います。

どちらの作者の主人公も、人たらしでとっても魅力的で男にも女にも惚れられる主人公だもんなあ・・・

ってことは・・・「小っちゃい事は気にすんな!!」的な作品かもね~~~



時は天保11年(1840年)・・・薩摩の国。
ナレーションにあるような、深い鎖国の眠りについていたわけではなく、ロシアが南下してきて「海防どうすんだよ・・・金ないのによ・・・」と、幕府が言っていた時代です
西郷小吉は大久保正助ら町内の仲間と学問や剣術を切磋琢磨する日々を過ごしていました。

男子のみ、厳しい郷中教育をしていた薩摩です。
そういえば・・・長州にしても明倫館、会津藩も日進館・・・敵味方に分かれるこの藩も、教育に熱心なのは変わらないですね・・・。
水戸の弘道館とかも・・・過激ですし・・・。

don
















活発な子供たちは、郷中で競って争って・・・。

天狗のいる磯の御殿には、美味しいお菓子があるというので、「盗みに行こう!!」と、なってしまいました。
そして、どさくさに紛れて友達になった謎の「伊東」
10人以上で、御殿に向かう少年たちですが・・・なんと、警備のざるの事か・・・!!
どうして誰も気づかないんだよ・・・
というツッコミを入れてみる。
お決まりのように一人が水にはまって見つかってしまいました。
逃げる!!逃げる!!逃げる・・・!!
そこへ大砲が・・・

それが、将来仕えることとなる島津斉彬との出会いでした。
って・・・島津斉彬、ゴーグルがウソップみたい・・・

天狗と思った小吉は、いつでも死ぬ覚悟ができていると言い放ちます。
しかし・・・笑われてしまいました。

「薩摩隼人が聞いてあきれるわ!!
 お前は、一番幼い仲間を見捨てて逃げた!!
 弱い者の身になれん奴は、弱い者以下のクズだ!!
 そういう奴は、薩摩じゃやっせんぼっていうんだろ・・!!」by斉彬

ここで見たことは誰にも言うな・・・と、小吉を逃がしてくれるのでした。
口止め料としてもらったカステラ・・・。
子供達はカステラに必死ですが・・・小吉はカステラの包み紙に目がいきます。
そこには・・・見たこともない文字が書かれていました。

小吉の祖母・きみは、小吉を無敵斎の生まれ変わりとして大きな期待を抱いていました。

「父上・・・おいは、弟や妹ばかりでなく、自分より弱か者を守りとうございます。
 そんために、もっと強くなりたか!!

 いつかお城にあがり、そん禄で、みんなに腹いっぱい米ん飯を食べさしたかでごわす!!」by小吉

ということで、目標ができたみたいですよ・・・小吉!!

磯の御殿では・・・父・斉興に呼び出された斉彬。
江戸から勝手に帰国したこと・・・藩のお金を使っていろいろやっていることに嫌味を言われてしまいます。
斉彬は、アヘン戦争の話を持ち出しますが・・・
そうして・・・バタバタと人のいい久光。

薩摩は琉球と貿易してましたから。アヘン戦争の情報は真っ先に入っているはずなんですが・・・
みなさん、こんなに呑気でいいんでしょうかね・・・??

そして、年中行事の「妙円寺詣り」に・・・伊東と名乗る子供も参加していました。
1位になった郷中には、褒美としてもちをくれるらしい・・・。
思い甲冑を着たまま、20キロ先にある妙円寺を目指します。
一番乗りを目指す激しい戦いでした。

4時間後・・・嫌がらせをされつつも、仲間一人を先に行かし(ここら辺が少年漫画)、小吉たちが優勝!!
しかし・・・「伊東」が、少女の岩山糸であることが判明!!

って・・・今まで少女ってわからんかったんかい!!と言いたくなってしまいました。
当時は、女性はフラフラと表を歩ける時代ではなく・・・そこらへんも不自然なんですけどね

女子の助っ人で勝った!!と、みんなに言われてしまいます。
「恥をかいた!!出ていけ!!」と、子供たちに言われるなか・・・
女子はどうして郷中に入ったらダメなのか?
学問や剣術や勉強がしたい!!と、言う糸です。

「男になりたか・・・
 女子になったことなかおはんにはわからん!!」by糸

と、行ってしまいました。

う~ん、作品としてはわからなくもないですが、どこの誰かもわからない糸なのであれば、選抜されることも不自然かなあ・・・なんて思います。
それに、女の子が甲冑を着て20キロ走破って・・・修行もしていないのに出来るのか・・・??
毎日、鉄砲を撃っていた八重なら鉄砲は撃てるかもしれないけどね・・・。
それに、「男女七歳にして席を同じゅうせず」な時代じゃないの??
女に恥をかかせられたら、もっと激怒してもいい時代じゃないかしら??
おまけに、そのおかげで勝てたなんて・・・切腹もんじゃないかしら・・・??

そんなこんなを思わせないようにか、いきなりそこへ斉彬登場!!
小吉は、てんぐが誰なるかを知るのでした。

「子は国の宝だ。 お前たちのようなものがいれば薩摩は安泰じゃ。
 頼もしく思うぞ・・・!!」by斉彬

と・・・斉彬にお声をかけてもらったことで、家族もウハウハです。
そう・・・女子のおかげで勝ったことは、もうなかったことになっていまいました。
が・・・小吉は・・・??
夜、眠れなかった小吉・・・それは、斉彬にお褒めの言葉をいただいたことよりも、糸が男に生まれたかったと言ったことを考えていたようで・・・。

赤い長襦袢で、町を歩く小吉。
女子は道の端を歩かなければならないこと、女子と男子は一緒に洗濯しないことを知るのでした。
って・・・そんなことをしたら、ほんと、切腹もんだからね・・・小吉。
女子はつまらん・・・女子は損・・・郷中にも入れない・・・同じ人間だというのに・・・と、父に言う小吉。
う~ん、わかりやすい展開ですが、そんなことは当たり前にわかっていたと思うんですけどね。
だからこそ、龍馬の乙女姉ちゃんも、八重も”男勝りの変な女子”なんですけど・・・
そんな小吉にLoveな糸なのでした。

いつか、斉彬に仕えたいと父に言う小吉。
しかし・・・父は言います。
「己の身分をわきまえんか!!

 うちのような身分の者が、貧乏から抜け出すには、そろばんしかなか!!
 一家9人、かつかつくえちょっとも、俺がそろばんを習ったおかげじゃ!!
 そうせいとは言わんが、志を持つことは立派じゃ・・・ 
 じゃっどん、大それた望みを口に出すんじゃねえど・・・。
 身のほど知らずっち、笑うでな・・・!!」by吉兵衛

「はい・・・大それた望みは二度と口にしもはん。
 望みが叶うまでは、胸ん中で思うだけにしもうす。」by小吉

ということで、一生懸命精進し、励む小吉です。 

が・・・「妙円寺の恨み忘れたか!!」ということで、郷中の子供達で小競り合いになります。

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最初は木刀でのチャンバラだったのに・・・坊ちゃんの尾田栄作、刀を抜いてしまいました。
木刀で立ち向かう小吉・・・しかし、受けた木刀は木っ端みじん!!
肩に深手を負ってしまいました

その傷は深く・・・

城中での抜刀は禁じられ、目下の者に抜いたということで、謝りに来る尾田栄作親子。。。
しかし・・・

「いえ・・・抜刀はしちょりもはん・・・。
 強く振り下ろしたので、鞘が割れ申した。」by小吉

しかし、刀で傷つけたのは事実・・・切腹させると言い出す栄作父。

「子供んケンカで切腹などち大袈裟な・・・喧嘩両成敗ち申すではございもはんか。
 そいに、そちらのご子息も、お怪我をなさっているご様子・・・
 謝らにゃならんのはこちらの方でございもす。

 ほんのこて申しわけございもはん。
 息子を許しやったもんせ。

 小吉も謝らんかっ!!」by吉兵衛

ここでも身分の差を痛感する小吉です・・・
そうね・・・その理不尽が、明治維新の原動力かも知れませんね。

そして・・・その傷が元で、刀を握れなくなってしまったのです
悔しくて悔しくて・・・しかし、何もする気にはなれず・・・。

しかし、そんな小吉を助けてくれたのは、やっぱり斉彬でした。

鷹狩りの斉彬と出会った小吉・・・

「おいは、いつか斉彬さまのおそばで忠義を尽くしとうございもす。
 じゃっどん・・・じゃっどん・・・。
 こん右手で、二度と刀は持てなくないもした。
 おいは、もう生きちょっても、しょうがなか人間でございもす。」by小吉

「めそめそするな、このやっせんぼ!!
 死んではならぬ。
 侍が、重い刀を二本も差してそっくり返る時代は終わるんだ。
 これからはな、か弱きものの声を聞き、民のために尽くせるものこそが、真の強い侍となる!!
 お前は、そういう侍となればよい!!」by斉彬
 
「斉彬さま!!おいは、斉彬さまにまたお会いしとうございもず!!」by小吉

「お前が強い男になっていたら、また会おう!!
 強くなれ!!」by斉彬


この年、斉彬が、薩摩にいたという記録はありません。
斉彬は天狗だったのか・・・影武者だったのか・・・それとも・・・??

don3














暫くして、赤山先生が世界地図を見せてくれました。
日本の小ささを痛感するとともに、地図に書いてあった文字は・・・
斉彬がカステラを包んでくれた紙に書かれていた文字と同じでした。
その文字は異国の文字で、「Cangoxina」・・・鹿児島と書かれていたのです。

いつも腹を空かせていたこの少年たちが、いずれ徳川幕府を倒し、新しい日本を築き、動かす中心人物になっていくとは、桜島もご存じなかったでしょうなあ・・・。


ということで、面白かったです。
ま、史実を掘り起こせば、いろいろと思うところもありますが、お話のテンポも良く、何より子供たちの演技がとっても良かったです。
小吉はもちろん、小吉に傷を負わせた栄作、とっても嫌味な感じが光りました

少年漫画のように、大志を抱いた小吉が、どんなふうに大人になっていくのか??
いつもグチグチ書いている私ですが、お話が勢いがあって面白かったなら、NoProblemなんですよ!!
なので、細かいことは気にせずに、楽しくやってほしいと思います。

が・・・最後のナレーションで「いつも腹を空かせていたこの少年たちが、いずれ徳川幕府を倒し、新しい日本を築き、動かす中心人物になっていくとは、桜島もご存じなかったでしょうなあ・・・」って言っているのを聞いて・・・
やっぱり薩摩より長州の方が有名な人が多いように思うんです。
そう思えば、ほんと惜しかったなあ・・・「花燃ゆ」・・・

それでは、今年も一年、「西郷どん」でよろしくお願いします!!

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