島津斉彬 (シリーズ・実像に迫る11)

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あらまあ・・・今回もダイレクトな副題で・・・。
でもね、それなら「上様の死」はどうなるんだよ・・・。

今回は、全く訳の分からないままドラマが終わってしまいました。
わが家では、文句を言いながら見ている私の横で、「そんなん史実やからなあ~~~!!仕方ないわなア~~!!」というわが家の旦那さんの言葉が茂蔵のごとく1時間聞こえてくるだけでした。

sigezou













「そんなん、怒っても、これが史実やろ~~!!」って!!

では、そんなめちゃくちゃな史実をどうぞ!!

前回、「俺が将軍になろう!!」と、啖呵を切った慶喜。。。
将軍が慶喜となるように、朝廷に口添えを近衛&月照にお願いしに行く左内&吉之助。

帰ったのか??
貴族を前に、飛んで出ていくなんとも作法のなっていない左内&吉之助。
そして、月照の数珠が・・・。なんと不吉な!!
同じく左内&吉之助も鏡のように割れてしまいました。
何のこと??不吉ってことかな??

ということで、OP。始まり始まり~~~!!

江戸城では・・・”次期将軍の事で、思いを一つにした家定と篤姫が・・・”とナレ。
この二人で将軍が決まってしまうのなら世話ないんだよ!!と言いたくなってしまう。。。
仲睦まじく過ごす二人・・・。

don1















上様は、秋でもないのに柿を書いていました。
秋になったら、甘い柿を食べようと約束するのです。
が・・・いきなり倒れる上様。。。

またいきなりかよ・・・。
持病の脚気が悪化して、予断を許さない状況に・・・!!
そこへやってきたのは、悪者丸出しな井伊直弼・・・

don2















井伊が用意したのではなく、自ら「筆と紙を・・・」と、御所望して持ってこさせます。
??ちょっと足りないんじゃなかったの??上様。
と思いつつ・・・。
ああ・・・このシーン、2年前にも見たような気がするけど・・・その時みたいに感情移入できないわ・・・。
そして、次の公方は井伊の陰謀通り、慶福となりました。
「たのむ・・・!!」by家定
こんな都合よく言う訳ないだろ??って感じ。
いや・・・策を弄するにも、演じるも恥ずかしいほどの拙い演出でした

おまけに、突然大老に就任する井伊直弼。
ナレで、突然って言っちゃってるのもおかしいよね?何が突然なんだよ・・・。
なるならなるで、策を講じてくれ!!
手に持つ赤鬼も恥ずかしい・・・。

そして、条約締結に向けて、跡継ぎ問題も一気に解決に動き出す!!
ああ・・・井伊直弼は、もともと14男なので、部屋住みで終わるはずでした。
なので、文化芸術にも明るいし、政治の事もよく勉強していました。
開国する以外に方法はないということで、一生懸命考えた末の開国だったんですが・・・
なんのこっちゃのいきなりな展開です。

跡継ぎが紀州・慶福ということで、知らせるべく薩摩に早馬・・・でなく、吉之助がで走るようです。
江戸で、京都で何かあったらどうすんねん!!

紀州・慶福となったということで、ご満悦の本寿院。。。
納得のいかない篤姫・・・。
この時点で私と旦那さんは・・・
「??こんなに呑気な話し合いで、上様、もう死んじゃったん??」でした。
まだ生きているのになんだか緊張感がまるでありません

そこへ・・・賢く慶福登場!!

慶福のあいさつで、まだ生きていることが分かったわ~~~。

don3















嬉しそうに慶福と話をする本寿院ですが・・・自分の息子が死の淵を彷徨っているのに高笑いです。
自分の子はいいのか・・・??

ドロドロになりながら、道なき道を走る吉之助・・・だから、馬に乗れよっ!!
その格好のまま、斉彬の元へ・・・!!
何が分かったのか??斉彬。。。
う~ん、全くわからん視聴者です。

いきなり馬を走らせる斉彬に斉彬を有難がってひれ伏する農民たち・・・。
あんたたちが重税に苦しんでいるのはこの人のせいだからね・・・??
って・・・この何かあったら壮大な自然でロケをするという展開必要なのかっ??
ということで、西郷が初めて声をかけてもらった場所へきているのでした。

「夢は砕けた・・・」by斉彬。

う~ん・・・そんなこと言わないと思う、斉彬さま。。。
本当の斉彬さまはこちら。
「幕末ヒーロー列伝~これが薩摩藩の底力だ!!~」

ドロドロになって、失意のどん底で家に帰ってきた吉之助。
やっぱり嫁に行った妹は家にいました。

don5















何でか知らないが、殿からお役を解かれてしまったらしい・・・。
??そんなこと言ってたかな??

何もできなかった・・・万策尽きた・・・と、泣きごとを言う吉之助。
「やっせんぼ・・・」と言いつつ、励ます正助・・・。
やっせんぼの意味もあんまり解んないし、女の格好して知ろうとしたとか、御前相撲で殿を投げ飛ばしたとか・・・それをやり抜いてきた吉之助がスゴイと言い出す正助・・・。
「そいが・・・俺の知っちょう西郷吉之助っちゅう男じゃ。」by正助
ふ~ん・・・この大河が始まるまで、きっと誰も知らんかったわ・・・。と思ってしまった

西郷さんは基本、軍人です。
清濁併せ飲める男だと思っています。
なので、もっと策を・・・賢いところを見せてほしいものだと思うんです。
でもって・・・庭先で相撲を取る吉之助・・・もっとやることないんかい!!と、こちらも突っ込みたくなります。

江戸では、将軍継承に勝利した井伊が、幕府を意のままに動かし始めていました。

上様が身罷られました。
家定の死が公表されたのは、亡くなってから1か月後の事で、条約が全て終わるまで伏せておいたという・・・
将軍継承問題は、南紀派の勝利に終わりました。
と、全て井伊が目論んだふうな感じに仕上がっていましたね。

う~ん・・・この将軍継承問題に関しては、斉彬、春嶽、慶喜も謹慎蟄居でした。

みんなが無理ってことを諦めなかった・・・などという正助の言葉が吉之助に頭の中でリフレイン・・・。
突然、殿の元へ押しかけて・・・

「兵を挙げてたもんせ!!
 こんままでは、異国に飲み込まれてしまいもす!!
  そげんなる前に、殿が立ち上がり、こん国を守ってたもんせ!!

 向かうは江戸ではなく京!!」by吉之助

展開速すぎて何を言っているのかわかりません。
天子様に詔を改めてもらって幕府に開国を迫ろうというのです。

斉彬さまはわかったようで・・・

「西郷!よういうた!!
 まさか、あのやっせんぼに言われて腹が決まるとはな!! 
 泣くな!!
 西郷、今すぐ京へ戻れ!!
 道中我等と思いを同じゅうする諸藩に告げよ!!
 京へ着いたら近衛さまを通じてすぐに天子様にも申し上げよ。
 支度が出来次第、わしもすぐに後を追う!!
 京で会おう!!
 西郷、今からお前はわしになれ!!」by斉彬。

??何言ってんねん、突然!!って置いてきぼりの視聴者(私)です。

戦じゃ、戦じゃ、と、喜ぶ幼なじみたち・・・。

京に来た吉之助ですが・・・
お虎という女性が登場!!
「お虎・・・おこしやすは一元さん、西郷はんはお得意はんやからおいでやすでええんや!!」
そんなんどうでもええねん!!
朝ドラでやってくれよっ!!

左内、月照と密談です。

そしてお虎が案内してきたのは・・・俊斎でした。
嘘をついて、江戸を出てきたのだそうだ。
そんなんも、どうでもええねん!!

吉之助お虎もどうでもええねん!!
大体、メロメロになるほどこの西郷どんは魅力的かい??

そして、用意のための教練中・・・いきなり斉彬死亡!!

don4

















「安政5年7月16日。
 島津斉彬さまはこの世を去られました。
 あまりに突然な、そして心を残してのご最期でございました。」

??いきなりナレ死でした。
あんなに吉之助に影響を及ぼした人なのに・・・こんな死に方って・・・どうよ??

「西郷・・・」と、最後まで、西郷な殿でした。

ああ・・・今回は、何につけても残念な回でした。
幕末の志士たちが魅力的なのは、彼らに思想があって、正義を待って、大義名分があるからです。
何を考えているかもわかんない西郷どんにどんな魅力があるのか?ほんと、わかりかねます。

今回で斉彬さまが亡くなったわけですが・・・斉彬さまは「日本一致一体」を唱えていました。
今回は、新政府軍を主人公に置いているわけだから、斉彬さまの考えである「日本一致一体」「挙国一致」を学んでいた薩摩藩士たちがいたからこそ、スムーズに明治維新がなされたとドラマの筋をもって行く方がかっこよかったんじゃないかと思います。
西郷的にも、斉彬的にもね。

そうして、井伊にも井伊の正義があったわけで・・・
井伊がどうして彦根藩にいるのか??
それは、井伊の赤鬼と呼ばれた家康の信頼篤い井伊直政が大坂に目を光らせておくために西に・・・彦根に置いたということです。
それだけの信頼が、井伊にはありました。
そして、お正月の将軍様へのご挨拶は、私の記憶違いでなければ、井伊が最初だったように思います。
つまり、譜代の中でも、井伊は特別で、将軍様のためには、徳川のためには命を捨てる覚悟がいつでもあったということなのです。

つまり・・・
将軍に仇名す者は自分が死のうが引き受ける・・・たとえ殺されようとも・・・!!
それが、譜代大名・井伊家の務めだったのです。

ということで、この大河では全く腹黒いというか、「将軍様を慶福に・・・」以外、何を考えているのかわかんない井伊直弼ですが、将軍様のためを思って信念を持っていました。
桜田門外の変も、暗殺されるのを解っていてお供を増やすことなく登城したともいわれていますし・・・。
とにかく、勝てば官軍ということで、今は明治維新の人々が築いた時代です。
つまり、薩長の人々が作った世というわけです。
なので、安政の大獄で吉田松陰先生を殺してしまったことで、極悪人になってしまった井伊直弼なのです。
彼には彼の正義があったことを解ってほしいのでした。

佐野史郎さんって、すごく歴史に詳しいんだよね・・・ナビゲーターするぐらい。。。
どう思って井伊直弼を演じているんだろう・・・

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