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柳川城は・・・難攻不落の要塞でした。
網の目のように張り巡らされた有明海に続く堀を決壊させ・・・
町中全てを水浸しにし、敵が城下町に入る事すらできないという・・・鉄壁の城でした。

では・・・柳川城は誰のお城???

三柱神社には・・・
柳川にゆかりのある3人の人物が祀られています。
その中にいるのは柳川に君臨した女武将。
戦乱の世にあって女性の殿様がいたのです。

ここに祀られているのは・・・
立花家初代は負けなしの立花道雪。
立花家初代柳川藩主は秀吉に九州一の名勝と謳われた立花宗茂。
最後は道雪の娘でああり宗茂の妻・誾千代。
この誾千代が薙刀使いの名手で女殿さまと呼ばれていたのです。

お家に嫡男が生まれない場合、養子をもらいお家存続が当たり前の時代・・・
道雪は、7歳の娘・誾千代に家督を譲ったのです。
道雪は北九州の覇者・大友宗麟の筆頭家臣でした。
大友家から養子をとるように再三催促があったにもかかわらず・・・
しかし、大友家はお家騒動や内紛があり巻き込まれないためにも・・・養子を受け入れずに娘に家督を譲ったのです。
まさに前代未聞のことでした。

ところが6年後・・・
女城主として大友家に仕えてきた誾千代に天気が訪れます。
大友家のライバル島津家が大友家に攻め込みます。
立花家のピンチ!!
そこを救ったのが立花宗茂です。
戦の達人と呼ばれることとなる15歳の宗茂は、誾千代の婿養子となり家督を譲り受けます。

宗茂が家督を継いでいたとはいえ・・・立花家のことには口出しせず・・・
気は優しくて戦上手の宗茂と女ボス・誾千代の戦国最強の戦う夫婦が誕生しました。
1586年立花城の戦い。。。
遂に九州制覇を目論む島津に包囲されてしまいました。
しかし、一歩も引かず籠城による徹底抗戦!!
女軍を組織し、夫の後方で戦いました。
戦国最強夫婦によって島津は撤退を余儀なくされます。
これによって宗茂は秀吉に、九州一の名将と呼ばれ。。。
大友家の一家臣から柳川城主となり、13万石を拝領することとなるのです。
夫婦で勝ち取った城でした。

歴代の柳河藩主が使用したのが”御花”と呼ばれる別邸で、代々住居としてきました。
現在でも人々に親しまれています。
”金甲”が飾ってあり・・・
それは、戦において無敗を誇った立花宗茂・・・築後の金甲軍団の印でした。

九州随一の強さを誇った立花家。。。
名勝・松濤園があります。
250本もの見事な松が見ものです。

柳川では男の子よりも女の子の誕生を喜ぶ風習が残っており、節句も華やかなのだそうです。
どうして女性がちやほやされるのでしょう???

柳川名物は・・・柳川鍋・・・ドジョウ。
柳川では開いたドジョウを使うそうです。

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日吉神社は・・・
1290年創建、誾千代宗茂夫妻の頃より代々立花家によって祀られてきました。
初節句には”さげもん”でお祝いをします。
これは柳河藩女中が始めたと言われています。
柳河藩11万石・・・城勤めとはいえ、つつましかった女中たち。。。

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お雛様を買うのは入用で・・・しかし、華やかにお祝いしたい母心から古い着物や帯などを使って毬や小物などを作ったと言われています。
今も街を挙げて盛大に柳川雛祭り「さげもんめぐり」が行われます。

他にも柳川名物は・・・?
日本一干潮と満潮の差が激しい有明海。その差は7m。深さ20m浅く、国内最大の干潟を誇っています。
この有明海のおかげでここでしか取れない珍しい魚介類がいます。

女性が元気な城下町、福岡県柳川・・・誾千代から始まったこの町は、逞しく生き生きとした女性のいる素敵な町でした。

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