日々徒然~歴史とニュース?社会科な時間~

大好きな歴史やニュースを紹介できたらいいなあ。 って、思っています。

タグ:インラック

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ウクライナ大統領選&情勢です。
ヨーロッパとロシアに挟まれたウクライナ。。。
親EU派と親ロシア派に分かれていますが・・・ポロシェンコ氏が勝利宣言をしました。
ポロシェンコ氏はEU派で、お菓子会社の社長です。

ルガンスク州、ドネツク州、オデッサ州は、親ロシア派で、今回の選挙はボイコットしています。
親ロシア派による選挙妨害もあり。。。この選挙は認められるのでしょうか???
プーチン大統領は、これを尊重すると言っていますが・・・結果を見てどうでしょう?
今後の発言に注目されます。


中国の戦闘機が異常接近した問題は・・・
中国の戦闘機には、ミサイルが積んでいました。
日本は・・・東シナ海の中国側の油田や不審船がないか偵察していたのです。
ゆっくり飛ぶので、プロペラ機。
場所は日本の防空識別圏&中国が勝手に設定した防空識別圏でのことでした。
誰が挑発させたのか???それはわかっていません。
同じようなことが・・・アメリカの偵察機が空中接触したこともあります。
ルール作りが求められています。


タイでクーデターが起きたわけは???
タイには現在首相がいません。
国会議員500人もいなくなった???
政府はと反政府派の激しい対立!!
そんな中、インラック首相が失職します。
国内は大混乱・・・戒厳令が敷かれ、夜の外出が禁止されます。

そして・・・軍がクーデターを起こし、政権を掌握、憲法を停止しました。
今回クーデターを起こしたのは・・・

tai












国家平和秩序評議会・・・陸海空軍と警察で構成されています。
右から国家警察・空軍・陸軍・海軍・国軍です。

軍隊がこの国の秩序を守ってくれるというのですが???

タイは混乱が続いていました。
インラック首相が失職し、下院議員500人が存在していなかったという異常状態でした。
その訳は???
首相だったインラック氏は、親族を国の重要ポストに起用・・・。
これを職権乱用と訴えられたのです。

そして・・・裁判所が違憲判決を出したので、インラック首相は失職となったのです。
また3月には、2月2日の総選挙で一部妨害があり全国一斉にできなかったので、選挙全てを無効・・・500人の議員の当選を無効にしました。

全て憲法裁判所が理由なのです。
憲法裁判所は、公平な立場ではなく、いつも反権力側の意見を出しています。
憲法裁判所には、反政府派の息がかかっているのです。
タイでははっきりと、首相派(赤シャツ=貧しい地方の農民)と、反首相派(黄シャツ=都市派の富裕層)に分かれているのです。

2006年にタクシン派が倒れ・・・黄色=反首相派が自分達に良いように憲法を改正しました。
自分達に都合のいいように変え、自分達が簡単に首相を変えられるような・・・そして、憲法裁判所に息のかかった人を送れるように・・・したのです。
しかし、選挙では・・・地方農民がたくさんいるので、赤シャツが勝ち。。。
が・・・憲法裁判所が失職させるという構図が出来ているのです。

民主主義なのに、クーデターが良く起こる。。。
本来ならば国王が出て来て治めることもできますが、プミポン国王ももう86歳・・・。
なかなかフットワークよく出来ません。
おかげでタイでは今の立憲君主制になってから、未遂も含めてクーデターが19回も起きています。
しかし、最近のクーデターでは流血事件は起こっていません。
そして、国王の認可があれば、クーデターは終わるのです。
しかし今回は・・・司令官が国王のもとに赴きませんでした。
文書で”許可を求めます”とし、そして文書で許可を得ることができました。

一応中立の立場をとっている国王ですが・・・
日本人が5万人住んでいて、毎年130万人観光で訪れていて、日本への影響も心配されます。
そして・・・タイ式民主主義が問われています。

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アジアの巨大都市・・・タイのバンコク・・・

市内にはバリケード・・・通行止め・・・

そのバリケードの奥では、市内の幹線道路を占拠し、大規模な反政府デモが行われていました。

でもそこは歩行者天国?

ところ狭しと露店が並んでいます。

一番人気はデモのTシャツ、パラソル、かき氷、ロックコンサート。。。

極めつけは足裏マッサージまで。。。

不思議なデモの参加者の腕には高級時計。。。

お金に困っている訳ではありません。

シンボルカラーは黄色。。。富裕層や中間層が主流で・・・怒りの矛先は、タイ初の女性首相・インラック首相です。

首相の支持派のシンボルカラーは赤色。。。貧しい人たちが中心です。

国を二分する戦いとなっています。


これに直面している日本企業。。。

バンコク伊勢丹ではセキュリティーチェックを強化、外出を控える人が多いので外食チェーン店では空席が目立っています。

タイの新車生産245万台のうち日本7社で9割ですが・・・
首都封鎖の危機に物流を止めないためにも日本企業が動いています。


タイの日本企業数は7000社超。

在留邦人・5万5000人。

日本人観光客137万人と、離れられない関係です。


反政府側・ステープ元副首相VS政府側・インラック首相。。。

キーマンはインラック首相の実兄・タクシン元首相です。

タクシン元首相は、人気を誇りましたが2006年9月にクーデターで失脚し、海外逃亡。

2008年10月には土地取引で有罪判決を受けています。

タクシン元首相を国内に戻すために、インラック首相が去年、恩赦法案を強行採決させました。

この事に対して反対運動が起きているのです。

タクシン元首相は、今太閤と呼ばれた日本の田中角栄元首相にたとえられています。


タクシン元首相の故郷・ナーン県には・・・

”タクシンロード”と呼ばれる幹線道路が。。。

村にはタクシンの恩恵がたくさんあって・・・

年間1000万円の助成金を使って・・・学校・プール・・・貧しかった農村が一変しました。

収入も倍になったといいます。


タイ政府は、農家から市場価格の2倍で米を買い取っています。

これを海外に売るはずでしたが・・・ベトナムの米の方が安いので、タイ米が売れなくなってしまいました。

売るに売れないコメ・・・政府の赤字は8000億円にも上っています。
政府はまだ続けると言っていますが、これ以上米を買い取るお金がありません。

行き詰まりを見せるタクシン政権に・・・反発したのがデモなのです。
タクシン政権からインラック政権までの不正を正すために・・・!!
反政府デモには巨大なスポンサーがありました。
反政府デモのリーダーは、元副大統領のステープ。。。
金持ちやエリート層が参加し、大企業が資金・食品・飲料を提供しています。
24時間のデモ活動には1日約3000万円必要です。
それをバックアップしているのは経済界だったのです。

2月2日には投票が行われましたが、妨害活動によって20%が投票できませんでした。2月18日警察が反政府デモ隊を強制排除し、警官1人、デモ隊3人が死亡しています。
23日には中心部のデモ隊拠点で爆発があり、2人死亡・20人以上が負傷し・・・混乱は続いています。

そんな中、日本企業は???

近鉄エクスプレス・・・
タイに進出している日本企業の物流を支えています。その数約300社。
道路の封鎖は死活問題で。。。
政府は非常事態宣言を発令しました。
神出鬼没の反政府デモを避けて運搬します。
物流を止められない!!何故ならそれは、タイが大アジアの中心だからです。

ASEAN10か国・6億5000万人の中心にあるのはタイ・・・2015年までに、関税を撤廃することになっています。
経済共同体となるので、ますますタイの必要性が強まるのです。


タイプラスワン・・・
バンコクから東に400キロ・・・カンボジアにつきます。
カンボジアにある広大なコッコン経済特区にはたくさんの工場がありました。
日本のスポーツメーカーミカサも2013年12月にカンボジアに進出。
年間500万個のバレーボールを生産。
主力工場をタイに置いたまま、カンボジアに置いているのです。
もしタイで何かあったら・・・というリスク回避・リスク分散のためです。

もう一つの理由は、ゴムのチューブに布を張る作業・・・これは人の手でしかできないのです。
カンボジアで単純作業をし半製品までを作って、仕上げをタイの主力工場で行っています。
カンボジアには多くの労働力が眠っています。
人件費は平均賃金・月額で・・・タイ=3万4500円ですが、カンボジアは7400円です。
ニッポンの新しい戦略です。

タイの混乱は・・・
昔のように明確に対立している訳ではなく、政府はの中にもタクシンさんは国に戻って刑を受けるべきだという人も増えてきています。
反政府側の人たちも、いつまでもこんなことをしていてはいけない・・・という考えも出てきています。
選挙によらない政治は民主主義ではないという人たちもいます。

全体としては、このままではいけない!!
タイを前に進ませなければいけない!!という考え方に向かっているようです。
タイの経済は日本にとっても大事です。
これからを期待していきたいものです。

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