ラオス 豊かさと「貧しさ」のあいだ―現場で考えた国際協力とNGOの意義

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メコン川流域・・・ラオスはアジア最後の秘境と言われています。

首都はビエンチャン。
フランス領だったので、その影響がたくさん残っています。
社会主義国家なので、北朝鮮のレストランもあります。
タイのテレビ番組も見ることができ・・・日本のアニメも放送されています。

人件費が安いので、日本企業も続々と進出しています。
しかし社会主義ということもあり、競争意識が薄いので、仕事とやる気の問題があります。

ラオスはASEAN10か国のうち、唯一海に面していない国です。
国土は日本の2/3、650万人が住んでいます。
国土の約80%が山岳地帯です。
経済成長率も良く、これから発展していくと思われます。

kairou






















内陸部にあるということが、期待できる交通の要となりそうですが・・・

それを阻むのが・・・爆弾。
爆弾村と言われる村があります。

この原因は、1960年~1975年のベトナム戦争。

北ベトナム軍がラオスに逃げ込んだので、アメリカが大量に爆弾を投下し・・・ラオスは世界で一番爆弾を落とされた国となったのです。

その為ラオスにはたくさんの不発弾が残っています。

その悲劇・・・不発弾の事故も・・・今もなお続いています。

この爆弾、クラスター爆弾と言われ、空中で分裂し、辺り一面を根こそぎ破壊する悪魔の爆弾でした。
2億発以上落とされ、今でも毎日不発弾処理を行っています。

そこに日本が大きくかかわっています。
日本が車や機材などを無償援助、爆弾処理専門のNGO・JMASラオス事務局もあります。
JMASは、アフリカ・アジア各国で、地雷・不発弾を撤去し、ラオスでは7万5000発以上を処理しています。

ラオスの土地は、メコン川が流れる肥沃な土地・・・。
その大地を上手く使えば、無農薬大農場になる可能性があります。

金・銀・銅・ボーキサイトなどがたくさんあります。
鉱物開発も有望です。

ラオスの一番大きな湖・・・ナムグム湖には、大きなナムグムダムがあります。
1971年に完成したラオス初の大型水力発電所です。
ラオスは東南アジア一のバッテリーと言われ、周りの国々の供給源となっています。

このダムは、日本・・・日本工営が作りました。
当時・・・1953年~1975年は、ラオスは内戦状態にありました。
建設現場は、反政府ゲリラの拠点の傍でした。

大砲の飛び交う中、命がけの作業をしました。
内戦の影響で暗礁に乗り上げたことも・・・

「ナムグムダムなしに、ラオスの未来はない!!」

国連をも動かし。。。
国連は、ダム周辺での戦闘停止を呼びかけます。

1971年12月2日ナムグムダム第1期工事完了。
ダムはラオスの宝となったのです。

あれから43年・・・ラオスには21基のダムが出来、東南アジアのバッテリーとなりました。
電気の自給ができるということは、自国の経済成長を軌道に乗せることが可能です。
ダム21基で総発電量300万ワット。。。
ラオスの国内電力需要は70万キロワットなので、その残りをタイとベトナムに輸出しています。

ASEAN全体の一番大きな悩みは電力不足です。
ラオスがバッテリーとなり、クリーンエネルギーでASEAN成長の屋台骨となる日が来るでしょう。

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