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⑤難民問題
もし日本に難民が来たら??
必ず受け入れなければなりません。
逃げてきた難民には生活費が必要ですが・・・その生活費は受け入れた国が出さなければなりません。
今、世界的に問題となっているのがシリア難民で、去年ドイツが受け入れた難民は110万人ともいわれています。
しかし、ドイツでは受け入れた難民が性的暴行事件を起こしたり、デンマークでは受け入れ条件を厳しくし始めました。
難民とは・・・人種、宗教、国籍、政治的意見などの理由で、自国にいると迫害を受けるかあるいは迫害を受ける恐れがあるために、他国に逃れた人々の事です。
1951年の難民条約で決まっています。
そのきっかけは、第二次世界大戦でした。
第二次世界大戦は、ヨーロッパじゅうが戦地となったために、国境を越えて逃げる人々・・・
難民が問題となって難民条約ができたのです。
なので、ヨーロッパでは、難民を積極的に受け入れる文化が根付いています。
この難民条約で決められているのが、”難民を必ず受け入れなくてはならない”ということです。
難民か難民でないか??どう見分けるのでしょうか??
国境検問所で不法入国でないか?のチェックを受けます。
難民かも?ということになれば、申請書を書きます。
海の場合は、検問所がないのですべての人が不法入国者として扱われます。
陸の場合でも、検問所を通らずに国境を超える人たちは不法入国となります。
難民条約では、難民は不法入国しても罰してはいけないということになっています。
どちらにしても、難民認定申請書を出して、その審査の間、逃げてきた人々の生活費を受け入れ国が出さなければなりません。
家・食べ物・服・医療・・・生活費が出る国もあります。
難民に認定されると、仕事ができ、収入を得ることができます。
条約でが何を用意されるのか??は、はっきりとしていません。
なので・・・条件のいい国に行きたいのです。
シリアの周りの国は、経済的に貧しい国が多く、だからこそ、国境をいくつも超えてドイツなのです。
しかし、そもそもドイツには行けないのです。
原則は、最初に入った国で申請しないといけないのですが・・・
ヨーロッパが大混乱となった時に、浜辺に打ち上げられた遭難した3歳の男の子の写真から・・・
ドイツが80万人の難民受け入れを表明、途中の国を通り抜けられるようになりました。
戦後最多の難民が押し寄せたヨーロッパ、各国で難民への対応が変わってきました。
デンマークは1万クローネ(17万円以上)を超える財産を没収、これは、これ以上難民が入ってこないように・・・難民の流入をおさえるという狙いもあります。
国境検問所にも影響が・・・
ヨーロッパでは、1985年のシェンゲン協定を定めました。
現在では、ヨーロッパ26か国で入国審査を撤廃していましたが、難民の流入を防ぐために、入国審査を再開した国も、国境を封鎖した国もあります。
これによって経済の損失は約14兆円ともいわれています。
難民救済の利用と現実の板挟みにあっているのです。
日本も昔来たベトナムの難民・ボートピープルのことで非難を受けたことがあります。
1975年ベトナム戦争が終結し、ベトナムの国のシステムが激変したことによって、国民がボートで海外脱出を図りました。
日本にとっての最初の難民・ボートピープル1万人が日本にやってきました。
日本はまだ難民条約に入っていなかったので、上陸を拒否・船にずっと閉じ込めていました。
それを見かねたアメリカが受け入れを承認、2人をグアムへと送りました。
それ以後もアメリカに送っていたら、アメリカが日本で受け入れるべきだと怒ってきました。
1981年日本は難民条約に加入しましたが・・・今も、日本の難民認定が厳しいと言われています。
というのも、偽装難民が多いからです。
日本だと、6か月たてば難民に認定されなくても働くことができます。
出稼ぎ目的の人もいるのです。
そしてもう一つの理由は・・・不法入国を取り締まる入国管理局が担当しているからです。
ヨーロッパで難民として認定されそれでもあぶれた人は、アメリカやカナダが引き受けています。
国際的な責任として、日本も受け入れなければならなくなる日が出てくるかもしれません。
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