図解 池上彰の経済「超」入門

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お金が商品になった??
商品を買うお金自体が商品として売買されるようになりました。

”円高 ””円安”・・・は、私たちの生活に影響のあるお話です。
しかし、昔は決まっていました。
1ドル=360円です。

1944年第二次世界大戦の最中、アメリカは、世界大戦が終わった後に世界で貿易ができるように世界の通貨体制をどうするかを決める会議を開きました。

アメリカ・ニューハンプシャー州ブレトンウッズ「マウントワシントンリゾート」に、連合国44か国が集まり、戦後をどうするか?を話し合ったのです。

第二次世界大戦までは、世界のお金はイギリスの”ポンド”でした。
イギリスが絶対的な力を持っていたのです。
しかし、第二次世界大戦で、ドイツ軍のロケット弾攻撃によってロンドンは廃墟と化しました。
イギリスの経済力がどんどんと弱まってきていたのです。

世界のお金を何にする?
イギリスとアメリカが対立します。
イギリスはケインズ案・・・バンコールという新たな国際決済通貨を作る
アメリカは財務官僚・ホワイト案・・・ドルを世界の基軸通貨に!!
と、主張しました。

バンコールかドルか??
世界のお金はドルになりましたが・・・アメリカ一国の通貨が世界のお金として使われるという矛盾が出てきました。
バンコールを世界共通通貨にしていれば、様々な混乱は起きにくかったのではないか?と言われています。

しかし・・・イギリスの経済力とアメリカの経済力との戦いで・・・
アメリカが勝ったのです。

その結果、世界共通はドル、それ以外の国の通貨はすべてドルと固定ということになりました。
ブレトンウッズ体制。。。それが固定相場制です。
金1オンス=35ドルとしました。
いつでも金と交換できるという保証がありました。
それによってドルの信用があり、世界のお金として使われるようになったのです。

日本も円とドルを・・・ということで、1ドル360円となりました。

アメリカは何処に金を保管しているの???
ケンタッキー州・フォートノックスに保管してあります。

しかし・・・世界中にドルが溢れていきます。
第二次世界大戦でヨーロッパが焼け野原になってしまいました。
西はアメリカが占領し、東はソ連が占領し社会主義国が出来ていきます。
危機感を抱いたアメリカは・・・マーシャル・プランによって西ヨーロッパの国々に援助しました。
ドルが大量にヨーロッパに流れ込み、アメリカの商品を輸入する・・・
それによってアメリカは経済成長したのです。
これによって西ヨーロッパが大発展を遂げるのです。

しかし、冷戦時代・・・世界各地で紛争・戦争が起きるようになって・・・
まずは朝鮮戦争・・・
1950年に勃発した韓国と北朝鮮との戦いで、アメリカ軍主体の国連軍も参戦しました。
武器・弾薬・・・防寒着・・・たくさんのお金がかかります。
「近くの日本で買おう!!」ということで、日本経済が発展していきます。
アメリカは多額のお金を使うことになってしまいました。

ベトナム戦争勃発!!
アメリカ軍は、南ベトナムに派遣され、反政府運動勢力と戦争します。
そして・・・反政府運動を裏で支援していた北ベトナムにも爆撃を始めます。
しかし、武装ゲリラによって苦しめられるアメリカ軍は、恐怖に駆られ銃を乱射する事件が起きて・・・アメリカでも反対運動が起き、撤退することになります。
が、最盛期には、50万人の兵士が南ベトナムに送り込まれました。

毎日毎日大量の爆弾で北ベトナムを空爆し続け・・・
戦争のためのお金をたくさん使ってしまいました。

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