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宗教と経済・・・
それぞれの宗教によって経済が随分違います。

キリスト教と経済の関係とは??

ドイツの社会学者マックス・ヴェーバーの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」が有名です。
 

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資本主義の精神とは何か?

アメリカ資本主義の父ベンジャミン・フランクリンはどうして一生懸命働いたのか?それは”富の絶対化”であると。
時間は貨幣だということ。お金持ちなのにまだ働くということ。。。
その資本主義の精神は何処から来るのか??
それがマックス・ヴェバーの問題意識でした。

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ドイツで経済的に成功した人を調べると・・・共通した特徴がありました。
キリスト教は、もともと東方正教とカトリックに分かれ・・・宗教改革によってカトリックに対するプロテスタントが生まれました。

ヨーロッパではカトリックとプロテスタントとなるわけですが・・・経済的に成功しているのはプロテスタント・・・その中でも”カルバン派”の人たちでした。

どうして・・・??
そこに資本主義の精神と宗教的倫理があるのでは・・・??
厳格なプロテスタント”カルバン派”の考え方が、資本主義の精神を形作るうえで重要な役割を果たしていることに気付いたのです。

”カルバン派”は神様は絶対的な力を持つと考えます。
神は世界を造り、やがて世界を壊す力を持っている・・・。
その神によって造られた人間は、天国に行くか地獄に行くか・・・すべて最初から決められているという考え方です。

キリスト教(ゴッド)、ユダヤ教(ヤハウェ)、イスラム教(アッラー)・・・言語が違うだけで、神はすべて・・・同じです。
どちらも考え方としては・・・
人間は、死んでも世界の終りが来るまで地下で待つ・・・
やがて世界の終りが来ると、死者たちは蘇えり、ひとりひとり神様の前に引き出され、最後の審判を受け、天国か地獄に行く・・・。
生きている間に善行をすれば天国に・・・
悪いことをしていれば地獄に・・・
ですが、カルバン派は違うのです。
そして・・・心の救いを求め・・・
「自分が天国に行ける」という確証を得るために、一生懸命働いて・・・成功すれば、天国に行けるメンバーに入っているのだろう・・・と思うのでした。

神さまから与えられた仕事を天職と思い、その仕事に打ち込むようになったのでは?と、ヴェーバーは考えたのでした。


ユーロ危機の時、経済的に危機に陥った国々を、PIIGS・・・
P・・・ポーランド
I・・・・アイルランド
I・・・・イタリア
G・・・ギリシャ(ギリシャ正教)
S・・・スペイン
これには宗教的な共通点・・・カトリックの国・・・プロテスタントではありませんでした。
やっぱり、ヨーロッパでは、プロテスタントの方が経済的に発展している??

プロテスタントは、ヨーロッパで迫害を受けると・・・
新天地・アメリカ大陸に向ったプロテスタント。
ヨーロッパから移り住んできたプロテスタントたちの作った国がアメリカです。
アメリカでは、プロテスタントの考え方が定着しているのです。

そんなプロテスタントの人たちがアメリカ経済を発展させ・・・
世界一の強大国になったのです。

プロテスタント・・・カルバン派の考え方で、現代の資本主義は発展した。。。
宗教によって、経済の発展の度合いが変わっているのです。

さぼるのではなく、常にこの世で神の栄光を実現するためにひたすら働き続ける・・・。
富を蓄積し、投資し、さらに豊になる・・・。
つまり、”富の絶対化”なのです。


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