日々徒然~歴史とニュース?社会科な時間~

大好きな歴史やニュースを紹介できたらいいなあ。 って、思っています。

タグ:ユーロ危機

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ユーロは共通通貨です。
お金はそれぞれの国独自のモノですが・・・。
いくつもの国が同じ通貨を使おうとしたのです。

2011年~13年にかけて、大変なユーロ危機がありました。
ユーロの価値が落ちてしまったのです。
ユーロに変わる世界の信用できる国のお金・・・世界中の投資家が円を買いました。
それによって激しい円高となり=日本経済が落ち込む結果となりました。
ユーロ危機になると日本経済が大打撃を受ける・・・。

EU諸国は、海外からモノを輸入する力が失われ・・・中国から欧州向けの輸出が減りました。
中国は日本からモノを買って加工して欧州に売っていたので・・・日本から中国への輸出も減ってしまったのです。

東南アジア各国も欧州に大量の品物を輸出しています。
アジア諸国も日本から部品などを輸入してそれを欧州に売っています。
結果的に、日本はアジアへの輸出も減ったのです。
ユーロ危機の結果・・・日本経済も大打撃を受けたのです。

このユーロ危機は、ギリシャから始まりました。
2009年10月、ギリシャで政権交代がありました。
その結果、”国家財政の粉飾決算”が明るみに・・・。
国家レベルで赤字を隠していたのです。

ギリシャの財政赤字はどのくらいの比率かというと・・・
GDPの4%・・・と発表していたものが、実際は、13%近くであることが解ったのです。
その後・・・EUとして調べた結果・・・13.6%であることが解りました。
格付け会社がランクを下げていきます。

ギリシャの国債を誰も買ってくれない・・・
年利が30%超の金利をつけないと売りに出せなくなりました。
ギリシャの財政破たんとなってしまいました。
ギリシャの信用はがた落ち・・・
ユーロを使っている他の国が「ギリシャを救済しよう」ということになります。
ヨーロッパの中で経済力があるのはドイツ・フランス・・・
が、お金を出して、ギリシャの国債をみんなが買える仕組みを作りました。
金利が下がって・・・ギリシャが借金をできるようになりました。
ギリシャでは・・・年金制度が手厚く、60歳まで働かなくても辞めた時の満額もらえていました。。。
ギリシャは国家公務員の数が多く・・・年金を治めるのが嫌な国。。。
大勢の人が脱税をしていました。

ドイツやフランスが指示し・・・年金を大幅に削減しようとします。
激しい反対運動が起きました。
これがヨーロッパの”北と南”の対立に発展していきます。
次々と南部の国が経済危機に陥る中・・・北部が何故助けないといけないのか??
南北対立が激しくなっていくのです。

PIGS・・・P(ポルトガル)・I(アイルランド)・G(ギリシャ)・S(スペイン)が財政状態が悪かったのです。
現在はPIIGSとなり・・・イタリアが入りました。
南ヨーロッパ・ラテン系の国々で、財政状態が非常に不安定となったのです。

民族性・・・文化・・・いろいろ違います。
ヨーロッパは、北の方・・・寒い方に行けばいくほどまじめで良く働く国なのです。

ギリシャには経済支援を行うことになり、スペインの支援も終わりました。
が・・・スペインの失業率は26.7%。
若者に関しては、5割失業している?という状態が続いています。

ヨーロッパを一つの国にしようという大きな理想のもとで進められてきたEUへの道が岐路に立たされています。


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電力とエネルギー???

今年止まってしまった原発はどうなっているのでしょう?
4月東京電力が企業向けの電気料金を値上げしました。
7月大飯原発の再稼働で大問題となりました。
11月には関西電力と九州電力の電気料金の値上げの申請がありました。
12月には冬の節電がスタートしました。

どうしてこんなことになったのか?
原子力発電の燃料の輸入が増加したことが電気料金の値上げにつながっています。
火力発電で最も使われている燃料は・・・?天然ガスです。
天然ガスは、燃やしても二酸化炭素の排出が少なく、禁煙ん火力発電で多く使われています。

天然ガスってどんなものなのでしょうか?
主にメタンガスで、油田ガスとガス田ガスがあります。
日本ではごく一部でしかなく、採算が取れません。

プロパンガスとは違います。
都市ガスは天然ガスです。プロパンガスは原油から作られます。
日本は、世界各地からの輸入で賄っています。
いろいろなところから買っているのですが、リスク分散のために各国から買っています。
採掘された天然ガスは、マイナス160度までにすると液化、液体になると体積が1/600になります。
LNGタンカーで持ってきて、液体を気体にするのです。
だから電気料金が上がっているのです。

おまけに日本は世界一高く買わされています。
アメリカの4倍なのですが・・・
東日本大震災以降必要に駆られ・・・世界から足元を見られているのです。

今後天然ガスを安くする方法は???

サハリンから持ってくるという計画があるのですが・・・北方領土問題が解決しないとお話にならないのですが・・・

プーチン大統領は「北方領土について日本と交渉する用意がある」と言っています。
その発言の裏には、こんなことがあるのです。
日本の政治もここが正念場かも知れません。


しかし、時間がかかりそう・・・
なので、新エネルギーのシェールガス。
アメリカでたくさんのシェールガスが出ているので、これを買うほうが安いかもしれません。
そして・・・日本海に新しく海底メタンハイドレードが発見されました。
メタンガスが氷状に固まったものです。
これは、日本近海にあり、国内天然ガス消費量の100年分に相当します。

これに新政府がどのように対応していくのか・・・電力・エネルギー問題に注目しなければなりません。


アラブの春の今・・・???


中東とイスラム世界、アラブ諸国の違いは?

中東とは・・・地域の名称です。
イスラム世界とは・・・イスラム教徒が多い地域のことです。
イスラム協力機構には、全世界で57の国と地域が加盟しています。
イスラム教徒は全世界に16億人もいます。
アラブ諸国とは・・・アラビア語を話す人々のことです。
アラブの春とは、この国々で起こった民主化運動の事なのです。

アラブの春は今???
チュニジア・エジプト・リビア・シリア・・・

第2次世界大戦後、アラブ諸国は次々と独立しましたが、しかし、政権を握ったのは軍事政権でした。
言論弾圧や反体制勢力を武力で抑え込み、政権が長期化していました。
しかし、インターネットがきっかけで、民主化運動につながったのです。

エジプトでは民主化が成功したはずなのに・・・
今はモルシ大統領・・・初の文民大統領です。彼は伝統的なイスラム教の価値観を重視するイスラム主義者です。

今は、新憲法に反対する人たちがデモを始めてしまいました。
そこには、エジプトを揺るがす政治と宗教の問題がありました。
新しい憲法案には、イスラム教が優位になる法案が盛り込まれています。
表現の自由が無くなる?
イスラム教でなければダメ?
エジプトにはキリスト教徒も800万人もいます。
そして、自由や人権の抑圧に不安な人が反発しています。


そして、内戦がおこっているのがシリア。
人口は約2000万人なのに、死者は4万人、難民は50万人です。
シリアに君臨するのはアサド大統領。親子で42年間シリアを独裁しています。

どうして内戦に???それは、世界の代理戦争となっているからです。
アサド政権にはイランが、反体制派にはサウジアラビア・カタールがついています。
武器や食料などの支援をしています。
アサド政権は、イランと同じシーア派、反体制派は大多数と同じスンニ派なので、支援しているのです。
イスラム教には、スンニ派とシーア派の2大宗派があるのです。うまり、宗教戦争の一面があります。

得にならない・・・石油がないのでアメリカは介入しない。。。
つまり、リビアには石油があったから介入したの。
しかし、アサド大統領がサリンを使うかもしれない・・・アサドが反体制派を弾圧するためにサリンを使うのでは?と言われているので、アメリカの介入があるかもしれません。


中東情勢でもう一つ注目しなければならないのが・・・
シーレーン=海上交通路です。

今まではバーレーンでアメリカの第五艦隊基地が警備してくれていました。
天然ガスがアメリカでたくさん採れると・・・
この第五艦隊を撤退するかもしれません?

ここに中国がここに出てくる可能性があります。
そうなると、日本にとって大変厳しいことになりそうです。



ユーロ危機の今とこれから。

ユーロは、EUの一部の国々ユーロ圏17か国で使われる統一通貨です。
ユーロ危機とは、ユーロの価値が下がるということです。
ユーロを使っている国の信用が下がることで、円やドルに比べて価値が下がってユーロ圏の国が危機に陥りました。

ユーロを作ったのは???
円やドルに負けない通貨と経済圏を作ることが目的でした。


ギリシャでは、政権交代で借金が発覚。
このことによって信用が低下、借金が返せなくなって破綻となりました。
他にも経済状態の悪い国は・・・?
イタリアとスペインです。
イタリアでは多額の脱税、スペインでは住宅バブルの崩壊・・・
ユーロ不信に拍車がかかります。


経済状態のいいフランス・ドイツが何とか頑張ってきていましたが・・・
最近様子が変わってきました。

フランスのオランド大統領が言いました。
「ユーロ危機は終わった」と。

ユーロ全体をまとめる欧州中央銀行が、無制限の国債買い入れを発表しました。
要請があれば国債をいくらでも買うと言ったのです。
これによってギリシャやイタリア、スペインも、予算が組めるようになり、国債への不信が和らいだのです。

ところがある国に問題が・・・?
スペインが・・・
独立運動が激化しています。

17州からなるスペインにはいろんな民族がいて、いろんな言葉があります。
多民族国家です。
そして問題となっているのがカタルーニャ州・州都はバルセロナです。
カタルーニャは独立心が旺盛だったのですが、ユーロ危機で政府が緊縮財政をしたために反発したのです。それは、稼ぎ頭がカタルーニャ州なのです。
カタルーニャ州のGDPは、スペイン全体の20%。
独立しても自分たちでやっていけるという自負があるのです。
それに・・・バスク地方も独立しようと思っています。
今後もスペインから目が離せません。


今年も世界はどうなっていくのでしょうね???
子どものいる親としては、子供たちの住みやすい世の中になって欲しいものですね。黒ハート

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