100年にわたり、人類の誰も読むことができなかった最強の未解読文書・・・ヴォイニッチ手稿・・・。

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世界中に存在する未解読文書・・・
2017年恐怖の未解読文書のニュースが・・・。
その名は、「悪魔の手紙」です。
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この手紙は、1676年シチリア島で発見された一枚です。
修道女に悪魔が乗り移り、勝手に手を動かして書いたものだといわれています。
アルファベットでもなく・・・このわずか1ページの文書が、300年未解読です。

2017年9月、イタリアの研究者らが暗号解読ソフトを使って解析した結果、この文字はラテン語や古代ギリシャ語、ルーン文字、アラビア語がつかわれていることが判明・・・。

しかし、この最新技術を使っても、キリスト教批判らしき内容はうかがえるが、全文を解読できたわけではありません。

このような未解読文書の中でも最大の謎・・・
世界中の研究者が挑み続けている謎があります。
ヴォイニッチ手稿です。
ヴォイニッチ手稿が発見されたのは、1912年イタリアです。
古物商ウィルフリド・ヴォイニッチが発見したことからヴォイニッチ手稿と呼ばれています。
表紙にタイトルはなく、作者も不明・・・使われている用紙の分析結果から、15~16世紀ごろに書かれたものとされています。
およそ230ページに及ぶ手書きの本で、目を引くのは極彩色の挿絵!!
この挿絵は、実在が確認できないものばかりで正体は不明。

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そして文字は・・・アルファベット、アラビア数字に似ているが、地球上のどの言語にも該当せず、この内容は一切不明です。

だれが何の内容を、読めない文字で記録したのか???

様々な推測がなされています。
錬金術師が人類究極の英知を!?
宇宙人からのメッセージ??
イタズラ??
古代文明の遺産??
怪しげな噂は広がり続け、留まることを知りません。
謎だらけのヴォイニッチ手稿・・・そこに描かれている挿絵から、6つの章に分けられていると考えられています。

植物の章・・・正体不明の植物が数多く書かれています。
このうちのどの一つも地球に存在する植物として確認できていません。
天文の章・・・宇宙の星々の姿を描いたと思しき図が書かれて・・・その構造は実際のものとは大違いです。
それは、まるで生き物のよう・・・。
生物の章・・・妊婦のような女性たちと奇妙な管が書かれています。
女性たちは何をしているのか?
緑の液体と管は一体何なのか?
十二宮図の章、薬草の章、レシピの章で、合計六章とされています。

詠むことを拒む緻密な文字・・・そして、徹底して当てはめることをも拒む謎の挿絵・・・。
この解読の試みは世界中で行われています。
その研究者たちの多くが予想したのが暗号説です。
ヴォイニッチ手稿は、中世の言語を暗号のルールに変換したものでは??というのです。
そもそも暗号とは何か?
シーザー暗号など一定の法則で別の文字に入れ替える換字式暗号方式・・・

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第二次世界大戦後、この方式で解読を試みたのが、アメリカの弁護士ジョセフ・マーティン・フィーリーです。
フィーリーはヴォイニッチ手稿のコピーを入手し、解読に挑みます。
フィーリーが解読の手掛かりにしたのが緑色の液体に浸かる女たちの絵です。

絵を元に、文字の内容は女性に関するものと推測。
そしてページ上の方にある特徴のある単語の解読を行います。
その文字を手掛かりに、アルファベットに置き換えてみると・・・
結果は無残なものでした。
意味のある文章が成り立たなかったのです。



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2017年9月、権威ある文学誌が「ヴォイニッチ手稿の解読に成功」との記事を掲載し、話題となりました。
話題のイギリスの歴史学者ニコラス・ギブズは・・・
この挿絵と、中世の文献の類似性に解読の手掛かりを見出します。

絵が似ていれば、その内容も似ているのでは??


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さらに、ヴォイニッチ手稿の「一文字ずつ」は、ラテン語の略字ではないか?と推測し、解読していきます。しかし、ギブズが訳したのはわずか2行で、他の場所にこの方法は当てはまらないと批判されています。

学者たちは失敗続き・・・







そこで出てきたのがデタラメ説です。
解読できない理由は、そもそも言語としての法則がないから??
デタラメな文字の羅列だから・・・!?

単語の分布を調べてデタラメか意味があるのか判別すると・・・??
ヴォイニッチ手稿は意味のないデタラメではない可能性もあります。
暗号でもデタラメでもないとすれば、その文章は一体何なのでしょうか?

独自の言語で書かれた本??
既存の他の言語との対応関係が見られないので”人工言語”で書かれたものなのでは?
人工言語とは、自然言語とは異なり、人為的に作られた言葉のことです。
母国語が異なる人たちの意思伝達のために造られたエスペラント語。
コンピューターを動かすためのプログラム言語。
などです。
ヴォイニッチ手稿が人工言語だとすれば、人工物がどうして人に解読できないのでしょうか?
言語学者によると、ヴォイニッチ手稿には文章解読の重要な手掛かりが見つからないといいます。
言語の骨格が見えない・・・のです。
言語の基本構造を判断する手掛かりが、ヴォイニッチ手稿からは見つからないのです。
しかし、どうして230ページ分もあっても言語の基本構造の手掛かりが見つからないのか・・・??
それは、圧倒的に量が少ないからです。

もしヴォイニッチ手稿と同じ手法で書かれた他の書籍が発見されれば・・・挿絵が理解できれば・・・文章を解読する手掛かりとなるかもしれません。

もう一つの謎、230ページの文章を、だれが何のためにかいたのでしょうか?
特権階級の人々が多額の費用をかけて作ったのでは・・・??
神聖ローマ皇帝ルドルフ2世が、600ダカット(数千万円)で写本を購入しています。
この写本がヴォイニッチ手稿ではないかといわれています。
写本を作って売って、ある程度の狭いサークルで流通させる・・・
かなりの財力・社会的地位がなければできないことです。

300年以上も前に作られたといわれ、21世紀の今なお未解読のヴォイニッチ手稿・・・作者の目的は一体何だったのでしょうか?
これを読み解ける日は来るのでしょうか?

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