忍者文芸研究読本

新品価格
¥1,944から
(2018/6/28 15:35時点)



忍者の歴史はいまから600年前の南北朝時代。
激しい争いの中、情報収集・潜入活動などの技術が発達し、「忍び」という職業として成立しました。
以降、徳川家康、武田信玄、毛利元就・・・忍びを使わない武将はいませんでした。

しかし、本当の忍者は、私たちの想像とはかけ離れています。
戦闘のプロのイメージが強いですが・・・戦いません。
今でいうスパイのような存在で、敵と対峙することよりも、生きて情報を持ち帰るのが任務でした。
戦うのは最後の手段だったのです。

さらに手裏剣はウソ・・・十字型の手裏剣は欠点だらけです。
鉄製なので重すぎる・・・軽快な動きを必要とされる忍者には不向き!!
さらに、鉄は高価なものなので、勿体ない!!投げるのを躊躇。


kunai


普段携帯していたのはクナイ!!

穴を掘る、壁を上る際の足場、武器!!
汎用性があり、武器として携帯するには最適でした。



忍者の真実其の一
忍者は黒装束を着なかった
忍者と言えば、黒装束に身を包み、華麗に潜入!!というイメージが強いですが・・・
敵地で隠密行動するのに・・・忍者とわかる黒装束は目立ちすぎる!!
どうして忍者と言えば黒装束というイメージがついたのか・・・??
それは、歌舞伎!!
江戸時代、観客が一目で忍者と認識できるように衣装を黒装束にしたのが始まりです。
その名残から、忍者=黒装束というイメージがついたのです。
では、本当の忍者は・・・??
状況によって使い分けていました。
潜入先の住民や、風景になじむように変装していたのです。
町人から情報を聞き出すときは、町人・商人・お坊さん・山伏・・・。
潜入先の方言を話せるように訓練していました。

城や屋敷の中を覗きたいときには虚無僧・・・顔を見られることなく、偵察に適していました。
城や屋敷に潜入する時は、放下師、猿楽師に・・・大名に気に入られれば、屋敷に呼んでもらえ、重要な情報を集めることができました。
これらは、七方田とよばれ、忍者の基本の変装術でした。

忍者の真実其の二
忍者は将棋が強かった。
当時の庶民の娯楽は将棋でした。
知らない土地の人と仲良くなるためには、最高のコミュニケーションツールでした。
忍者は誰とでも相手ができるように、人並み以上の腕前を持っていたといいます。

忍者の真実其の三
そして・・・将棋には勝ってはいけません。
相手のことを操り、秘密を聞き出すうえで重要なことは・・・うつけ者を演じることでした。
かしこく振る舞うと、相手は気分を害して口を閉ざしてしまう・・・。
相手を気持ちよくさせることが大切なので、将棋でわざと負けることも多かったといいます。
情報を聞き出すために、忍者はプライドを捨てていたのです。

忍者の真実其の四
潜入には穴を掘る。
鍵縄を使って城や屋敷に潜入することは、見張りに見つかる危険性があります。
なので、潜入のためには、穴を掘ってトンネルを通す・・・完成までに数か月かかることもありました。
また、壁が木造ならば、塩水を吹きかけ少しづつ木を腐らせ穴をあけていました。

忍者の真実其の五
忍術は科学だ。
実在の忍者は、超能力を使えたわkではありません。
忍術とは科学の応用なのです。
忍者は、今でも専門家しか知らないような科学的知識を豊富に持っていました。
夜の山奥で道に迷ったら・・・方角を知るために、火を起こし・・・縫い針を使って方位磁石をつくりました。
熱残留磁化という仕組みで、縫い針と水だけで方角を特定していました。

火の扱いにもなれており、忍び松明は雨にぬれても消えにくい特殊な松明でした。
独自に火薬を調合します。それに利用するのは・・・糞尿と灰汁を煮込み、冷却して火薬(硝石)を作り出していました。

忍者の真実其の六
忍者はサバイバルの達人。
時に山中に身を隠すことの多かった忍者は、サバイバル術にも長けていて、自生する植物の種類を見極め、飢えをしのいでいました。
兵糧丸というもち米や砂糖を練って作った高カロリーの非常食も持っていました。
それだけでなく、梅干しと砂糖を元に作った非常食・水渇丸で・・・酸味と唾液を分泌させ、のどの渇きを癒したといいます。

忍者の真実其の七
くのいちは存在しなかった。
女性がいたという書物は残っていません。

↓ランキングに参加しています。
↓応援してくれると励みになります。

にほんブログ村

戦国時代 ブログランキングへ

武器で読む八犬伝 (新典社新書21)

新品価格
¥1,080から
(2018/6/28 15:33時点)

忍者の誕生

新品価格
¥3,888から
(2018/6/28 15:33時点)