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宗教によって経済活動・構造が違います。
これからの経済活動をする上で、宗教についての理解が欠かせなくなってきました。

イスラム教徒・・・というと、過激派が頭に浮かびます。
2001年9月11日アメリカ同時多発テロの時、ニューヨークの富の象徴であり、アメリカのシンボルである世界貿易センタービルに飛行機をぶつけました。
3000人以上の人が亡くなり、その中には、日本人24人も含まれています。

首謀者はオサマ・ビン・ラディン。
反米テロ組織「アルカイダ」を設立し、アフガニスタンに潜伏していた人物です。
これをきっかけに、アメリカはビン・ラディンを攻撃しようとし・・・
匿っていたアフガニスタン・タリバン政権を攻撃します。
当時の大統領はブッシュ大統領。
アフガニスタン側が客人を引き渡すことはできないと断ると・・・
「テロリストをかくまう者もまたテロリスト」として、アフガニスタンを攻撃しました。
2014年になる今も、アフガニスタンでは内戦状態が続いています。
タリバン政権は崩壊しましたが、タリバンが反政府ゲリラとして今も攻撃を続けているのです。


この時に、ヨーロッパ各地に投入されていたオイル・マネーの流れが変わります。
9.11以降、アメリカはビン・ラディン一族に対する経済制裁をし・・・アメリカにある資産も凍結しました。
イスラム世界において、テロリストではなくてもアメリカで資金を運用していた場合、自分の国とアメリカの関係が悪くなった場合、「自分の資産がアメリカで凍結されてしまうのでは?」という危機感を持つ人が出てきて・・・
オイル・マネーをアメリカに預けるのではなく、自分達で運用しようということになったのです。
イスラムの覚醒・・・
「自分達はイスラム教徒なんだ」という自覚を持つ人たちが増えてきました。

”イスラム回帰”が活発になっていきます。
急激に保守化が進んでいきます。

コーランには・・・
”アッラーは商売をお許しになった
 だが、利息取りは禁じたもうた”
とあります。

コーランの中には、神様が人間たちに、いろいろ守るべきことを書いてくれているのですが・・・
その中のひとつにこの一節があります。
つまり・・・金融業・銀行の仕事をしてはいけないということなのです。
そこで・・・”利息をとらない銀行”・・・「イスラム銀行」を作ったのです。
しかし、銀行として利息を取らないのは商売が成り立ちません。

そこで生まれたのが”イスラム金融”です。
預金者と銀行が一緒になって企業を買収したことにするのです。
会社を買い取るというビジネスで、ビジネスを発展させます。
そして・・・その企業のもうけを銀行と預金者で分配する。。。
物の売買という形を取ることによって結果的にお金を貸すという形になります。
これは実体を伴うので、バブルを引き起こしにくいのです。

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