日々徒然~歴史とニュース?社会科な時間~

大好きな歴史やニュースを紹介できたらいいなあ。 って、思っています。

タグ:中国共産党

世界から戦争がなくならない本当の理由

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・個人情報の流出
6月に東京商工会議所7,050人分の個人情報流出。
東京大学では、最大3万6300件の個人情報流出か??
日本年金機構101万人分の個人情報流出。。。

今、特に注意すべきなのは、コンピューターウィルスによる個人情報の流出です。
誰がどうやって盗んでいるのでしょうか??

コンピューターウィルスに感染するほとんどは、ウィルス入りのメールを開けることです。
ファイルを開けることによって感染します。
これをサイバー攻撃と言います。
パソコン、スマートフォンも標的になります。
日本へのサイバー攻撃の数は激増・・・その数、去年1年間で100億回以上です。
コンピューターウィルスに侵されると・・・最近では見た目には何も起こりません。

情報を盗まれることは、国家としても一大事なので・・・
アメリカ国防省では、陸・海・空・宇宙に次ぐ第5の戦場と言っています。
サイバー攻撃された場合、武力行使に訴える可能性があります。

無差別方もありますが、厄介なのは標的型コンピューターウィルスで、特定のコンピューターを狙ったものです。
感染すると、外から自由にパソコンを操作されてしまいます。
これが個人情報流出の原因となっています。

そのウィルスの通信の数が一番多いのは中国です。
サイバー攻撃関連の通信の約3割が中国から発信されています。
中国のハッカーからとみられる攻撃で、米政府職員など2150万人の個人情報が流出する被害もありました。
アメリカ政府は、中国軍による攻撃との見方を強めています。
アメリカは、外国政府のサイバー攻撃に武力で反撃すると宣言しています。
アメリカ国防総省は、サイバーコマンドを創設・運用を開始、さらにハッカーを募集しています。

日本は・・・??
サイバー刑法によって正当な理由がないのにコンピューターウィルスを作成した場合、3年以下の懲役または50万円以下の罰金となっています。
どうやって防衛していくのか・・・??岐路に来ています。


・総理大臣の権限
何が出来てどこまで決められるのか??

総理大臣は行政のTOPで、任期は決まっていませんが歴代の任期は二年ほどです。
閣議決定をしないと総理大臣ひとりではできません。
閣議決定されるものの中に法案がありますが、この法案をチェックする機関の事を内閣法制局と言います。
そして、総理大臣が選んだ各大臣たちが国を動かしています。

アメリカでは大統領が行政に関することを一人できめることが可能ですが・・・
日本の総理大臣の権限は・・・
大臣の任命・罷免、自衛他愛の最高指揮権、行政の決定などです。
行政を行うのは、内閣を代表して行っているので・・・閣議決定しないと先には進めません。

昔は派閥が大きな力を持っていて・・・大臣を自由に選べませんでした。
つまり、各派閥から大臣を推薦していたのです。
これは、総理の独断を抑えるという代わりに、物事がスムーズに決まらないということです。
しかし、1996年選挙制度が大きく変わり、中選挙区制でひとつの選挙区から複数人が当選していたのが小選挙区比例代表並立制となり一つの選挙区から一人だけの当選となりました。
それが、派閥の力が弱まった一因・・・党の力が強まった一因と言われています。
選挙制度が変わり、総理の権限が強くなったのです。
内閣法制局長官も、総理大臣が決めることができます。
内閣法制局は、作られた法案が憲法違反していないかチェックする機関です。
今までの長官は、「集団的自衛権は憲法違反だ。」という考えでしたが、安倍総理は閣議決定で「憲法違反ではない」という長官に交代させました。
ただし、内閣法制局はチェックをするところで、訴えられた時に最終的に判断するのは最高裁判所です。

現在、衆参両院で与党が過半数以上を占めています。
なので、総理個人の意見だけではなく、議会で議論したうえで決められています。
国民はやはり、選挙での投票が大切となってきています。


・そうだったのか、北朝鮮の今
日本のすぐ隣で、何が始まろうとしているのでしょうか?

金正恩第一書記がTOPになってから3年半の間に、多くの幹部が処刑されました。
多くの幹部が処刑されていますが・・・その数は、3年半で約70人と言われています。
「若すぎるのでは・・・??」と思われているのでは?と、金正恩が思っていて・・・父親に仕えていた人たちを、次々と粛清、処刑、解任しています。
北朝鮮では、反政府デモは起きないのでしょうか??
過去には謀反を起こそうとした人もいましたが・・・皆が疑心暗鬼となって・・仲間も裏切られることを恐れています。

今、100年に一度の大干ばつに見舞われているといわれています。
各地の農村で大規模な被害が起こり、食糧不足に陥っています。
これまででも食糧不足で数百万人が餓死したと言われている北朝鮮ですが・・・。
その原因には農業政策の失敗があります。
北朝鮮は困っているとアピールしている??
これまで、食料やお金が無くなった時に、強気な姿勢で外国に援助を求めていた北朝鮮ですが・・・
瀬戸際外交でやってくるかもしれません。
先日もミサイル発射台が増築されました。
今、北朝鮮が頼りにしているのは・・・中国でもロシアでもなく日本と言われています。
今まで中国の支援を受けてきましたが・・・
中国が核実験を止めさせようとした時に・・・聞かず・・・おまけに中朝のパイプ役を処刑してしまいました。
なので、援助が見込めない・・・??
拉致問題が外交カードになってくるかもしれません。


・そうだったのか、中国の株価暴落
証券取引所は、上海と深圳にあり、中国の株取引は特殊です。
中国のGDPはアメリカに次いで世界2位です。
しかし、景気が良いから株価が上がっている訳ではないようです。
中国の景気は悪くなってきています。
それはどうしてか??
株取引では・・・信用取引があり、日本の場合は、元での約3倍まで借りて株取引が可能です。
が、中国の場合は・・・大金を借金することができます。
株が上がる前は、中国では不動産バブルが発生していました。

中国の株の仕組みは・・・
景気が良いから株価アップではありません。
政府が株をコントロールしています。
中国の株は自由に買えません。
中国人と外国人で株式市場を分けているのです。
中国人の株の総額は300倍以上、人民元で取引されています。
ということは、会社を海外の投資家に乗っ取られるのを防ぐことができる&人民元の管理ができます。
中国共産党が全てを管理しているのです。
コントロールしていたのに暴落・・・??
2009年ごろ・・・一部の中国人は経済成長によってお金を持つようになり、中国の貯蓄率は世界1位となりました。
このお金を増やしたいと考えるようになります。
住宅ブーム⇒バブル崩壊を防ぐために2013年4月2軒目以降の不動産を買う時、頭金をたくさん払うように。。。
住宅が売れなくなって・・・景気が悪くなってきました。
そこで目を付けたのが株でした。
本来は、景気が良い⇒会社の業績UP⇒株価UPですが・・・
中国共産党が無理に株価をUPさせます。
政府が新聞を使って株価が上がるとかきたてます。
安心して株を買う人々・・・株式市場にお金が集まるようになって・・・金利を下げて・・・ますます株価が上がっていきます。
中国人たちの間で株ブームが起きます。
専門知識がない人も大金を投じています。

日本の株取引は・・・保険会社などの株取引が多く、個人投資家は約3割。
中国は個人投資家が約8割を占め、1億人以上と言われています。
株に欠ける金額もハンパなく・・・元手の何倍ものお金・・・10倍を借りる信用取引です。
中国共産党のお墨付きだから下がるはずはない・・・
ということで、景気が良くなっている訳でもないのに株価が上がっていたのですが・・・
どうして下がったのでしょうか??
暴落しないように信用取引で借りられる倍率を4倍に下げました。
急に規制され・・・もうすぐバブルだと中国共産党が思っているんだ・・・ということが国民にばれ・・・一斉に株を売り始めたのです。
中国共産党の大誤算でした。

中国では企業は証券取引所に申請すれば株取引を停止できるので・・・
上場企業の半分が取引停止となりました。
自由な株式市場ではありえないことで・・・株の暴落が下がったのが止まったようですが・・・。
たくさんの株を持っている人たちは、半年間の株の売買禁止。
国有企業は自社株の買戻し。
無理やりに株が上がってきましたが・・・
取引停止の会社が再開したら・・・一気に株が売られて暴落するかもしれません。
中国の株の暴落は日本に大影響が・・・爆買いが無くなってしまう可能性があります。
日本は輸出も輸入も中国頼み・・・他人ごとではありません。


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⑬この国なしで経済は成り立たない??・・・中国
民主主義指数ランキングワースト26位の中国。
独裁的な国とされています。
天安門事件では民衆を軍隊で鎮圧、その後も徹底的に言論統制。

しかし、数ある独裁国家と違い・・・
ひとりのTOPが国を動かしている訳ではありません。
そこにはしっかりとした仕組みがありました。

一つの政党が・・・中国共産党による事実上の一党独裁です。
この特殊な政治体制で経済発展してきたのです。

事実上???
他に8つの政党がありますが、その政党は中国共産党の指導に従うということです。
一応連立政権。。。事実上の一党独裁なのです。

中国共産党の支配力は絶大で・・・
憲法より上に中国共産党があります。
つまり、憲法も中国共産党に従うのです。
裁判も、中国共産党の意向なしには判決を出すことができません。
警察・大学・企業・・・あらゆるところで目を光らせているので、中国共産党なしには物事が進みません。

13億人の国民を率いるのは、中国共産党を率いる7人です。
TOP7人は、定年制で、入れ替わります。
だれか一人が頂点に立って・・・ということはないのです。
凄腕の7人で国を動かし、13億人がこの7人に従うことによって急激に経済発展してきましたが・・・

最近では、習近平国家主席に権力が集中しつつあります。
今後の動きに注目する必要があります。


歴史に名を残す衝撃の独裁者!

⑭大統領の処刑映像が全世界に流れた・・・ルーマニア
独裁歴24年・チャウシェスク大統領
1980年代ルーマニアは経済がどん底で、国民はパンを買うことすらできませんでした。
しかし・・・チャウシェスク大統領は・・・
国のお金で宮殿を・・・その建築費1500億円以上。
部屋数3000.40もの別荘や宮殿・・・

しかし1989年12月21日、ブカレストで・・・
24年間の独裁に終止符が打たれることになります。
この日、大統領は、自らの賞賛の集会を開きました。
参加者10万人。。。
集会の最中に爆発音がしたことをきっかけに、虐殺や不正に対する不満が爆発します。
デモへと発展!!
10万人が大統領を包囲したのです。
そして、チャウシェスク大統領とエレナ夫人が逮捕され、2日後裁判が開かれ・・・生中継されました。
12月25日軍事裁判。。。判決は死刑。
公開処刑という悲惨な結末となりました。

今でも・・・エレナ夫人の・・・この無謀な政策が社会問題として残っています。
国の力を増やすためにも・・・子供を4人持つまで避妊と中絶を禁止しました。
しかし・・・貧しくて子供を育てられない・・・
子供を捨てる人が・・・10万人も孤児が出ました。
保護しても・・・食べるものもなく・・・てっとり早く輸血をしたら、エイズになった・・・ということもあり、エイズに感染する子供たちがたくさん出ました。

エレナ夫人は”共産国家にエイズは存在しない”と言い張り、何の対策も取りません。
これが未だに社会問題となっています。
彼等が大人となり・・・ルーマニアは夜が寒いので、マンホールチルドレンとなり・・・
彼等も親となり・・・その子供たちもエイズとなる・・・
これが今のルーマニアとなっています。
今も人々は苦しめられています。


⑮悪名高きアジアの独裁者・・・フィリピン
独裁歴21年・マルコス大統領
マルコス大統領は、多額の国家資産を横領、その額150億円とも言われています。
そのお金を妻と共に使い込みました。
妻は・・・女帝・イメルダ夫人。
その贅沢ぶりは想像を絶します。
高級ブランド靴3000足、宝石・絵画数千点、ニューヨークの高級不動産を買いあさりました。
イメルダ夫人は今もフィリピンで政治家として活動中。
国民に根強い人気があります。

⑯黒いヒトラー・・・ウガンダ
独裁歴8年・アミン大統領
元ボクシングの重量級チャンピオンで、軍人からトップへ!!
数々の残虐伝説があります。
はむかった家族や遠い親せきも皆殺し。
逮捕者をハンマーで殴り合いをさせて死刑。
西洋人はスパイ扱い。
40万人を殺したとされています。

⑰中東の狂犬・・・リビア
独裁歴42年・カダフィ大佐
3年前にアラブの春で失脚したカダフィ大佐。
1969年に革命が成功し、英雄となり政権を握ったのは27歳でした。
徹底的な言論統制で42年。。。

反欧米だったカダフィ大佐は、反米テロ組織に資金・武器を提供。
1988年パンナム機爆破事件・・・世界中でテロを引き起こす原因となりました。
国連本部での演説では国連憲章を投げ捨てます。
しかし民主化運動が・・・!!
抑えるために自分の国を空爆!!無差別虐殺したのです。
見かねた欧米諸国が介入し・・・カダフィ大佐は殺害されました。
こうして42年続いた独裁が終わったのです。

しかし独裁が終わったことで、国が大混乱。
もともとイタリアの植民地だったリビア。
3つの地域がイタリアの都合で1つになっていました。
国家意識のないまま3つが一つの独裁国家となっていました。
そして・・・反目し合ったのです。
大量の武器で武装しているので、ちょっとのことで銃撃戦となってしまいます。

アラブの春の国々は、民主主義の経験がなく・・・
民主主義になれていない国・・・。
だから独裁政権が無くなっても混乱が起きやすいのです。


⑱アジア最悪の独裁政権?・・・カンボジア
独裁歴3年・ポル・ポト首相
理想の国家を作るために、反対派でなくても虐殺。
3年8か月で50万人以上。。。100万とも言われています。
世界遺産アンコール・ワットのあるカンボジア、そこにはポル・ポトの理想がありました。

12~13世紀に栄えたアンコール王朝、現在も傷跡の残る暗黒の歴史です。
カンボジアは貧しい国?
かつては農業大国として豊だった・・・からこそ栄えたアンコール。。。

1975年~79年のポル・ポト政権によって、内戦で多くの難民をだし、貧しい国となってしまいました。
独裁者がいなくなって35年。。。最近は目覚ましい発展をしていますが、貧富の差が広がっています。

理想の国家のために大量虐殺??
独裁者ポル・ポト。
・階級・格差のない平等な国を作ろうとしました。
原始時代??原始共産制を行います。
首都プノンペンを制圧した翌日から、都市の住民が全員農村に追いやられました。
200万人を強制移住!!歩いて農村へ!!抵抗した者はその場で殺されました。
肉体労働の経験の少ない都市の住民たちがダムや農地を作ります。
すると??堤防は崩れ・・・農業生産性も激減してしまいました。
農業が壊滅状態となり、豊だった国で多くの餓死者が出ました。

・知識人を殺せ
知識人は抵抗する!!ということで皆殺しにしました。
メガネをかけているだけで殺されました。
「学校を作ることにしたので、名乗り出てください」と呼びかけ、先生を殺します。
留学した人が国外で運動をしないように「新しい国を作るので協力してほしい」と、帰国を促し虐殺。
キリング・フィールド・・・カンボジア各地に処刑場が存在し、キリング・ケイブ・・・殺戮の穴も存在します。
従わないと殺されてしまう。。。

1979年ベトナムが支援した反政府軍に破れポル・ポト政権は崩壊しますが・・・
ポル・ポト政権は崩壊間近、逃げながらたくさんの地雷を撒いていきました。
今もなお、撤去作業が行われています。
そのすべてを撤去するには100年以上かかると言われています。


続きは③へ・・・。


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毛沢東の大飢饉 史上最も悲惨で破壊的な人災 1958-1962

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毛沢東は貧しかった中国を豊かにしようと考えます。
そこで、大躍進政策を打ち出します。

「コメの生産量を増やそう!!」ということになり、毛沢東主席のご指導の下、こんなに生産が上がりました!!と、ウソの報告をするようになります。
=いいことしか耳に入らなくなる・・・

 moutakutou

コメの生産量を増やそう
     ↓
 スズメ撃退大作戦
 音を出してスズメをびっくりさせよう!!
 人海戦術で北京だけで300万人が動員され、3日間で40万羽のスズメを捕獲。
     ↓
  中国全土でスズメがほとんどいなくなりました。

しかし・・・スズメはお米を食べるだけではなくて、米につく害虫も食べるという大事な役割がありました。
なので、スズメが食べていた様々な害虫が大発生し、農業が大打撃を受けるのです。




それは、毛沢東が中華人民共和国を建設したカリスマ指導者であったということがあります。
「中国共産党にも間違いはある。どんどん間違いを指摘してください。」と言っていた時代もありました。
なので、共産党の悪いところ・問題点を指摘したのですが、そうすると、その人達を”反革命勢力”だとして一斉に捕まってしまったのです。

うっかり余計なことは言えない・・・恐怖に駆られていた時代。。。
「それはおかしいです。」とは、誰も言えなかった時代でした。
中にはおかしいと思っている人がいても、それを言うことができないのです。

”稲の密植”も始まります。
稲をびっしり植えると、それが頑張ってみんなで励まし合って成長するというものです。
しかし・・・その結果、稲の病気が広がり生産量があがりません。
それも報告すると反革命と言われていまいます。
なので、虚偽の報告をします。
=稲に座る子供の写真(稲をびっしり植えたことで、稲の上に座ることができる)
みんなびっくりします。が・・・実は椅子の上に子供を乗せ、あとから稲を植え、稲の上に座っているかのような写真をでっち上げたのです。
これによって覚えめでたく地区の代表は出世するのです。

しかし、実際に生産量は上がっていないので・・・
コメの生産量がどんどん落ちていきますが・・・
もっともっと・・・党本部には虚偽の報告をします。

北京にある中央では「そんなに米が出来ているのか!!」「コメが余ってしょうがない!!」と思い込みまます。
=もっと中央に吸い上げよう!!ソ連から買ったものに支払うお金がないので米を!!
と、輸出しようとし出します。

結果、大飢饉が中国を襲うのです。
中国政府の調査によっても、3000万人を超える餓死者が出たと言われています。
が、実際には4000万人とも。。。
中国の長い・・・何千年もの歴史の中で、過去最大の飢饉だったのです。
しかし、共産党の歴史教科書には、3年間の自然災害による犠牲と書かれています。

このやり方・・・毛沢東に対して、「このやり方を止めて欲しい」と直訴した人がいます。
が・・・その人は、毛沢東の怒りを買って左遷されました。
ある程度の人は実情を知っていたのですが、言えなかったのです。

国全体の力が落ちていき・・・最終的に毛沢東が誤りを求めることになりました。
それまで毛沢東は、”中華人民共和国”の主席と、”中国共産党”の主席を兼務していましたが、中国共産党の主席の座は絶対にゆずりませんでしたが、中華人民共和国の主席は劉少奇に譲ったのです。
劉少奇が、大躍進政策を止めさせたのです。
すると、あっという間に飢饉が無くなったので、中華人民共和国の主席となったのです。
全国人民代表大会にて投票が行われたのですが・・・
しかしそれは出来レース・・・みんなで劉少奇に投票したということになっています。

中国に二人の主席がいることになります。
そして今度は、劉少奇国家主席の下で、色んなことが動かされていきます。
毛沢東の力がどんどん失われていきました。
これに危機感を抱いた毛沢東は、権力を奪い返そうという運動を始めました。



中国大躍進政策と文化大革命はこちら
文化大革命続きはこちら
天安門が血に染まった・・・。はこちら


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そうだったのか!中国 (集英社文庫)

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急激に存在感を示している中国。
その中国・・・日本と中国は、1972年日中国交正常化によって国交が結ばれ、日本に初めてパンダが来ました。
そんな中国は、日本では考えられないシステムがたくさんあります。

中国といえば・・・人口の多い国。
①中国・・・・・・・・13億人
②インド・・・・・・・12億人
③アメリカ・・・・・・3億人
です。

人口が増えないようにする政策は・・・「一人っ子政策」。
一人っ子政策は、1979年から今も続いています。
破ると、罰金が科せられたり、出世できなくなります。

一人っ子ばかりで困ったのが・・・”小皇帝”。
甘やかされて我儘放題に育った太った子供が増えています。
その一人っ子政策が軍隊にも影響が出ています。
中国の軍隊は、人民解放軍。
資本家によって搾取されていた人々を解放するというところからきています。
もともとは、アメリカや日本、資本主義国と戦うのが目的です。
訓練が厳しいと逃げ出したり、親が怒鳴り込んで来たり・・・人民解放軍が弱くなってきています。


”国会”に当たるのが、”全国人民代表大会”です。
直接選挙で選ばれた人々ではなく・・・事実上、中国共産党の一党独裁です。
”事実上の”とは・・・他にも8つ政党があるからです。
が・・・この8つは、中国共産党に従うとなっているので・・・”事実上の一党独裁”なのです。
憲法の上には、中国共産党があり、中国の憲法には”中国は中国共産党の指導に従う”となっています。
中国の憲法には、言論の自由・集会の自由は保障されていますが、どのようなものを認めるかは中国共産党が決めるので、中国共産党の解釈次第となるのです。

民主主義の国では国民が国の代表を選びますが・・・
社会主義の中国では、中国共産党が全て決めるのです。
なので国民が政治家を選ぶ選挙がありません。

先日SNH(上海)48の第1回総選挙がありました。
この選挙で初めて若者が選挙をしたのです。
仕組みを知らなかった人々が、自分達で選んだ人がTOPになることができると知った瞬間でした。

事実上の一党独裁だから、急激に発展したと言えます。
どうして急激に発展できたのでしょうか??

①儲かるカラクリ

中国は社会主義国なので、みんなが平等だということは・・・
昔は、働いても働かなくても同じ給料でした。
平等を理想とする国家の場合、国が経営し、給料は同じです。
となると・・・働いても働かなくても同じ・・・働く意欲を無くしていきます。
=社会主義の国が発展しない理由のひとつです。

90年代から社会主義市場経済(資本主義経済)となりました。
これによって発展し始めたのです。
そのからくりは人民元にありました。

意図的に為替操作をし、人民元の価値を低くしました。
だから輸出に有利、輸出品が安く売れるのです。
=経済が発展します。

日本円は、1971年まで360円固定で、1973年から変動相場制となりました。
その時に、ルールにのっとってマーケットに任せたのです。
この変動相場制に変わった時、中国は途上国だったので低く設定しました。
中国は二つの顔を持っています。

世界の国際情勢・政治に関しては・・・中国とアメリカで考えていこうではないか??という大国なところをみせ、経済に関しては発展途上国であると見せるのです。

この二つを使い分けているのです。
GDPが、日本を抜いて世界第2位になった今でも、独自のルールをつら剥いているのです。


不動産も・・・日本では、”個人の財産”と考えますが・・・
中国は???
土地は国家の物なので、土地の売買ができません。
地方政府が土地の使い道を決めるのです。
中国のお金持ちは・・・外国の土地を買って・・・土地の高騰を招いています。
中国に有利な方法を利用して、世界の向上となり、世界の市場となっているのです。


②強引な世界進出

尖閣諸島で領空・領海侵犯!!
南シナ海でベトナム船と衝突!!
狙うのは資源!!

世界の工場を動かすためには、大量のエネルギーが必要です。
そのためには、強引な方法も厭わないのです。
特に進出が著しいのが資源大国・アフリカです。

石油・レアメタル・・・なんとしても獲得したい・・・
この場合、内政不干渉をとります。
日本の場合は、軍事政権には援助しない方針です。
ときには武器すら輸出して政権と仲良くなり、そして・・・優先的に資源を得るのです。
この援助の仕方も中国流・・・
道路を作る場合・・・
日本は現地の雇用を増やそうということで、現地の人を雇用します。
日本の援助はその地域の活性化も目的のひとつなのです。
が、言葉が通じなかったり、道路の作り方がわからなかったり・・・効率的ではありません。
しかし、中国は、作業員や料理人・クリーニング店まで中国から派遣します。
効率的に進むものの、現地にはお金が落ちないのです。

そして・・・作業員たちは帰って行きますが、料理人やクリーニング屋は残ってお店を開くのです。
あちこちにチャイナタウンが出来てきて・・・アフリカ全体で100万人の中国人が住んでいます。
アフリカの人たちは、中国の進出をどう思っているのでしょうか??
豊になったという人もいれば、植民地化されたと思っている人もいます。

日本が作った道路はしっかりしていますが、中国の作った道路はあちこち凸凹です。
なので、日本の援助・製品は、中国より高コスト・・・。
アフリカの人々は、「安物買いの銭失い」という言葉を最近知ったようです。


中国が急激に発展していくのについて行けないのがモラルです。
経済が発展し、世界進出を果たし、世界の中心へ躍り出た中国。。。
しかし・・・モラルが・・・信じられない出来事がたくさんあります。

2003年新型肺炎SARSが感染拡大。
中国で発生したウィルスで、感染者8000人以上、死亡者700人以上と言われています。
感染拡大の大きな要因は、中国政府による”情報隠ぺい”でした。
最初の感染者を見つけてから3か月後にWHOに報告。
初期の対応が遅れたことが、世界に広まった原因です。

隠ぺい体質は事故でも・・・
2011年高速鉄道衝突脱線事故が起き・・・
世界から原因解明を追及されるも、22時間後にはすべての車両を撤去し、事故車両を埋めて事故を隠ぺい。

食料品問題も・・・
2008年汚染牛乳事件。
業者が量を増やすために水でかさまししたというものです。
おまけに不足したたんぱく質を補おうと有害物質メラミンを混入。
これによって幼児6人が死亡し、30万人に健康被害が出たと言われています。

同じく2008年毒入り冷凍餃子事件。
日本人にも被害が出ました。

ビジネスの世界でも・・・
13億人は、企業にとって魅力的な巨大市場。
しかし、中国への進出には危険が伴います。

アイデアを盗む・・・
契約書は紙切れ同然=担当者が変わると契約が無効になる。


どうして???
そこには、モラルの低い人間を作った歴史がありました。
中国には文化を破壊した歴史があります。
破壊したのは、毛沢東初代国家主席です。
1966年~1976年の文化大革命が関わっています。

当時の中国は経済が低迷し、中国の中に資本主義の考えを取り入れては??という案が出ました。
しかし毛沢東は、あくまで社会主義にこだわり、資本主義的な考え方を否定して幹部を失脚させた・・・それが文化大革命なのです。

毛沢東に反対した者は、逮捕され・・・処刑され・・・

国民は毛沢東を崇拝し、毛沢東に反対するものを密告し合うようになります。

学校で「悪いことは誰でも密告しなさい」と教えられ=親をも密告することになります。

本当のことを言えば殺される
      ↓
嘘をつくことは仕方ない
      ↓
他人を信用するな!!

儒教思想を徹底的に破壊し・・・目上の人をも敬うことをやめてしまいました。

それが今に繋がったとも言われています。

そして・・・第2の毛沢東が・・・習近平と言われています。
2013年で公務員5万人以上が汚職で摘発。
いままでは大物幹部は見逃すのが暗黙のルールでしたが・・・

「虎もハエも一緒に叩く」by習近平

超大物幹部のひとり・周永康氏を取り調べ。
その狙いは、対立派閥の一掃と言われ。。。
国民の絶大な権力をもとうとしています。


③監視社会の実態
独裁体制こそが、巨大化が止まらない理由です。
言論弾圧問題・・・信じられない監視システムがありまあす。
ネットを24時間監視しているのはサイバーポリス。
3万人以上はいると言われ、政府への不満はすぐ削除、政府を擁護する書き込み・・・アルバイト・五毛党がいます。五毛=約8円です。
このアルバイトが数万人いると言われています。

共産党員が全国に・・・大学にも大企業にも、警察にも検察にも裁判所にも・・・中国共産党のOKの判決しか出すことができません。
中国人は言論弾圧をどう思っているのでしょうか?
中国には世論調査がないのでわかりません。
国民の考えを知るのはネット。
しかし、ネットではサイバーポリスによって削除されています。
国民は本音は日本が好きでも、批判しておいた方がいいと思っているのです。

どうしてわずかな間で巨大化したのでしょうか?
人口と事実上の一党独裁
独裁はとってもスピーディーに物事を進めることができます。
13億人が従うことで発展していったのです。
しかし、多くの問題点も抱えています。
少子高齢化問題、バブル崩壊の危機・・・
しかし、中国が上手くいかないと世界が上手くいかないのも事実となっています。
中国が本音と建前の国であることを頭の片隅に置いて・・・どうしてこうなったのか知ることが大切です。



エボラ出血熱の恐怖・・・

1976年アフリカ中部のエボラ川付近で初めて感染が確認されたのが名前の由来です。
病原体のエボラウィルスは、最恐最悪のウィルスです。

現在西アフリカで猛威を振るい・・・史上最悪の事態となっています。
このエボラ出血熱は、アフリカの奥地で時々起きていました。
が・・・遂に都市部に来てしまったのです。
このエボラ出血熱の恐ろしさは・・・?
致死率最大90%だということ。
有効なワクチン・治療法がないと言うことです。
つまり、感染して悪化してしまうと助かる方法がないのです。
さらに恐ろしいのは・・・全身から出血して死んでいまうのです。
=血小板を破壊してしまうこのウィルス、内臓や皮膚の細胞も破壊してしまいます。
そして全身から出血して死んでしまう人もいます。

危険にさらされるのは・・・医療従事者・・・。
医師や看護婦が血液にふれて感染してしまうのです。

感染源はオオコウモリ。
オオコウモリのフンや尿を介してチンパンジーやゴリラに感染。
最近ゴリラが急激に減っていて・・・絶滅危惧種となっています。
人間が森を開発したからだとか、内戦によって犠牲になったとか言われていますが、エボラ出血熱で5000頭ものゴリラが無くなったこともあります。
感染源のオオコウモリを食べたり、チンパンジーやゴリラにふれたヒトが感染していると考えられています。

一番の問題点は、都市部で発生したこと。
エボラ出血熱は、潜伏期間が2日~21日あります。
日本に来ることは???
可能性としては十分にあります。
都市部の人間が、感染に気付かずに飛行機に乗り、世界へウィルスを運んでしまうかもしれません。
けして他人ごとではないのです。

また・・・生物兵器になる可能性もあるので、一刻も早く感染を抑える必要がありますが・・・
発見から30年以上も経つのに薬やワクチンがありません。
それは、今までアフリカでの発生しかなかったから&感染者が少なかったから
=莫大な開発費用では採算が取れないからなのです。

さらに感染者が少ないために、ワクチンの有効性が確認できるサンプル数が不足しているのです。
色々な理由から、積極的にワクチンの開発がなされなかったのです。
現在ではワクチンの開発が急がれているのです。

グローバル化が進んでいます。
これからも未知の病原体が出てくるかもしれません。
それに対応していくシステムが必要になってきました。

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