【2500円以上送料無料】真実の近現代史 田原総一朗の仰天歴史塾/田原総一朗/テレビ東京報道局 価格:1,080円 |
田原総一朗の仰天歴史塾です。
あ~、長いこと眠らせてしまっていました。
1989年1月7日・・・昭和が終わり、新しい元号が・・・平成が始まりました。
戦後政治が大転換をした時代です。
後を追うように、昭和を代表する人たち・・・美空ひばり・手塚治虫・松下幸之助・・・時代の変わり目を感じさせられました。
これまでとは違い、親王本人の意思のもと、皇室に紀子さまが入り・・・美智子さまに続く民間からのプリンセスでした。
皇太子も雅子さま、紀宮さまも民間へ・・・。
即位の礼で新しい天皇が誕生し、新しい時代が始まりました。
平成の幕開けと共に、永田町に激震が走りました。
それは、自民党支配崩壊の序曲でした。
”リクルート事件”です。
右肩上がりの時代、未公開株は確実に値上がりする・・・。
株の譲渡は現金の受け渡しと同じことでした。
リクルート社は、売上高1兆円を超えるまでになっていました。
江副浩正社長は、カリスマと・・・メディアから注目を浴びていたのです。
政官財を巻き込んで、大きなスキャンダルとなっていきます。
江副氏は、大物政治家へたくさんの献金も行っていたので、疑惑に拍車がかかります。
捜査は、歴代の総理大臣から現閣僚まで・・・。
内閣官房長官の逮捕に至りました。
1989年6月2日竹下内閣総辞職。
ここから、自民の一極支配が崩れていくのでした。
”政権が安定していないと経済は発展しないとの思いから政治献金をしたが、逆の結果になった。
私は大罪を犯してしまった。
悔やんでも悔やみきれなかった”by江副浩正。
兜町ではハクをつけるためにえらい人に株を買ってもらうというのは、当たり前のことでした。。。
しかし、その時代を引っ張っていく人たち・・・改革をしようとしている人たちに嫌疑がかかっていったのです。
この中には、経済団体の幹部もたくさん入っていて・・・
賄賂をもらっているつもりはありませんでした。
江副浩正さんがのし上がってきたので・・・
評判を落とそうとしたのかも知れません。
ライブドア事件と似ているかもしれません。
当時は大平首相が、直間比率の見直しが行われていました。
つまり、直接税(所得税)を減らし、間接税(消費税など)を導入しようとしている時だったのです。
竹下首相は下りたものの・・・次の首相候補はみんなこの事件との噂があって・・・
宇野さんが首相となったのでした。
清廉潔白が看板の人でした。
大臣を歴任し手堅い首相となるはずでしたが・・・
女性問題で・・・ワシントンポストまで取り上げます。
参議院選挙の結果は・・・この二つと消費税増税が重なって、社会党が勢いづきます。
土井たか子さんが日本初の女性党首を銘打って・・・マドンナブームを巻き起こします。
自民党は始まって以来の過半数割れ・・・
これから自民党政治の漂流がはじまりました。
宮沢内閣時には、党が分裂。
戦後の体制を変えようという新党ブームが始まったのです。
細川非自民連立内閣が発足します。
日本のバブルの源流は、1985年ニューヨーク・プラザホテルでの会談でした。
これがバブルに繋がっていく・・・プラザ合意です。
先進5か国の代表が集まって、赤字の続くアメリカを助けるためにドルを安くする為替会議です。
当時の竹下大蔵大臣は、円高にもかかわらず、アメリカの意向を組んで決断したのです。
急速な円高が始まります。
それは予想を越えて行きます。
中小企業を直撃し、円高不況が始まったのです。
金利を下げ、景気を刺激します。
半導体、自動車は円高にもかかわらず好調で・・・貿易黒字はたまり続けたのでした。
だぶついたお金が、株や土地に向かったのです。
バブルの到来です。
地価は高騰し、地上げ屋が出て来ます。
東京23区の土地の値段でアメリカ全土が買えるとまで言われました。
財テクの時代・・・企業は、土地をはじめ、様々なものに投資していくのでした。
ゴルフ会員権・絵画・デパートに2000万を超える宝石・・・一億総財テク時代の到来です。
投資の為に高級住宅地を買い・・・人のいない住宅地が出来たのでした。
三菱地所はロックフェラー・センターを買収、日本は絶頂に・・・。
1989年12月29日には、史上最高値3万8915円87銭を記録します。
人々はバブルに酔っていました。
しかし、あっという間にはじけてしまったのです。
株と地価が下落。。。
バブルは世界中で起こってきました。
代表的なものがこちら。
1637年 オランダでチューリップバブル
チューリップの球根への投資で、突如価格が大暴落。
1720年 イギリスで南海泡沫事件(サウス・シー・バブル)
南海会社株への投機崩壊
バブル経済の語源となりました。
1929年 アメリカで暗黒の木曜日
車・ラジオ・電気などの株に投機
ウォール街で大暴落⇒世界恐慌へ。。。
1989年 日本でバブル崩壊
高度成長末期に、株・地価のバブル崩壊
失われた20年の始まりです。
2008年 リーマンショック
サブプライムローン危機
リーマン・ブラザーズ史上最大の倒産。
2010年 ヨーロッパでギリシャ危機
ギリシャの財政赤字から発生
ユーロ圏の国債バブルが崩壊
そうして、喜ぶ人たちを誰も泊めることは出来なかったのです。
日米貿易摩擦・・・
80年代、アメリカの対日貿易赤字は膨らむばかり・・・
半導体・車などが問題だとバッシングをし出しました。
そんな時、冷戦が終結し・・・アメリカの敵は、ソ連の軍事力ではなく、いつの間にか日本の経済力になっていました。
アメリカは、本気で日本を叩きだします。スーパー301条を成立させます。
ブッシュ政権は、日本の経済構造を変えるようにと日米構造協議をし、日本は妥協しました。
しかし、クリントンはこれを失敗とし、日米包括経済協議を!!!
日米は、スーパー301条をめぐる戦いになっていきます。
この攻防は、日本の経済が低迷するまで続くのでした。
1989年が今を作っています。
私たちは失われた20年に陥ってしまったのでした。
↓ランキングに参加しています。
↓応援してくれると嬉しいです。
にほんブログ村
社会・経済 ブログランキングへ
価格:596円 |
価格:1,028円 |