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北条氏がついに上洛を承諾。
しかし、沼田城を真田から取り戻すという条件付きであった。
沼田の真の主を定める 「沼田裁定」が始まる。
ということで、いよいよ北条攻めに入ってきましたよ!!
そのもめ事の種はもちろん”沼田”でした。
北条:板部岡江雪斎
真田:真田信繁
徳川:本多正信
各大名家の名代が集まって、いかに沼田が大事な土地か!!
自分のものであるのか!!を、主張しあいます。
「裁定」・・・まさに裁判ですよ!!
時代もちょっと戦国から抜け出してきましたね。
「そもそも沼田城は、上杉のものであったところを、天正6年御館の乱の際に、我が北条が奪い取った城でござる。
よって沼田は北条の城であることは明々白々。以上!!」by江雪斎
「それにつき真田の言い分はいかに?」by三成
「確かにかつては北条のものでありましたが、天正8年、城は武田の手に渡っております。
以後、織田に引き渡すまでの2年間、沼田城は真田の支配でございました。
何故北条殿が、おのが城と言い張るのか、全く解せませぬ!」by信繁
「面白い!!」by秀吉
でも、わかんない秀吉のために、片桐且元のプレゼンが始まりました。
「沼田城を築いたのは上野の国衆・沼田顕泰にございます。
顕泰は上杉に近く、しかし、ココが面白いところですが、家中に騒動が起こりまして、なんと家臣が上杉方と北条方、真っ二つに分かれ、その時騒動を鎮めたのが・・・」by且元
「長いっ!!」by秀吉
「はっ!!
上杉謙信ということでございます。以上!!」by且元
「で・・・何故皆、この城にこだわる・・・??」by秀吉
またもや新しい地図登場!!
「沼田城は、上野と越後の国境にございまして、関東の最北に位置します。
利根川と片品川に挟まれた絶壁上にあり、天然の要害とも申せます。
守るにやすく、攻めるに・・・」by且元
「沼田がいかに大事な城化はよう分かった。
続けよ!!」by秀吉
つまり、沼田は交通の要所であり、天然の要害の城ってことで、みんな欲しがるんですよね。
ああ・・・常に中間管理職な且元です。
胃に穴が開いちゃうんじゃないかしら・・・??
ということで、プレゼンは打ち切りとなって、裁定が再開しました。
もともと上杉、北条、真田が三つ巴で争っていた沼田、織田が奪い取った・・・
その織田から誰が奪い取ったのか・・・??
織田を追い払ったものか?
いろいろ言っても言ったもん勝ち??
水掛け論ですが・・・??
「おっしゃる通り!!だまし取り、かすめ取り、勝ち取りました!!」by信繁
暫し休廷となりましたが・・・
ここまで何も言っていない正信、気になりますね!!
ああ・・・家康も、彼を見習ってタヌキオヤジ化したのかしら・・・??
「これは、戦だとわしは思うておる。」by江雪斎
「私もそう存じます。」by信繁
「戦は勝たなくては意味がない。
容赦はせんぞ・・・!!」by江雪斎
「望むところ・・・」by信繁
「こうしてわれらがやりあうことで、真の戦をせずに済む・・・」by江雪斎
そう・・・江雪斎も、氏政との板挟みで、ここ何回も苦労してきたんですよね。
やっとこの場所に立てた・・・氏政に立たせてもらったからには、ぜひ、勝って帰りたいものでしょう。
その言葉を聞いて、目から鱗な信繁・・・江雪斎からも何かを・・・新しい戦わない戦を学ばせてもらったようです。
おお・・・徳川の二重の約束登場!!
ほんと、だれの二枚舌なんでしょう??
江雪斎は、徳川と密約を結んだときに、沼田を真田から北条に引き渡すと書かれた起請文を渡された・・・と、現物を証拠提出します。
「佐渡守殿、それに間違いはないか・・・」by三成
「おおむねは・・・」by正信
っと、とぼけております。
「真田側の言い分はいかに・・・??」by三成
「天正10年、つまり同じ年に、我が真田も徳川と盟約を結んでおります。
この時徳川は、真田に対し、沼田の安堵を約束しております。
未来永劫、沼田は真田のものだと徳川様がおっしゃったのです。
その時の起請文です。」by信繁
と、信繁も証拠を提出しました。
お捨てを抱きながら・・・やっと理解理解の秀吉です。
ま、秀吉にとっては、沼田の重要性などどうでもよく、本当はこの裁定事体にしか興味がなかったのかもしれませんね。
そう・・・このもめ事を・・・紛争をどう利用するかを・・・!!
そこでぐずったお捨・・・退出しちゃいます。
この場を任されたのは、秀次でした。
真田と北条・・・条約の重さ・・・格を持ち出す江雪斎と、日にちを持ち出す信繁・・・
「徳川殿は、居並ぶ双方の家臣たちの目の前で、はっきりと沼田を北条に譲り渡すと申された。
貴殿は徳川殿を、嘘つき呼ばわりされるか・・・!!
二枚舌の卑劣漢と罵るか・・・!!」by江雪斎
ああ・・・江雪斎の罠にかかってしまいました。
卑劣漢なんて言ってないんですけどね・・・。
大ピンチ!!信繁!!
「はてさて・・・合点がいきませんなあ・・・。
我が主、三河守がそのようなことを申すはずはござらん。」by正信
おお!!ドキドキするわ・・・なんて〆る・・・??
「そもそも我が主には、沼田を譲り渡す気はござらなんだ。
北条に伝えたのは、”奪い取るなら好きにせよ”という事。
”奪い取るなら好きにせよ”でございます。
起請文にも、そう書かれているはず。
そこに”手柄次第”とありませぬか??
おのが手で、沼田城を奪い取るなら徳川は邪魔はせぬ、という意味でございます。」by正信。
おお!!江雪斎のぎゃふんという声が聞こえてきますよ!!
二枚舌どころじゃないんですよ、徳川は!!
これでこそ、最後に天下を手にする男の参謀・・・ブレーンです!!
そこで秀次・・・どうする・・・??
「江雪斎・・・
ずっと気になっていたのだが、”譲り渡す”にせよ”奪い返す”にせよ、それは沼田が真田の城である事を、暗に認めていることにはならないか。
もともと北条のものであるなら”取り返す””奪い返す”というべきである。
これは何より、北条は沼田を真田のものと思っている証拠じゃ。
”語るに落ちる”とはこのこと。違うか?江雪斎」by秀次
おお!!見事な大岡裁き!!な秀次です。
江雪斎、ピンチ!!
「ここまでだな・・・治部。」by秀次
「双方の言い分は聞き尽した。
後ほど殿下のお裁きを申し渡す。」by三成
正信にお礼を言いに行く信繁。。。
「必死で戦うておる若者を見たら、手を差し伸べてやるのが年寄りというもの。。。」by正信
??本当に??二枚舌な徳川が・・・??
隠れている父・正信に報告しに行く信繁、喜ぶ二人の前に・・・
三成登場!!
怒ってますよ!!
「余計なことをしてくれたな!!
お主のおかげで算段が狂った。
気持ちはわかるが、安房守殿。これでは困るのだ。
殿下にとって何より大事なのは、北条を上洛させること。
そのためなら、沼田はくれてやってもいいと思っておられた。
すんなり北条に沼田を渡しても良かったが、それでは真田の立場がないと思い、それゆえの今日であった。
安房守殿、ここは折れてくれぬか・・・??」by三成
沼田を諦めないという昌幸・・・
「真田と北条の戦だけでは済まなくなる!!
日の本中を巻き込む大戦になるは必定!!
その沼田が火種となるのだ!!
理不尽なのは承知の上・・・この通りだ。」by三成
頭を下げる三成・・・
信繁言っちゃいました。
「石田様、お手をお上げください。
沼田は引き渡しましょう。
一つだけ望みがございます。
沼田の外れにある名胡桃には、我が真田家の代々の墓がござる。
あそこだけは渡すことはできません。」by昌幸
「ならば名胡桃城は、そのまま真田に残そう。」by三成
「あとは殿下のご上意に従うのみでございます。」by昌幸
転んでもただでは起きない昌幸、本当に名胡桃に墓はあるの・・・??
そう・・・名胡桃はひときわ高い場所にある・・・
沼田は丸見え・・・なのだ!!
ということで、沼田領のうち、沼田城を含む、石高2/3が北条の・・・名胡桃城を含む1/3が真田のものとなりました。
こうして・・・沼田裁判は目出度く終了・・・??
「名胡桃なんぞに真田が居座ったらどうなる・・・??
戦になった時、われらの動きが全て悟られてしまうではないかっ・・・!!」
と、こちらも沼田にこだわる氏政も名胡桃の重要性をわかっていたのです。
「ご隠居様・・・京へ参りましょう。
関白殿下はご隠居様の上洛と引き換えに、沼田をくださったのです。
今はとにかく京へ・・・!!」by江雪斎
「うぬは誰の家来だ・・・!?」
と・・・氏直に、沼田に1万の兵を置き、裁定に不服があると示すように命令するのでした。
「秀吉公は、城の受け渡しの際は、千人以上の兵を動かしてはならぬと仰せられました!!」by江雪斎
うぬは誰の家来だ!!と、すでに起こっている氏政は・・・これ見よがしに
「2万にしよう。」と、氏直に命じるのでした。
秀吉の思惑通りに事が運ぶのかしら・・・??
その頃、上野・沼田城では・・・
信幸が、叔父・矢沢頼綱の説得をしていました。
沼田を明け渡すように・・・と。
今までこの城のために、どれだけの血が流されたというのだ・・・。
その無念を考えると、やすやすと沼田を明け渡す気にはなれないのです。
が・・・裁定通りに一安心・・・??
1589年11月・・・
名胡桃城が、沼田城に入った北条家家臣・猪俣邦憲に攻め込まれ・・・奪い取られたのです。
これでは・・・秀吉の裁定が・・・!?
城を取り戻す・・・??
「今すぐ兵を!!」というたまたまいた本多忠勝!!
先陣をとるという忠勝。
しかし、信幸は・・・??
「舅殿は、口を挟まないでいただきたい!!」
あんなに怖がっていたのに・・・一喝!!です。
たまたま稲のところに来た舅・・・
「ならば、稲のところへお戻りください。
ここは真田の軍議の場でござる!!
あなた様は徳川のご家来。
速やかにお戻り願いたい!!」
と、びしっと言ってしまいました。
「婿殿・・・よう言うた!!」by忠勝
「佐助、このこと、すぐに京の父上に知らせろ!!
京へは何日で行ける?」by信幸
「5日あれば・・・」by佐助
「4日で頼む!!」by信幸
「はっ!!」by佐助
「悔しいのう・・・俺も同じだ!!」by信幸
おお!!覚醒しましたね、信幸!!
流石最後まで生き残る真田ですよ!!
猪俣邦憲の行為を、愚かな・・・と表現する江雪斎・・・
このことが、北条攻めの口実になるのでは・・・と、危惧していますが・・・それは事実!!
しかし、この北条と真田のいざこざに、どうして秀吉が出てくるのか・・・??
それが理解できない氏政なのです。
時はもう・・・戦いで決着する時代では無くなったのでは・・・??
やはり、都から遠かった・・・時の流れに乗れなかったのが悪かったのかもしれません。
でも・・・都に近かったら、すでに滅ぼされてるかもしれないしなあ・・・。
しかし、ここにも時代の波に乗れない男・昌幸です。
意趣返しをしようという昌幸に・・・
「時代が変わったのです。」と、殿下にお伺いを立てるべきだという信繁。
そして・・・名胡桃城奪回の許しを得るために、殿下に会うのでした。
しかし・・・預けてくれという殿下・・・。
戦えない父・・・戦国を生き抜いてきた男が・・・!!
が、今回は、城を奪われても手をこまねいてみていなければならない・・・
何のために、秀吉に従った・・・??
自問自答する昌幸なのです。
無念・・・その言葉に尽きる・・・時代が変わろうとしていました。
で・・・いよいよ北条攻め!!
討伐の口実が出来てしまったのです。
止める三成&信繁・・・しかし、やはり秀吉も古い男なのです。
「さんざんわしは救いの手を差し伸べてきた!!
それを、氏政は拒んだのだ。
あとは戦しかない!!
大名共に触れを出せ。
見たこともない大軍で北条の度肝を抜いてやる・・・!!」by秀吉
誰も止めることはできない・・・しかし、そうやって天下を統一してきたのも事実!!
「秀吉が攻めてくる・・・
子の小田原城がある限り負けはせぬ。。。」by氏政
「上杉、徳川、真田に加え、中国四国、九州の大名たちまで・・・。
見たこともない大軍勢でございます。」by氏直
「望むところだ!!
こちらと手、奥羽の伊達との盟約がる!!
江雪斎!駿府へ行け!!徳川だけは押さえておこう」by氏政
「今から徳川を味方につけるのでございますか?」by江雪斎
「まだ時はある。
説き伏せよ・・・!!」by氏政
時すでに遅し・・・もう・・・流石の家康も、助け舟を出せる状況ではなくなっていました。
この時から・・・関東の名門北条家は滅亡に向かって突き進んでいく・・・!!
私たちは、あとの歴史を知っています。
だから、氏政のしたことは無謀だとか、時代が読めないとか思われがちです。
でも、日本地図・・・もし、徳川と伊達が味方に付いてくれていたとしたら・・・??
ハーフ&ハーフな戦いが出来たと思います。
戦いに行き、戦いに死ぬ・・・戦国大名・北条氏政の死は、そこまでも愚かなものではなく、あの時代・・・戦国大名の誰も彼もがたどった道です。
今、私たちの時代と価値観なんて全然違う・・・
だいたい、切腹なんて誰もできないもの・・・
そんな時代の人の何を語ることが出来るのでしょう??
誇り高く生き抜く北条氏政・・・次の回でもその誇り・・・見せてくれるでしょう。
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