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病院や薬・・・日本の医療問題を考えてみよう。
増え続ける医療費・・・無駄や赤字が多かった??

日本人は、1年間で何回病院に行くでしょうか?
病院の受診回数は、12.7回で、先進国の平均の2倍です。
高齢化だからでもありますが、国民皆保険制度があるので、いつでも、どこでも、誰でも、安い値段で医療を受けることができるからです。
世界でこれだけの仕組みのある国はあまりありません。
WHOは、日本の医療制度は世界最高だと評価しました。
国民全員が・・・国民健康保険、共済組合、協会けんぽ、健保組合に入ることを義務付けています。
そのおかげで、自己負担は3割で済み、7割が税金や保険料で賄われています。

そんな医療費が・・・42.4兆円(2015年)・・・とんでもない額になっています。
国家予算約98兆円の半分の規模です。
その医療費は、2025年には団塊の世代が75歳を迎えるので、57.8兆円に上るともいわれています。
このままでは、満足に診療を受けられなくなる??保険料が値上がりする??と言われています。
そんな中・・・国民健康保険料の滞納問題が・・・
国保の標準保険料は・・・一人当たりの年額平均は約15万円です。
本来、治められるべきものですが・・・滞納されて大赤字となっています。
その赤字額は、2016年度だけで1468億円です。
「払うお金がない」「病気にならない」とか・・・理由をつけて保険料が支払われていません。
おまけに、子供が独立して自分で払うのを理解していなかったり、忘れていたり・・・というケースもあります。
普通に企業の就職すると、給料から保険料が天引きされますが、自分で納めるという自覚がありません。
非正規雇用が増えると、ちゃんとした保険に入らないという人もいるのです。

数字で見る薬・・・
薬に第一類・第二類・第三類とあるのは・・・??
第一類>第二類>第三類というふうに、副作用のリスクが高い順です。
コンビニでも買えるようになった薬は、コンビニでも置けるようになりました。
第一類は、薬屋さんでもお客が勝手に手に乗れないところに置いています。
薬店は処方箋のいらない店頭で薬を買うことができ、薬局は処方箋が必要で、薬の調剤をしてくれます。
全国で薬局は、コンビニよりも多く5万8678あります。

薬局は病院の前にたくさんあります。
1990年代までは、病院の中で受診して薬をもらう経営一体化でしたが・・・
現在では医薬分業され、病院の外で薬をもらう業務分担となっています。
というのも・・・お医者さんが沢山薬を出して利益があがり・・・国民の医療費が高すぎるようになってしまう・・・。
ということで、少しずつ分担するようになってきました。

1990年代以前は、病院が儲け重視でたくさんの薬を出す薬漬け医療が社会問題となりました。
それを防ぐ意味で、病院の建物内に薬局を作らない・・・ということになりました。
病院が処方箋を出して、薬局が処方箋をチェックするので、薬漬けにブレーキをかけようということになりました。

ジェネリック医薬品が安いのは、特許権の関係です。
新薬の特許がきれた後に、製造販売される同じ有効成分の医薬品は多額の開発費がかからないので、安価なジェネリックとなります。
ジェネリック医薬品の価格は、新薬の2~7割ぐらいです。
新薬を開発するのに300~1000億円かかります。が、ジェネリック医薬品だと1億円で済むのです。
新薬は、臨床実験などで研究開発費が増大します。
新薬が誕生するまで、9年~17年もかかるのです。
新薬が商品化され、世に出る確率は3万分の1と言われています。

どうして薬局が安いジェネリックを勧めるのでしょうか。
それは国の経費削減のためです。
ジェネリックに切り替えることができれば、薬局に収入が入るようにしています。
国は、ジェネリック医薬品の使用割合を80%にすることを目標にしています。
目標が達成できれば、年間1.3兆円の医療費削減となります。

一方・・・医療費の無駄遣いでは??と言われているのが、処方薬の飲み残し問題です。
その薬代(75歳以上)は、年間475億円ともいわれています。
処方薬を飲み残しても、薬代を節約できる方法があります。
飲み残した薬を使用期限内であれば、余った分の薬代は基本的に差し引いてくれます。

世界に誇れる医療の仕組みですが、負担が増えてくると維持ができなくなるかもしれません。
よく考えて行動をしましょう。

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