NHK大河ドラマ「西郷どん」完全ガイドブック(PART.1) (東京ニュースMOOK)

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第1回目から6年・・・もう18歳、大人になってしまいました、西郷どんです
名前も小吉から皆さんご存知の吉之助へ!!

前回「強くなれ!!」と、斉彬に言われていた吉之助は、頑張って「郡方書役助」になっていました。
って、どうやってこの職にありついたのか??っていうところは語ってはくれないのね・・・。
この仕事はつらいですね・・・貧乏な農民から年貢を取り立てる役です。
ま、下々の者の苦しさを目の当たりにできる、将来を切り開いていく西郷さんにはいい職だったのかもしれません。

上司と一緒に年貢の徴収に勤しむ吉之助ですが・・・
あまりの貧乏に、借金のかたに売られていこうとしている娘・ふきを見つけました。
そして、自分の家も裕福でないにもかかわらず、有り金全部渡してしまいました。
腹を空かせて待っていた弟・妹たち・・・しかし、家に入れるお金はありません・・・。

ということで、自分なりに一生懸命人助けを頑張っている吉之助です。

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そして、3歳年下の親友・大久保正助(利通)は、お城にあがって記録所書役助となることに・・・。

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助けた娘のもとを訪ねる吉之助・・・。
何もすることにできない非力な吉之助は、自分の分のおにぎりを食べさせるのでした。

その夜・・・正助のささやかな昇進祝が開かれました。
そこへやってきたのは糸・・・赤山先生の家で、お手伝いをしているとの事・・・。
ん??正助、ひとめぼれのようです

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視聴者の方々に、いろいろ、薩摩藩の現状を教えてくれてますよ~~~!!

薩摩藩の年貢の取り立ては特に厳しく、不正やわいろも横行し、百姓たちは苦しい一方でした。

そしてふきは、やっぱり売られていくことに・・・。
どうする、吉之助??
家老・調所のもとへ行く吉之助・・・。
定免法から検見取にしてほしいと願いに行きました。

「そこまで申すなら、やってみよ!!」by調所

ということで、許可をもらって頑張り始めましたが・・・余裕の調所です。

「上手くいくはずがなか・・・!!」by調所

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ということで、手伝ってくれるのは糸。
って、仲いいねえ~~~!!
男女7歳にして・・・だから、一緒に歩いちゃダメだろ・・・??

百姓を助けたい一心で倹見取を始めたものの・・・隠れ里・・・というか、隠し田を見つけてしまいました
倹見取をするとこの田の年貢も払わなければいけない・・・

どうか・・・倹見取は、勘弁してほしいと、百姓たちに土下座されてしまいました。
そう・・・調所は、この事をわかっていたのです。

赤山先生に、斉彬に会いたいと懇願する吉之助ですが・・・
甘いなあ・・・赤山先生は、明日の早朝、斉彬が薩摩を発って江戸に向かうことを教えてくれました。

意見書を出すために、斉彬に会いに行く吉之助と、それを止める正助!!
友情ですね~~~!!

その日の朝、斉彬に会おうと出発した吉之助。
ふきのもとへ、糸登場!!
なんでも貧しくて、ふきを家で雇えないと・・・
そこへ借金取り登場!!
連れて行かれるふき!!そして、糸は、今はダメだろう~~~な、吉之助を呼びに走る走る~~~!!

「吉之助さん・・・ふくさんが、ふきさんが・・・借金取りに連れて行かれる・・・!!」by糸

来るなよなあ~~~糸!!

あ~あ、若殿・斉彬に会いに行くのはどうなったのよ??
斉彬を引き留めてくれる優しい赤山先生ですが・・・

家のために、喜んで売られていくというふき・・・
って、ふきが一番大人じゃんよ~~~!!

「お侍さんに会えてうれしゅうございました。
 今日も美しかこと・・・
 私はこん薩摩が大好きじゃ・・・」byふき

斉彬を待たせて・・・一向に来ない吉之介。

「今頃きっと百姓のために、この薩摩のどっかで泥にまみれて駆けずり回っておりもそう・・・」by赤山先生

「残念だな・・・」by斉彬

って、二人とも、優し過ぎるよ~~~!!

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「おいは・・・立派なお侍なんかじゃなか!!
 女子ひとり救えん、やっせんぼじゃ~~~!!」by吉之助

ということで、全てに失敗した何とも青い西郷吉之助です。
今回は、薩摩の台所事情、お家の事情なんかをきっちりと教えてくれましたね。
個人的には、どうして糸とのお話がたくさんあるのか?不思議です。
最後の西南戦争に向けて、そこはやっぱり大久保正助との友情をみっちり、きっちりと書いてほしいと思っていますから・・・。

二人は何もかもわかっていて袂を分かったのだ・・・と私は思っています。
西郷が人身御供の神輿となった時、大久保は自ら西郷に会おうとしませんでした。
きっと、時代がこうなることを、運命を二人はわかっていたからだと思います。
そんなこんなを演出するためにも、二人の友情は欠かせません。

青臭くって見てられない・・・と思うかもしれませんが、こういうのは最近の時代劇には必要かと思っています。
私が幼いころ読んだ本に「ガラスのうさぎ」という本がありました。
戦時中のことを書いた本なんですが、戦時中の事なので今の子が見たこともない描写がたくさんあります。
何回かあったアニメ化を断ってきた原作者の高木敏子さんは、最後にはアニメ化を許可します。
それは、例えば「防空壕」とか、「防空頭巾」とか、「モンペ」とか・・・当時の言葉が最近の子には理解してもらえないから・・・という理由から。=視覚からの説明が必要だったからだとしています。

それと同じようなことが時代劇にも言えると思います。
私が子供の頃は、時代劇がたくさんありました。
「遊郭」「女郎」も沢山出てきて、”昔は、貧乏だったら娘は売られた”ということを、普通に理解していました。
山本有三さんの小説「路傍の石」でも、「どうして息子が娘でなかったのか?」=(借金のかたに売れるのに・・・という意味)と、父親が言った言葉を、子供だったので「どうして女の子がいいんだろう?」と、わからずにいた主人公がいました。結構この文章は、子供だった私の中で衝撃的でした。

と、話はそれましたが、今の若い子たちには、いろんなことを説明しないとダメな時代劇になっているんだと思います。
だから、子供を売らなければならないほど薩摩は貧乏だった(薩摩だけではないけど)ということを、表現したかった回なんだろうなあ・・・って思います。
そんな目で、1年間見てみようかな??

歴史は当時生きていた人たちがみんないなくなって・・・100年ぐらい経たないと歴史にならない・・・と、言う風なことを司馬遼太郎さんは言いました。
それこそ、150年以上たった今、面白い作品に出来るんじゃないかな??って思います。
ということで、今回は、水戸黄門のように、暴れん坊将軍のように、遠山の金さんのようには解決できなかった青臭い西郷さんでした

この「立派なお侍」って言葉が、ず~っと芯になっていくんでしょうね。

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