徳冨蘆花・木下尚江 (明治の文学)

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roka
八重の桜で出て来ました、徳富健次郎・・・ホトトギスで有名な徳富蘆花さんです。


そして・・・八重の桜・「駆け落ち」の回で東京へと行ってしまいましたが・・・
後に自伝的作品を作っています。



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それが山本久栄との恋愛を描いた「黒い目と茶色の目」です。

で・・・この「黒い目と茶色の目」には徳富蘆花と山本久栄の恋愛の話だけでなく、 久栄の母・時栄と父・覚馬の離婚の話も出てきます。

それがなければ、この離婚、ただの噂話として・・・大河にはならなかったかもしれませんね。。。


登場人物は、名前を少し変えています。

主人公は得能敬二(蘆花)。
敬二は12歳のとき、飯島先生が創立した協志社で勉学しはじめたこと。

協志社を創立する上で、全面的にバックアップしたのが山下勝馬で、山下の妹が飯島先生の夫人(これが八重ね。)です。
熊本の実家で、兄が結婚すると、家に居づらくなり、伊予にいる従兄の又雄の家に世話になり。。。
又雄の妻はお稲(みね)です。

物語は、又雄一家が伊予から京都に移ったときから始まります。

敬二も一緒に京都に行き、協志社に再入学し。。。
又雄の家には、お稲の妹の寿代(久栄)がよく訪ねてきていました。

寿代は15歳で、協志社女学校に通っていて。。。
敬二は寿代と会ううちに、寿代に惹かれてきます。

お稲が産後、急逝したのち、敬二と寿代の仲は急速に深くなり。。。
いつしか、二人は将来を約束する恋人同士になっていきました。

寿代は山下の後妻の子・・・その後、妻は若い男と不倫をして子を身ごもり、山下家から追い出されていました。
そのとき、後妻を家から追い出す急先鋒だったのが、義理の妹の飯島先生の夫人(八重)だったのです。

母親がそのような女であったためか、寿代にはどこか男好きのするようなところがあり。。。
敬二は寿代に関しての艶聞に悩みますが、敬二は断固として寿代と結婚しようとします。
ところが、敬二と寿代の関係は、又雄だけでなく、兄そして飯島先生も猛反対!!!

敬二は悶々として、学校も休みがちになり、おまけに方々から借金をして、いよいよ学費を払うことも生活することもできなくなり。。。敬二は寿代と別れ、京都から逃げたのでした。

こちらの方が、ホントのように思えなくもないですが、どうでしょう???
ほら。。。太宰治もお坊ちゃんの甘ちゃんですし・・・
当時、物書きを志す人は、夢や理想はあっても、お金もないでしょうし。。。

一応自伝的小説なので、ホントもあり、ウソもあり・・・って感じで創作部分も多いのでしょうが・・・
八重にとっては隠しておきたかった山本家の汚点を、全国的な出版物にされてしまったということで激怒していたかもしれませんね。。。

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