幕末日本と対外戦争の危機―下関戦争の舞台裏 (歴史文化ライブラリー) 新品価格 |
いよいよ第3部の始まりです。
個人的には、女性のドロドロとした昼ドラや渡鬼が大嫌いだから、カッコいい粋な男の歴史=大河に転んだ私。
幕末維新という日本の2つしかない歴史的大転換な時期(もう一つは大化の改新)に、そんなドロドロした女性のお話を見せられるのも気が乗りませんが、ここまで続けてきたので腐らずに見たいと思います。
そう・・・あと5か月か・・・。
幕府と対立した長州は、京での戦いに敗れ・・・って禁門の変ってことよ。
いつも思うのですがどうしてそれが歴史的に”禁門の変””蛤御門の変”って史実を述べてくれないんだろう・・・。
この頃は、そこらへんで”〇〇の変”が起こっていて、何が何だか状態なのに、それをナレーションが言わずしてどうする??って感じの、大好きな池田秀一さんに思ってしまった・・・。ゴメンナサイ。。。
変に対する長州征討の詔が天皇から幕府に出されます。
長州がやった異国船攻撃報復の為に、四か国連合艦隊が下関の攻撃を開始しました。
で・・・お話は文へと変わってしまいました。
奥御殿に入り・・・これまでの自分を捨て、”美和”として生きることを決断するのです。
ちなみに、この四か国連合艦隊で、長州側は1時間のうちに壊滅状態となります。
この下関戦争&長州征伐で、朝敵となり討幕へと拍車のかかっていく長州。。。
これから一番長州藩の面白い時期に、どうして素性を隠して奥御殿に入る文を見なければならないのかと思うと・・・ちょっとねえ・・・
ちなみにここら辺の事は・・・
四か国連合艦隊に歯が立たなかった大砲。はこちら。
高杉晋作 革命戦士が夢見た独立国家構想はこちら。
長州藩討幕の立役者~高杉晋作~はこちら。
でどうぞ。
いつも言っていますが、”江”で・・・
江は、まんじゅうを食って、子供を産んで、まんじゅうを食って、子供を産んで・・・
訳の分からん神君伊賀越えについていくなんてことしないで、もっと歴史をしてくれよ・・・と思っていましたが・・・。
秀忠との間だけでも8人だったかな?そんなことを成し遂げた江はすごかったなあ・・・。
そこには、秀勝との娘は九条家に、後に明正天皇の母となる和子を産んだり・・・。
そう言えば、江の時も、天皇の中宮にあげるという偉業を、全くのなんの偉業とすることもなくドラマが進んだのを思い出した。。。
ふつうに女としての変化があるんですが、子供のいない文。。。
私もけっこう子供のいない時期が長かったですが、そうなると、ひとの生き死にという人間的な変化があんまりないので、この時代の女性はドラマにはしにくいんじゃないかと思いだしました。
別に、奥御殿の掃除をして、銀姫にいびられる文を見るのが大河ではないわよね・・・。
おまけに、短筒の件・・・
打掛を飾って敵を倒すなどと・・・八重が怒りに打ち震え火薬の雨の降る中、命を懸けて鉄砲を撃っていたのとは対照的で・・・ばかばかしい。。。
短筒を知らない方が・・・”知らないんだな”ってことで良かったのに・・・。
なんか、知ってるひけらかしのように思えてしまう・・・。
「打掛・・・」と言っているのが、動乱の毛利家を陰で支え、後に文化人として勲三等に任ぜられた銀姫かと思うと・・・。
「(美和と)共に成長していく姿をご覧いただければと思います。」と、麗奈ちゃんが言っているので、美和が賢い女性へと替えていくストーリーなのかもしれませんが・・・。
後に勲三等をもらう銀姫、新島八重の参加した日本赤十字社で要職を務めたといいます。
今でもいがみ合っているという長州VS会津・・・
この時代に一緒に赤十字活動をするなんてすごい女性たちですよね。
なので、こんなおバカなイケズに描かれると困っちゃうわ。。。
もしかすると、賢い女に成長するのは美和のおかげではなく八重のおかげでは・・・??なんてよからぬことを思ってしまった・・・。
四か国艦隊との講和に向かうことになった高杉晋作。
喜んで受けた高杉に対し、異国に頭を下げるなど!!と、奇兵隊のみんなは講和には大反対!!
お・・・いきなり井上門多と伊藤利助登場!!
イギリスから帰ってきた件はほとんどなし。。。
「彼の地で誓いおうたではないか!!」と、イギリスを彼の地とし、見ている人に全く解らず・・・。
スーパー留学生 長州ファイブはこちら。
でどうぞ。
で・・・いつの間には野山獄から出てきた高杉&井上・伊藤は匿われているようですが、その説明も一切なし!!
大事な衣装を高杉に持って行くという大きなミッションを受けることになった文。
文・・・御半下だよね・・・。
「そのような大切なお衣装をなぜ私に・・・」
「今、下関は異国に屈することを許さぬという者らで満ちておる。
男では危ないのです。。。」
??では、女は危なくないのか・・・??
全くつじつまの合わないまま美和のミッションが始まるのでした。
武芸の心得がある鞠を共につけるという・・・
きな臭い下関へ・・・ピンクの衣装を身にまとった女性・・・目立つだろう・・・。
この時代・・・それだけで襲われるよ・・・。
このミッションが成し遂げられた暁には、お目見えになりたいという文。。。
やっぱりさ・・・園山様ほどの人物になると、輩は奥にはあげないと思うんですよね。。。
文が不穏な動きをしないかどうか?試しているようで、鞠はそのための見張りのようです。
かなり危なっかしい採用の仕方です。
前回も書きましたが、長州を窮地に追いやった人物の妹であり妻である文。。。
しかし、それを上回る才女だから園山のお眼鏡にかない採用したって方がしっくりいくのに。。。
都美姫も賢い女性だったようですが・・・
意地わるならともかく、浅いというか・・・おバカに見えてしまいます。
その頃京では・・・なんと、桂が川の下で物もらいの恰好で、辰路と会っていました。
「会いたいじゃろうな・・・」by桂
どうして橋の下の小汚いところでこの展開・・・。
幾松を頼れ・・・と言いますが、幾松・・・きっと、桂さんの事だけで手一杯ですよ。。。
そこを新選組に襲われるというびっくりな展開!!
さすがの逃げの小五郎も、妊婦を連れてじゃあ逃げられませんよ・・・と、冷静に思ってしまった。。。
のめり込めていない証拠ね。。。
「久坂の命を頼む!!」by桂
ですが、当時のこんな女性は頼まれなくたって守るのがきっぷのいい玄人な女なんだよ!!
なんて感じながら。。。
新選組としても茶番な・・・。
誰ひとつカッコ良くない展開でした。
文がようやくたどり着いた場所で・・・待っていたのは、品川と野村・・・
なんと、第1回の交渉はもう終わっていたことが判明
う~ん、筆頭家老・宍戸家の息子・宍戸刑馬と名乗り、威厳を付けるために鎧、直垂、陣羽織、立て烏帽子・・・そんな物々しい出で立ちでイギリス艦司令長官・クーパーと対峙したのではないの??
そう、日本人でなかなか言えない「NO」を、クーパーに叩きつけたんじゃないの・・・??
講和を止めさせようとする品川&野村たち攘夷派!!
背負っていた衣装を取り上げられようとしている文を助けたのは・・・
「何をしちょる??」お助け伊之助でした。
伊之助がそんなに動けるのなら・・・そこらへんの人が男の脚で歩けば間に合っただろうに・・・。
「高杉さんに会わせてつかあさい!!」
奥勤めになるために会いたいみたいよ・・・。
天下国家のためではないらしい。。。
匿われている高杉&伊藤&井上・・・。
どうしてこの3人が攘夷派に狙われているのかは全く説明は無し!!
良い女も連れてこい!!と言った晋作に、文が衣装をもって登場・・・。
おまけに「お前はいつも俺の気にくわんことばかりする・・・久坂に惚れたんもそのひとつじゃ・・・」と、まるで文を好きだったような展開。。。
みんなが主人公を好きという少女漫画的展開にかなりゲンナリ・・・。
文に対して天下国家を述べるですが・・・そこはこのあと講和に一緒に臨む伊藤として欲しかった・・・。
奥で何ぞやらかしてやれ・・・
思う存分狂え・・・
それも供養じゃ・・・
と、文をそそのかす晋作。。。
ここから文が、奥から長州藩を変えていくのか・・・
で。。。ここでか・・・
伊之助から「みわ」という名前をもらうのですが・・・
もう奥勤めしているからすでに美和になっていないとダメなんじゃないの・・・??
だって、いきなりミッションから帰ってきて「私、みわで行きます!!」って言うの??
ちなみに交渉は、ナレーションで終了・・・。
アーネスト・サトウに「魔王」と言わしめた晋作は、なんの緊張もなく終わってしまったのでした。
ちなみに晋作は以前に行った上海の・・・中国の植民地化を見て、日本もそうなるのでは??と危惧していました。
なので、どうにか植民地化をされないように交渉に臨み・・・その交渉の通訳としてついたのが伊藤利助(もう俊輔か??)だったのです。
伊藤もまた長州ファイブとしてイギリスを見て・・・攘夷!!攘夷!!と叫ぶよりも、富国強兵に努めなければ!!と、イギリスで学んで帰ってきたという事実をもっと表現してくれないと、長州や奇兵隊の思想もへったくれもわかんないでしょう・・・。
だからナレーションで終了なのか・・・
でもって、このミッションによって奥勤め・銀姫付をゲットしたみわ。。。
園山さまが「名を・・・」と言ってくれているのに、自ら「みわにしたい」という・・・なかなか無礼なみわなのでした。
お目見えをゲットしましたが・・・園山さまも、
「下っ端の雑用係じゃ・・・お目見えも許されぬ・・・」
何ともお目見えに協力的・・・
それでいいのか??園山さま。。。
しかし・・・周りに久坂の妻とばれてしまいました。
勤めのもののほとんど何らかの身内は、今までの戦いで命を落としていました。
皆にいじめられだしそうです。。。
「お前か、お家を朝敵に追いやった久坂の妻とは」と、おバカ全開の銀姫・・・
いつ逃げ出すか、泣き出すか賭けをしようと言い出します。
褒美は独楽・・・。
「怖れながら・・・賭けにはならぬかと・・・!!」
と、決意を新たにするみわですが、なんともはや銀姫の足らなさが尾を引いて・・・
頭にも入んなかったよ・・・。
ということで、今回はドラマに比べて史実を優先で書いてしまいました。
そう、明治維新を成し遂げた・・・そんな男たちの大きな河が見たいんだけどなあ・・・。
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