新聞では書かない、ミャンマーに世界が押し寄せる30の理由 (講談社プラスアルファ新書) 新品価格 |
ミャンマー最大の都市はヤンゴンです。
3年前まで鎖国していた未知の国・ミャンマー。
ヤンゴンでは都市化が進み、宝石・マンション・・・高額商品が売れています。
外国企業も進出し始めています。
口火を切ったのは、世界最大の飲料メーカー・”コカ・コーラ”。
これでコカ・コーラの売られていない国は、キューバと北朝鮮だけになりました。
コカ・コーラが飲めるようになったのは、この国が民主国家になった証です。
そんなミャンマーでは、日本語学校が流行っています。
ヤンゴン市内だけで40校です。
これから進出するであろう日本企業で働きたいのだそうです。
ミャンマーは、1988年から23年に渡って軍事政権が続いていました。
この軍事政権の時代には、アウン・サン・スーチーさんは合計3回・・・のべ15年近く自宅軟禁をしていました。
民主主義に対する圧迫がとても強い国でした。
これに対し、アメリカが経済制裁を始めました。
その状況を変えたのが、テイン・セイン大統領です。
民主化をし、アウン・サン・スーチーさんと和解し、自宅軟禁を解除したのです。
アメリカの経済制裁が緩和され、色々な投資が動き始めました。
この3年間で日本企業の進出は3倍に増え156社が進出しています。
欧米からの企業進出が少なく手つかず・・・
マクドナルドもスターバックスも・・・ヒルトン・シェラトンもありません。
日本企業が先行していくチャンスが大きいのです。
労働市場としても・・・人口6200万人で識字率92%・・・ASEANの中では第3位です。
ミャンマーにも寺子屋教育があって、お寺を中心に幼少期の教育をするので、識字率が高いと言われています。
和解労働人口が非常に豊富なので、工場労働者の大供給源になるのです。
しかし・・・連邦議会の80%は国軍政党出身で、民主化もまだまだです。
そして、インフラが未整備であること。。。道路や電気、通信などが脆弱なのです。
ミャンマーと国境を接するタイ・メソートで・・・
タイ人たちがやってきたのは密輸。。。
その主な荷物は日用品や電化製品です。
白昼堂々と行われています。それほど、物資が乏しいのです。
タイは、日本企業の生産拠点です。
日本通運がミャンマーに商品を届けようと頑張っています。
今までミャンマーへの物資の供給は、値段の高い空輸か、3週間もかかる海上輸送に限られていました。
そこで、日本通運は、陸路の開拓に乗り出したのです。
バンコクからヤンゴンまで950キロの道のりです。
まだまだ手つかずの道路・・・開拓は並大抵のことではないようです。
日本はタイに7000社以上進出しています。
タイの日本企業を生かすためには、ミャンマーに抜ける物流ルートが必要なのです。
その向こうには、インド・中東・ヨーロッパ・・・巨大市場が待っているのです。
ティラワ経済特区では・・・住友商事が開発していました。
ここでは日本の巨大プロジェクトが動き出しています。
日本の商社と現地企業が開発した400haの土地。。。
ここに日本商社と現地企業がタッグを組んで、工業団地を作るというのです。
日本政府もODAで・・・インフラ整備のために200億円支援しています。
敷地内には、発電システムも完備です。
ミャンマーが鎖国されていた時代・・・唯一手を差し伸べてくれていたのが中国でした。
しかし、その中国も、天然資源やインド洋開発など・・・見返りをたくさんもらい、支配的な政策を取り始めたのです。それに対して国民が反発しだしてきています。
日本は、中国の投資を減らしています。
理由は、中国の人件費の上昇と、経済環境の悪化です。
新しい場所としてのミャンマーに期待しているのです。
脱中国(ミャンマーの)×脱中国(日本)=新たな成長
お互いにwinwinの関係になれるのです。
日本企業のチャイナプラスワンということだけではなくて、ミャンマーが豊かになるのを後押しする意味合いでも意識しながらやっていければいいのですが。。。
来年、民主化後、はじめての総選挙があります。
それによって国の方向性が決まります。
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