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「志の果て」・・・なかなか難しいお話です。。。
志の果てには何があるのか・・・??
それは、新しい日本の姿なんでしょうか・・・??
寅次郎と重輔は、密航の罪でそれぞれ野山獄と岩倉獄に繋がれていました。。。
身分の低い重輔は、江戸から帰されてくる途中から体調が悪く・・・
おまけに身分の低い者の入る環境の悪い岩倉獄でさらに体調が悪化していました。
上司であったために野山獄に入れられた寅次郎・・・
「吉田寅次郎と申す・・・。以後お見知りおきを・・・!!」
「ここは・・・ただの牢獄ではない・・・。
入ったものは、生きて再び外の景色を見ることはない。。。
だから眠れ。。。
ここで見るものは・・・眠りの中の夢しかない・・・!!」
そう言ったのは、入牢していた富永有隣。。。藩校・明倫館で秀才の名をほしいままにした儒学者でした。
野山獄に差し入れを持ってきたのは文。。。
お・・・”花燃ゆ”では、食費は家族負担ということになっていますが・・・
そう、家族負担だったのですが、松陰の場合は、藩政府が『借牢願』を出すよう、百合之助に強要した経緯があったのか、食費は藩が持つことになったみたい。
向かい合った獄・・・
そこにいたのは、息子に一目会いたいという重輔の母・・・ツルでした。。。
「ええんですよ・・・名乗らなくて。。。
お身内が獄におられるんですね。
うちも罪人の母親です。。。」
自分の兄のせいで・・・名乗れない文。。。
杉家は・・・相変わらずのほほんと・・・そして、寅次郎の読みたい本は、寅次郎の元へ届けられるという・・・
牢獄に繋がれているとはいえ・・・恵まれた生活を送っていました。
ツルさんと一緒におにぎりを食べて仲良くなってしまう文・・・。
これも、後ろめたさが原因なのでしょう。。。
つまはじきにされているツルさんとしては、きっと嬉しかったでしょうが・・・。
文はその元凶の寅次郎の妹なのです。。。
お・・・江戸で小田村伊之助が会っているのは、桂小五郎・・・逃げの小五郎登場です。
ヒガシなんですね。
どっから見ても、渡辺小五郎に見えちゃいます。
が・・・幕末維新にあって、この方も結構イケメンの部類に入るので、そこはヒガシにがんばってもらいましょう。
お・・・喧嘩吹っかける輩がいますが、小五郎さんは神道無念流の塾頭で師範代なんだから、勝てるわけないでしょう??
でも、逃げの小五郎なのよね~~~
ツルは・・・重輔が重篤なために会えることになったという・・・
一緒に来てくれと頼まれる文。。。
お~、ここはかなりつらい。。。
重輔は既に危篤状態・・・それでも・・・藍染職人の子ではなく武士であることを望み、志を高く持っていました。
そう・・・長州の武士としての最期を望んでいました。
寅次郎との志の証である”異国のボタン”を手にして。。。
まさに寅次郎の言う”
草莽崛起”でしょうか??
重輔がそんな状態なのに松陰は相変わらず囚人たちに学問を薦めていました。
そう、偏屈有隣にも・・・。
「ここで、学ぶ学問など何の意味もない・・・」という有隣。
その有隣に・・寅次郎が見ようとして見なかった現実。。。
虫けらのように死んでいこうとしている友・・・重輔・・・。
その重輔をどうすることもできずに・・・助けられないでいる寅次郎こそが現。。。
それを突き付けられるのでした。
書を破られて、思わず掴みかかりそうになる寅次郎を富永は嘲笑う。
人の本性は悪??
それとも善??
さすが・・・本田博太郎さんです。。。
すごい迫力ですね。
でも・・・これが真実ですよね。。。
いくら学問してても重輔は助からないもの・・・。
せめて・・・寅之助がもっと思ってあげないとね。。。
その言葉で目から鱗だったのか・・・
重輔のために伊之助に頼んで薬を調達する寅次郎。。。
「今更こんなことしても遅いわ。。。
金子さまをそんな姿にしたのは寅兄じゃない。。。
およしなさい・・・おまえが行って何になるの?
ボロボロになった金子さまやそのお身内が・・・そんなことを望むと思います??
お前は・・・吉田寅次郎の妹なんよ・・・!!」by寿
う~ん・・・実はその通り。。。
たぶん、この大河ではこの姉上が普通・・・常識人なんでしょうね。
しかし、文は・・・薬を届けに行くのでした。
「お願いがございます。
金子さまが、もっていたボタオ・・・私にお預けいただきたいんです。
兄に・・・託したく存じます。
吉田寅次郎と申します。
私は妹の文と申します。
金子さまの思いは、私が必ず兄・寅次郎に伝えます!!
金子さまがこれからも立派な武士として兄上と共にずっと生きていかれるよう。。。
ですから、ボタオを!!この通りでございます!!」
そんな文を・・・ツルは呆然として見つめていました。
「あれは。。。捨てました。。。
この躯は・・・染物屋の息子でございます。。。」
が・・・そう言って立ち去るのでした。
そうでしょうね・・・母としては、やっぱり武士ではなく息子なのです。。。
特別に・・・寅次郎にお目通りが叶った文・・・兄に思いの丈をぶつけます。
「金子さまが亡くなりました。
金子さまは、最期の最期まで、兄上と共に海を渡る夢を見ておられました。
何度でも挑んでみせると。。。
教えてつかあさい!!
なんで金子さまは死ななくてはならなかったんですか?
なんで国禁を犯してまで兄上と海を渡ろうとしたんですか??」
そうですよね。。。
どうしてこの2人になったのか??
そんな件もなかったですからね。。。
「あの夜・・・俺たちは光を見たんじゃ・・・
目指す船の先に新しい日本があると。。。」
「見えたんは異国の光だけですか?
うちには大切な方たちがいます。
兄上が国禁を犯したあと・・・梅兄様はお役を免じられました。
寿姉さまも城下での暮らし向きが立ちいかず・・・私たちを助けてくれるもんは誰もなく・・・
父上がお腹を召して詫びようとなされました。
私たちを守るために・・・!!
兄上の見たもんが、新しい国の光だというんなら、なんでそれは私たちを照らしてはくれんかったんでしょう。。。
金子さまは・・・寅兄様が殺したんです。
己の欲に、己の慕うものを巻き込んだ・・・。」
「違う!!
俺は金子と生きたんじゃ!!
夜の海を2人、大義のために大義に生きようとひたすらに・・・!!」
「ならば証を見せてつかあさい!!
あの夜、兄上の目指した光がただの私事ではない・・・もっともっと太い大義の志の果てやったというんなら・・・。
志は死なない!!
たとえ一生牢の中にあろうとも絶望はない・・・!!
金子さまは生きて幸せやったんやと。。。
暗い獄の中で、金子さまはずっとボタオを握りしめていました。
兄上との大切な思い出を・・・!!」
と・・・我慢できなくなって立ち去るのでした。
おお~~!!
真央ちゃんカッコいい!!さすがです。
自然ないい演技しますね。
だからこそ、もったいないというか・・・もっといい作品になるといいなあ。。。
そんな小心な文を待っていてくれたのは・・・母でした。
「おかえり。。。せわあない。。。」
何も言わずに抱きしめてくれるのです。
おお・・・初めて良い感じの話になってきつつあります。
そして・・・朝・・・
水を汲みに井戸に出た文・・・そこに・・・半紙にくるまれてあったのは重輔の”ボタオ”でした。
そして・・・重輔を亡くし、腑抜けのようになった寅次郎の前に現れたのは・・・高須久子でした。
高須久子さんですが・・・重要なんだろうか・・・。
よく分んないんですが。。。
ま、今回は見事に、文が主人公として、寅次郎のやる気スイッチを押してくれましたね。
この重輔のことは、寅次郎にとって・・・とっても辛い経験となったことでしょう。
ただ・・・もう少し、寅次郎という人物が、重輔が命を懸けるのに値する男だったのか??
というところが・・・。
というのも、重輔は、寅次郎のことを先生!!って呼んでますよね。
いつからどんな経緯で先生となったのか・・・??
寅次郎にとっては友かもしれませんが。。。
でも、重輔がナレーションで終わらなくって良かった。
志は寅次郎に・・・そして松下村塾のみんなに引き継がれていくことでしょう。
そう考えると、松下村塾メンバーがいて、官軍になって・・・明治維新を成し遂げて・・・
だから、今でも吉田松陰を支持する人がたくさんいるて・・・
総理大臣出身者も山口出身が多いし・・・その人たちも、地元の偉人”吉田松陰”を支持するでしょう。
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