日々徒然~歴史とニュース?社会科な時間~

大好きな歴史やニュースを紹介できたらいいなあ。 って、思っています。

タグ:金子重輔

人はなぜ勉強するのか―千秋の人 吉田松陰

新品価格
¥1,080から
(2015/2/11 06:46時点)


「志の果て」・・・なかなか難しいお話です。。。
志の果てには何があるのか・・・??
それは、新しい日本の姿なんでしょうか・・・??

寅次郎と重輔は、密航の罪でそれぞれ野山獄と岩倉獄に繋がれていました。。。
身分の低い重輔は、江戸から帰されてくる途中から体調が悪く・・・
おまけに身分の低い者の入る環境の悪い岩倉獄でさらに体調が悪化していました。

上司であったために野山獄に入れられた寅次郎・・・

「吉田寅次郎と申す・・・。以後お見知りおきを・・・!!」

「ここは・・・ただの牢獄ではない・・・。
 入ったものは、生きて再び外の景色を見ることはない。。。
 だから眠れ。。。
 ここで見るものは・・・眠りの中の夢しかない・・・!!」

そう言ったのは、入牢していた富永有隣。。。藩校・明倫館で秀才の名をほしいままにした儒学者でした。

野山獄に差し入れを持ってきたのは文。。。
お・・・”花燃ゆ”では、食費は家族負担ということになっていますが・・・
そう、家族負担だったのですが、松陰の場合は、藩政府が『借牢願』を出すよう、百合之助に強要した経緯があったのか、食費は藩が持つことになったみたい。

向かい合った獄・・・
そこにいたのは、息子に一目会いたいという重輔の母・・・ツルでした。。。


「ええんですよ・・・名乗らなくて。。。
 お身内が獄におられるんですね。
 うちも罪人の母親です。。。」

自分の兄のせいで・・・名乗れない文。。。

杉家は・・・相変わらずのほほんと・・・そして、寅次郎の読みたい本は、寅次郎の元へ届けられるという・・・
牢獄に繋がれているとはいえ・・・恵まれた生活を送っていました。

ツルさんと一緒におにぎりを食べて仲良くなってしまう文・・・。
これも、後ろめたさが原因なのでしょう。。。
つまはじきにされているツルさんとしては、きっと嬉しかったでしょうが・・・。
文はその元凶の寅次郎の妹なのです。。。

お・・・江戸で小田村伊之助が会っているのは、桂小五郎・・・逃げの小五郎登場です。
ヒガシなんですね。
どっから見ても、渡辺小五郎に見えちゃいます。
が・・・幕末維新にあって、この方も結構イケメンの部類に入るので、そこはヒガシにがんばってもらいましょう。
お・・・喧嘩吹っかける輩がいますが、小五郎さんは神道無念流の塾頭で師範代なんだから、勝てるわけないでしょう??
でも、逃げの小五郎なのよね~~~


ツルは・・・重輔が重篤なために会えることになったという・・・
一緒に来てくれと頼まれる文。。。
お~、ここはかなりつらい。。。

重輔は既に危篤状態・・・それでも・・・藍染職人の子ではなく武士であることを望み、志を高く持っていました。
そう・・・長州の武士としての最期を望んでいました。
寅次郎との志の証である”異国のボタン”を手にして。。。
まさに寅次郎の言う”
草莽崛起”でしょうか??


重輔がそんな状態なのに松陰は相変わらず囚人たちに学問を薦めていました。
そう、偏屈有隣にも・・・。

「ここで、学ぶ学問など何の意味もない・・・」という有隣。
その有隣に・・寅次郎が見ようとして見なかった現実。。。
虫けらのように死んでいこうとしている友・・・重輔・・・。
その重輔をどうすることもできずに・・・助けられないでいる寅次郎こそが現。。。
それを突き付けられるのでした。

hana4













書を破られて、思わず掴みかかりそうになる寅次郎を富永は嘲笑う。

hana3














人の本性は悪??
それとも善??

さすが・・・本田博太郎さんです。。。
すごい迫力ですね。

でも・・・これが真実ですよね。。。
いくら学問してても重輔は助からないもの・・・。
せめて・・・寅之助がもっと思ってあげないとね。。。

その言葉で目から鱗だったのか・・・
重輔のために伊之助に頼んで薬を調達する寅次郎。。。

「今更こんなことしても遅いわ。。。 
 金子さまをそんな姿にしたのは寅兄じゃない。。。
 およしなさい・・・おまえが行って何になるの?
 ボロボロになった金子さまやそのお身内が・・・そんなことを望むと思います??
 お前は・・・吉田寅次郎の妹なんよ・・・!!」by寿

う~ん・・・実はその通り。。。
たぶん、この大河ではこの姉上が普通・・・常識人なんでしょうね。

しかし、文は・・・薬を届けに行くのでした。

hana













「お願いがございます。
 金子さまが、もっていたボタオ・・・私にお預けいただきたいんです。
 兄に・・・託したく存じます。
 吉田寅次郎と申します。
 私は妹の文と申します。
 金子さまの思いは、私が必ず兄・寅次郎に伝えます!!
 金子さまがこれからも立派な武士として兄上と共にずっと生きていかれるよう。。。
 ですから、ボタオを!!この通りでございます!!」

そんな文を・・・ツルは呆然として見つめていました。

「あれは。。。捨てました。。。
 この躯は・・・染物屋の息子でございます。。。」

が・・・そう言って立ち去るのでした。

そうでしょうね・・・母としては、やっぱり武士ではなく息子なのです。。。


特別に・・・寅次郎にお目通りが叶った文・・・兄に思いの丈をぶつけます。

「金子さまが亡くなりました。
 金子さまは、最期の最期まで、兄上と共に海を渡る夢を見ておられました。
 何度でも挑んでみせると。。。
 
 教えてつかあさい!!
 なんで金子さまは死ななくてはならなかったんですか?
 なんで国禁を犯してまで兄上と海を渡ろうとしたんですか??」

そうですよね。。。
どうしてこの2人になったのか??
そんな件もなかったですからね。。。

「あの夜・・・俺たちは光を見たんじゃ・・・
 目指す船の先に新しい日本があると。。。」

「見えたんは異国の光だけですか?
 うちには大切な方たちがいます。
 兄上が国禁を犯したあと・・・梅兄様はお役を免じられました。
 寿姉さまも城下での暮らし向きが立ちいかず・・・私たちを助けてくれるもんは誰もなく・・・
 父上がお腹を召して詫びようとなされました。
 私たちを守るために・・・!!

 兄上の見たもんが、新しい国の光だというんなら、なんでそれは私たちを照らしてはくれんかったんでしょう。。。

 金子さまは・・・寅兄様が殺したんです。
 己の欲に、己の慕うものを巻き込んだ・・・。」

「違う!!
 俺は金子と生きたんじゃ!!
 夜の海を2人、大義のために大義に生きようとひたすらに・・・!!」

hana2













「ならば証を見せてつかあさい!!
 あの夜、兄上の目指した光がただの私事ではない・・・もっともっと太い大義の志の果てやったというんなら・・・。
 志は死なない!!
 たとえ一生牢の中にあろうとも絶望はない・・・!!
 金子さまは生きて幸せやったんやと。。。
 
 暗い獄の中で、金子さまはずっとボタオを握りしめていました。
 兄上との大切な思い出を・・・!!」

と・・・我慢できなくなって立ち去るのでした。

おお~~!!
真央ちゃんカッコいい!!さすがです。
自然ないい演技しますね。
だからこそ、もったいないというか・・・もっといい作品になるといいなあ。。。

そんな小心な文を待っていてくれたのは・・・母でした。
「おかえり。。。せわあない。。。」
何も言わずに抱きしめてくれるのです。
おお・・・初めて良い感じの話になってきつつあります。

そして・・・朝・・・
水を汲みに井戸に出た文・・・そこに・・・半紙にくるまれてあったのは重輔の”ボタオ”でした。

hana5












そして・・・重輔を亡くし、腑抜けのようになった寅次郎の前に現れたのは・・・高須久子でした。

高須久子さんですが・・・重要なんだろうか・・・。
よく分んないんですが。。。

ま、今回は見事に、文が主人公として、寅次郎のやる気スイッチを押してくれましたね。
この重輔のことは、寅次郎にとって・・・とっても辛い経験となったことでしょう。

ただ・・・もう少し、寅次郎という人物が、重輔が命を懸けるのに値する男だったのか??
というところが・・・。
というのも、重輔は、寅次郎のことを先生!!って呼んでますよね。
いつからどんな経緯で先生となったのか・・・??
寅次郎にとっては友かもしれませんが。。。

でも、重輔がナレーションで終わらなくって良かった。

志は寅次郎に・・・そして松下村塾のみんなに引き継がれていくことでしょう。
そう考えると、松下村塾メンバーがいて、官軍になって・・・明治維新を成し遂げて・・・
だから、今でも吉田松陰を支持する人がたくさんいるて・・・
総理大臣出身者も山口出身が多いし・・・その人たちも、地元の偉人”吉田松陰”を支持するでしょう。


↓ランキングに参加しています。
↓応援してくれると励みになります。


にほんブログ村

幕末・明治時代(日本史) ブログランキングへ

「志」が人と時代を動かす! 吉田松陰の人間山脈 (青春新書インテリジェンス)

新品価格
¥961から
(2015/2/11 06:45時点)


志士: 吉田松陰アンソロジー (新潮文庫)

新品価格
¥529から
(2015/2/11 06:45時点)













逆境をプラスに変える 吉田松陰の究極脳

新品価格
¥1,620から
(2015/2/3 14:41時点)




お~~~いきなり寅次郎が黒船に乗り込んでしまったところから始まりました。

hana













寅次郎、すんごい顔して密航していますが・・・この件は・・・もう終わり・・・??
ちなみにこの密航を企てるに当たっても・・・
下田に潜伏して密航の機会を待っていました。
ここだけでもいろんな話が作れそうですが・・・
OPが終わった瞬間にこの始末。。。

hana5











あ~、もしかすると、この作品の最大の見どころかも知れないのに・・・??
寅次郎は下田から江戸に送られ・・・伝馬町の牢に入れられてしまいました。

おお・・・怒り狂っている文之進が、佐久間象山(八重の桜)に見えてしまう。。。
ここでもプチ混乱発生。。。
最近のドラマで思うのですが・・・”人気がある”と、どこでも使うということ。。。
やっぱりその役が抜けきってからの新しい役をしてほしいの。。。

長州の家族は・・・寅次郎に翻弄され・・・色々な想いを感じていました。
まあねぇ・・・まだまだ小さい文にはどうすることもできないことなのですが・・・だからこそ、もっとガッツリ描いてほしい。。。

とりあえず、責任をとって腹を切ろうとした梅太郎に・・・
”おまえさま・・・
 お帰りになられてからずっとせわしかったんで、言いそびれちょりました。。。
 「おかえりなさいませ」
 よう・・・お戻りになられました。
 ほんに・・・ご苦労さまでございました。”

”ん・・・”

梅太郎と亀・・・このシーンが良かったですね。

これぞ、武士の妻って感じです。
言葉にしなくてもわかるってところが、控えめで・・・でも”自害するかどうか”追求しないところが優しくてとっても良いです。
日本人的ですよね。

「寅次郎は長州の宝ぞ・・・」という敬親。。。これ一辺倒で突っ走るんだろうか・・・??

お・・・
「初めから述べてみよ。。。」と、番所で寅次郎が企てた密航について話し出しました。
やってくれるんだ・・・良かった。。。

1854年・・・下田に来たペリーの船、ポーハタン号に乗り込みます。
小舟に乗って同行するのは、一番弟子の金子重輔。
目的は・・・敵を知るために・・・!!

ちなみにこの時、ペリーは熱心なこの青年たちに感激し、連れていきたいと思っていました。
が・・・条約も締結し、幕府に対して波を立てるのもどうかなあ・・・??と思ったので・・・
懇願する寅次郎と重輔を・・・
”大目に見てあげてね”と、幕府に引き渡したのでした。

で・・・やっぱりこの国の行く先を愁いでいた寅之助。。。
国禁を犯し・・・処罰されるのを覚悟で番所に名乗り出たのでした。


お・・・伝馬町の牢で・・・罪人相手に説教し、粋がっている寅次郎ですが・・・
当時は牢名主がいて・・・お金を包まないと駄目でした。
そう・・・牢名主にお金を包んだら厚待遇だったの。。。
最初、お金を持っていなかった寅次郎は・・・最下層に置かれたそうですが、江戸藩邸から金子を用意してもらってなんとか頑張れたと言われています。

ま・・・この牢でも講義したっていうから、ほんと日本の行く先ばっかり考えてたんでしょうね。

萩では・・・トラブルばっかりの杉家に冷たい人々。。。
文は・・・なんだか父・百合之助の様子がおかしいことに気付き・・・。
もうすぐ生まれてくる寿の子に駕籠を作ってくれるように頼むのでした。

hana3

















何を考えている??百合之助??

そして・・・
寿は男の子を出産・・・篤太郎の誕生でした。
お・・・まさに赤ちゃんです・・・かわいい。

そこに帰ってきたのは小田村伊之助・・・寅次郎の知らせを・・・国許での蟄居を伝えに”杉家”に帰ってきたのです。
寿も”杉家”で暮らせばいいのに・・・。
生まれた子供よりも寅次郎の心配をする伊之助・・・。
でも・・・寿に会いに行っていないことより、寅次郎が伊之助に思われて幸せだと喜ぶ母・滝っておかしくない・・・??

公儀に許されて帰ってきたとはいえ・・・
寅次郎は国禁を犯した大罪人・・・長州藩としてはどう裁く・・・??


そして父・百合之助は何を想う・・・??
って・・・父が孫に会いに行ったり、孫に書物をやると言ったり、孫にお守りをあげたり・・・
フラグはたくさん立っているのに、なんでみんな分かんないかなあ・・・。
父の本心を!!

そう・・・気付いたのは文のみ・・・
って、滝さんお気楽すぎないかい・・・??

そのくせ、父は文に・・・寅次郎を支えて守れという・・・
そうか・・・滝さんが当てにならないからか・・・??

寅次郎は・・・野山獄につなぐというお達しが出ました。
そして・・・父・百合之助には、育役を続けよというお達しが。。。
父上の切腹願いは差し戻されたのです。

「生きてつかあさい」は長兄と・・・父だったのよね。。。
だって、寅次郎は自業自得・・・。

帰ってきた寅次郎は野山獄に・・・身分の低い金子は岩倉獄へと収監されました。
hana2













あんなに旅に出るのが好きな子だったのに・・・みたいなことを滝さんが言って・・・
そんな兄のために書物を運ぶという文。。。
ほんと、助かっただけでもありがたいのに、やっぱちょっとずれてますよね。。。

gokuこの野山獄と岩倉獄・・・

どうしてできたのか・・・??
昔・・・岩倉さんが酒に酔っぱらって野山家に斬り込んでしまいました。

で・・・長州藩は野山家に岩倉孫兵衛を幽閉・・・斬首の刑にしました。
が、喧嘩両成敗ということで、両家はお取り潰し、屋敷は没収され・・・
牢獄として活用したのでした。

ちなみに、斬り込んだ岩倉側に非があるので、士分の者を収容する場合に上牢・野山獄、庶民を収容する場合に岩倉獄となったのです。


寿が・・・
野山獄からは帰ってこれない・・・みたいなことを言っていましたが・・・。
実はこの野山獄、寅之助が入った時は全部で11人・・・士分は2人だけで、他の9人は家族の申し出によって借牢されたものでした。

そして寅之助の場合も・・・
渋々百合之助が借牢届をだして・・・それを藩が受ける形になっていました。

”入ったがさいご出ることのできない牢”は、家族から申し出て無期限に入牢させられる・・・そこに”出られない”があって・・・

拷問は無く、囚人同士の交流有、親族も出入り自由、差し入れ自由・・・ただ・・・刑期の終わりのない希望のない生活をしていたのです。

ただ・・・岩倉獄の環境は劣悪で・・・着物や食べ物も満足に支給されていませんでした。
もともと江戸から搬送されてくる間に体調を壊していた金子・・・この岩倉獄で無念の死を遂げています。

とりあえず・・・ガンガン行く寅次郎に怒ることなく、責任をとってやろうという・・・本当に甘い人たちの集まりですね。
怒り狂っていますが、文之進おじさんの方が正しいよ・・・きっと。。。
怒っても、怒っても足りないことをやっているのだから・・・松陰先生は。。。

なんか、突っ走って・・・突っ走って・・・
あと5年・・・ほんともうすぐ死んじゃいますよ・・・。
松陰先生。。。
でも・・・文さんはなんと大正10年まで生きるそうなので・・・
これぐらいのペースでないと駄目なのだろうか・・・??

↓ランキングに参加しています。
↓応援してくれると励みになります。


にほんブログ村


幕末・明治時代(日本史) ブログランキングへ

明治維新という過ち―日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト

新品価格
¥1,620から
(2015/2/3 14:41時点)

野辺に朽ちぬとも 吉田松陰と松下村塾の男たち (集英社文庫)

新品価格
¥713から
(2015/2/3 14:41時点)

このページのトップヘ