日々徒然~歴史とニュース?社会科な時間~

大好きな歴史やニュースを紹介できたらいいなあ。 って、思っています。

タグ:金融

世界のしくみがよくわかる!ニュースを読む技術 [ 池上彰 ]

価格:1,404円
(2014/11/13 05:24時点)
感想(9件)



サブプライムローンは・・・普通なら借金が出来ないような人にも高い金利でお金を貸すということでした。
これによって、マイホームを持つことを諦めていた人たちが、住宅ローンを借りてマイホームを建て始めました。
”住宅ブーム”が起きて・・・しかし、バブルはいつか弾けます。

売れなくなった途端、住宅の価格は下がってきます。
担保価値も下がり・・・住宅を買うのを控える人たちが増えてきました。
借金が返せない人もたくさん出てきて・・・サブプライムローンで破たんしたというニュースが流れるようになります。
ここで登場するのが”ヘッジファンド”。
危険(リスク)を避ける・・・預かったお金を減らないように・・・する会社ですが・・・
ハイリスク・ハイリターンをして資産を増やそうというヘッジファンドも出てきていました。
預かり最低金額は10億円くらいから・・・

お客さんから預かったお金を増やすのですが・・・
ヘッジファンドも金融商品に手を出していました。
サブプライムローンは金利が高い⇒銀行よりも高い金利が得られる
ということで、ヘッジファンドの資金が多かったと噂が流れます。

「お金を返してほしい!!」

「いくら損害が出たか、計算に時間がかかるので返済はちょっと待って!!」

「金が返せなくなったらしい!!」と噂になってしまいました。

大手のヘッジファンドがつぶれる??
潰れる前にお金を返してもらおうと、たくさんのヘッジファンドで取り付け騒ぎが起きました。

金融不安が始まります。
噂が次々に広まって・・・コール市場もうまく回らなくなってきます。
お金の流れが止まってしまい・・・経済全体が不健康・・・不況となっていきました。

自分も現金を持っていた方がいいと、銀行が囲い込みをし始めました。
アメリカは、自動車ローン会社がなかなか貸してくれなくなりました。
車を買うのを控えよう・・・となり、車がパタッと売れなくなりました。
日本の車も生産量を大きく減らし、仕事も無くなっていきます。
東京では日比谷公園に年越し派遣村ができる原因になってしまいました。
派遣労働者にしわ寄せがきたのです。

債権の商品化は、上手くいけば非常に利益が上がっていいのですが・・・
リスク管理をしないと思わぬことが起きるということ。
金融不安は、根拠のない不安から起きるということ。
実体経済に影響が出ることを心にとめて、金融システムを健全に保つことが必要なのです。

↓ランキングに参加しています。
↓応援してくれると励みになります。


にほんブログ村

社会・経済 ブログランキングへ

会社のことよくわからないまま社会人になった人へ [ 池上彰 ]

価格:1,512円
(2014/11/13 05:25時点)
感想(9件)

池上彰の「世界が変わる!」 [ 池上彰 ]

価格:1,296円
(2014/11/13 05:25時点)
感想(4件)

ここがポイント!! 池上彰解説塾 1

新品価格
¥1,080から
(2014/10/28 15:15時点)



リーマンショックとは???

キーワードは、債権の証券化です。

リーマンショックは・・・
2008年にアメリカの大手投資銀行リーマン・ブラザースが経営破たんしたことに始まります。
もともとリーマンという3人のユダヤ人兄弟がドイツからアメリカに来て会社を興しました。
そして・・・金融業界に乗り出したのです。

2007年にアメリカで住宅バブルが崩壊しました。
ローンの焦げ付きが原因です。
これによって、金融業界に不安が広がり、リーマン・ブラザーズの前にも「ベア・スターンズ」という証券会社が経営破たんしています。

小さな金融機関は、経営状態が悪くなると大手の金融機関がまるごと買収して救済しますが・・・リーマン・ブラザースは大きすぎたので、買収できなかったのです。

あんな大きな証券会社ですら潰れてしまった・・・
他の証券会社、投資会社は???金融機関は???

公的資金を使って救済する???

その公的資金を使うことを政府が否決した結果・・・
翌日からニューヨーク株式市場の大暴落が起こったのです。
奈落の底に落ちる経済・・・
それにびっくりした議員たちは救済法を成立させますが、時すでに遅し・・・
世界中に広まってしまいました。

つまり、リーマン・ブラザーズが潰れたからではなく、潰れた後処理をきちんとできなかったことが世界経済の不安定をもたらしたのです。

1929年ニューヨーク株式市場の株価大暴落のときも、その直前にアメリカでは住宅バブル・住宅ブームがありました。
住宅バブルがはじけたことで株価の大暴落が起きたのですが、この時は、共和党のフーバー大統領で・・・
民間に政府は口出ししない・・・という方針だったので、深刻化していったのです。
フーバー大統領の共和党に対する不満が高まって・・・
そして、民主党のルーズベルトが大統領となり、ニューディール政策が行われたのです。

このリーマン・ショックも、2008年ブッシュ大統領の共和党のもとで深刻化し、アメリカ国民は、共和党ではダメだ・・・民主党でなければ!!ということで、民主党のオバマ大統領が当選したのでした。

次のバブルが2020年の東京オリンピック???

日本の場合は、証券会社と銀行の二つに分かれていますが、アメリカの場合は、証券会社・投資銀行・商業銀行の3つに分かれていて、リーマン・ブラザーズは、このうち投資銀行に当たります。
この投資銀行は、一般の預金者からではなく、金融のプロからお金を集めて運用します。

リーマン・ブラザースがやっていたのが債権の証券化・・・サブプライムローンです。
が・・・
”普通なら借金できないような人にも高い金利でお金を貸します!”という考え方です。
つまり、クレジットカードで払えなかったり、住宅ローンを返せなかった人に対しても高金利で貸そうという仕組みなのです。

マイホームを諦めていた人たちが住宅ローンを借りてマイホームを建て始めました。
需要と供給で、土地の値段が上がり、その土地を担保にすればより多くのお金を借りることができるようになります。・・・
住宅ブームがおきてきました。


↓ランキングに参加しています。
↓応援してくれると励みになります。



にほんブログ村

社会・経済 ブログランキングへ

(042)世界史で読み解く現代ニュース (ポプラ新書)

新品価格
¥842から
(2014/10/28 15:16時点)



池上彰の教養のススメ 東京工業大学リベラルアーツセンター篇

新品価格
¥1,620から
(2014/10/28 15:16時点)










ここがポイント!! 池上彰解説塾 1

新品価格
¥1,080から
(2014/10/20 08:00時点)




 お金は商品を買うものですが、そのお金が商品になりました。
オプション取引・デリバティブ取引・・・は、変動相場制になったから生まれた取引です。

世界のお金はドルと固定し、ドルといつでも交換することができる・・・
外国の政府がアメリカ政府に対して「ドルを金に変えて」と言ったら、金と交換していましたが、東西冷戦によって世界各地で紛争や戦争が起き、アメリカは多額のお金を使うようになりました。

朝鮮戦争・ベトナム戦争・・・とてつもないお金を使いました。
世界中のドルの量が、アメリカ本国が持っている金よりはるかに多い状況になってしまいました。

「交換しない!!」と、宣言します。
これをニクソン・ショックと言います。
そして”固定相場制”見直そうということのなりました。

ワシントンのスミソニアン博物館に世界の国の代表が集まって、”1ドルいくらにするか?”という話し合いが行われました。これをスミソニアン体制と言います。
1971年固定相場制によって1ドル=308円となりました。
それも長続きせず・・・固定できなくなって・・・
1973年変動相場制となりました。

そこで損をしないように・・・と生まれたのが、オプション取引・デリバティブ取引です。
これは変動相場制になってから生まれた・・・そして、この時、お金が商品となったのです。
為替レートの変動によって上手く売買すれば、利益を得ることができる!!

「お金を安く仕入れて高く売れば儲けが出る」となったのです。

お金を商品として売買することで、激しく為替相場が動くことになります。
輸出入業者がリスクを少なくしようとして生まれたのが、オプション取引です。

1ドル=100円で商品を取引することを決めても、商品を手渡してお金が入ってくるまで何週間~何か月かかかります。
その間に為替レートが変わってしまうと大変です。
輸出入業者のリスクを少しでも減らしたい・・・ということで、出来たのがオプション取引です。
例えば「1ドル=100円で交換できる権利」を5億円で買ったとします。
商品を売る時点で「1ドル=80円」になっていたとしても商品を「1ドル=100円」で取引できるので、損害がありません。
そして「1ドル=110円」なっていたら、その5億円で買っていた権利を放棄して「1ドル=110円」で取引すれば・・・契約時の5億円は捨てになりますが、「1ドル=110円」なので、5億円の利益が出るのです。

そして・・・このオプションを売り買いする会社が生まれました。
保険会社・オプション価格を売買する会社・・・色々生まれます。
本来は輸出入のために行われていたものが派生して、新たな商品が生まれる・・・それをデリィバティブ=派生「金融派生商品」が生まれたのです。


↓ランキングに参加しています。
↓応援してくれると嬉しいです。


にほんブログ村

社会・経済 ブログランキングへ

池上彰の教養のススメ 東京工業大学リベラルアーツセンター篇

新品価格
¥1,620から
(2014/10/20 08:01時点)

昭和編1昭和二十年代 戦争と復興 (池上彰の現代史授業――二十一世紀を生きる若い人たちへ)

新品価格
¥1,728から
(2014/10/20 08:01時点)

図解 池上彰の経済「超」入門

新品価格
¥1,080から
(2014/10/14 13:31時点)



第2次世界大戦後、世界各地で紛争が起き・・・アメリカは多額のお金を使うことになります。
お金を世界中にばらまいてしまったのです。

朝鮮戦争・ベトナム戦争の勃発・・・最盛期には、50万の兵士が南ベトナムに送られました。
そして、毎日大量の爆弾を北ベトナムへ・・・!!
とてつもないお金を使ってしまいました。

おまけに南米の反政府ゲリラが・・・腐敗した独裁政権を支援します。
アフリカでもソ連側に入らないように・・・アメリカ側につくならたとえ独裁政権であろうと援助をする・・・
アメリカの仲間であれば・・・と、お金を世界中にばらまいたのです。

アメリカの持っていた金の量が急激に減ってきました。
1949年には245億ドルあった金塊が、1970年には111億ドルとなってしまいました。

はじめ、アメリカ本土にある金の価値の方が、世界中にあるドルより高かったのですが、アメリカがドルをばらまいた結果、世界中に出回っているドルのお金の量が、アメリカ本国が持っている菌よりはるかに多くなってしまったのです。

アメリカに金が無くなってしまう・・・

アメリカは居直って・・・「交換できない!!」
1971年ニクソン大統領がホワイトハウスから交換しないと宣言したのです。

「アメリカはドルを守らなければならない!!
 世界中の通貨を安定させるため、ドルと金との交換を禁止することにした!!」

これをニクソン・ショックと言います。
ドルをいつでも金に変えることができるから、ドルには信用がありました。
ただの紙切れになってしまう可能性のあるドル・・・しかし、これに変わるものがなかったので、世界のお金として使われることになったのですが・・・ドルの価値がどんどん下がっていってしまいました。
金1オンス=35ドルで交換だったものが、38ドルとなったのです。

どうする??

改めて「1ドルいくら」ということを、決めなおそうということになりました。

「固定相場制を決めなおそう!!」ということで、ワシントンのスミソニアン博物館に世界の代表が集まりました。
これをスミソニアン体制と言います。

結果、1ドル=308円になりました。
これも長続きせず・・・固定しておくわけにはいかなくなって・・・変動相場制となり・・・外国為替市場が誕生するのです。

↓ランキングに参加しています。
↓応援してくれると励みになります。



にほんブログ村


社会・経済 ブログランキングへ

日銀を知れば経済がわかる (平凡社新書 464)

新品価格
¥799から
(2014/10/14 13:32時点)



スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 マクロ編

新品価格
¥1,620から
(2014/10/14 13:32時点)





図解 池上彰の経済「超」入門

新品価格
¥1,080から
(2014/10/7 17:27時点)



お金が商品になった??
商品を買うお金自体が商品として売買されるようになりました。

”円高 ””円安”・・・は、私たちの生活に影響のあるお話です。
しかし、昔は決まっていました。
1ドル=360円です。

1944年第二次世界大戦の最中、アメリカは、世界大戦が終わった後に世界で貿易ができるように世界の通貨体制をどうするかを決める会議を開きました。

アメリカ・ニューハンプシャー州ブレトンウッズ「マウントワシントンリゾート」に、連合国44か国が集まり、戦後をどうするか?を話し合ったのです。

第二次世界大戦までは、世界のお金はイギリスの”ポンド”でした。
イギリスが絶対的な力を持っていたのです。
しかし、第二次世界大戦で、ドイツ軍のロケット弾攻撃によってロンドンは廃墟と化しました。
イギリスの経済力がどんどんと弱まってきていたのです。

世界のお金を何にする?
イギリスとアメリカが対立します。
イギリスはケインズ案・・・バンコールという新たな国際決済通貨を作る
アメリカは財務官僚・ホワイト案・・・ドルを世界の基軸通貨に!!
と、主張しました。

バンコールかドルか??
世界のお金はドルになりましたが・・・アメリカ一国の通貨が世界のお金として使われるという矛盾が出てきました。
バンコールを世界共通通貨にしていれば、様々な混乱は起きにくかったのではないか?と言われています。

しかし・・・イギリスの経済力とアメリカの経済力との戦いで・・・
アメリカが勝ったのです。

その結果、世界共通はドル、それ以外の国の通貨はすべてドルと固定ということになりました。
ブレトンウッズ体制。。。それが固定相場制です。
金1オンス=35ドルとしました。
いつでも金と交換できるという保証がありました。
それによってドルの信用があり、世界のお金として使われるようになったのです。

日本も円とドルを・・・ということで、1ドル360円となりました。

アメリカは何処に金を保管しているの???
ケンタッキー州・フォートノックスに保管してあります。

しかし・・・世界中にドルが溢れていきます。
第二次世界大戦でヨーロッパが焼け野原になってしまいました。
西はアメリカが占領し、東はソ連が占領し社会主義国が出来ていきます。
危機感を抱いたアメリカは・・・マーシャル・プランによって西ヨーロッパの国々に援助しました。
ドルが大量にヨーロッパに流れ込み、アメリカの商品を輸入する・・・
それによってアメリカは経済成長したのです。
これによって西ヨーロッパが大発展を遂げるのです。

しかし、冷戦時代・・・世界各地で紛争・戦争が起きるようになって・・・
まずは朝鮮戦争・・・
1950年に勃発した韓国と北朝鮮との戦いで、アメリカ軍主体の国連軍も参戦しました。
武器・弾薬・・・防寒着・・・たくさんのお金がかかります。
「近くの日本で買おう!!」ということで、日本経済が発展していきます。
アメリカは多額のお金を使うことになってしまいました。

ベトナム戦争勃発!!
アメリカ軍は、南ベトナムに派遣され、反政府運動勢力と戦争します。
そして・・・反政府運動を裏で支援していた北ベトナムにも爆撃を始めます。
しかし、武装ゲリラによって苦しめられるアメリカ軍は、恐怖に駆られ銃を乱射する事件が起きて・・・アメリカでも反対運動が起き、撤退することになります。
が、最盛期には、50万人の兵士が南ベトナムに送り込まれました。

毎日毎日大量の爆弾で北ベトナムを空爆し続け・・・
戦争のためのお金をたくさん使ってしまいました。

↓ランキングに参加しています。
↓応援してくれると励みになります。


にほんブログ村

社会・経済 ブログランキングへ

知識ゼロからの池上彰の世界経済地図

新品価格
¥1,404から
(2014/10/7 17:28時点)



ここがポイント!! 池上彰解説塾 1

新品価格
¥1,080から
(2014/10/7 17:28時点)




このページのトップヘ