【新品】【本】【2500円以上購入で送料無料】中国大暴走 高速鉄道に乗ってわかった衝撃の事実 宮崎正弘/著

価格:1,365円
(2014/3/12 12:44時点)
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いま日本は、高速鉄道の受注を巡って世界と闘っています。
日本の列車がどれだけ世界を走っているの?
ニューヨーク市の地下鉄は日本製で、落書きが消しやすい素材で製造され、駅施設を含め街の浄化にも貢献したと言われています。
高速鉄道と言えば・・・新幹線ですが。。。
今年でちょうど50年。高速鉄道のパイオニアです。
高速鉄道の定義は・・・
列車が200㎞毎時以上の高速度で走行できる幹線鉄道のことです。

世界の代表的なものは・・・日本は新幹線、フランスはTGV、ドイツはICEです。

今、高速鉄道受注対決が行われているのがタイで・・・
現在12時間かかるバンコク~チェンマイ間を4時間に短縮させるのですが。。。
今年、国際入札が行われます。
この費用は7800億バーツ=2兆5000億円です。
何処が受注するのか???
日本のライバルは中国です。
どうして???
その理由は、フランスもドイツも手を挙げていない中、早々と手を挙げているのが中国なのです。
そして、中国が有利と言われています。
今まで新幹線の戦績は1勝1敗です。
最初、韓国の高速鉄道導入時に国債入札しました。ライバルはフランス・ドイツ・・・結果はフランスの勝利でした。
その理由はネガティブキャンペーンでした。
そこに反日ムードもあって負けたのです。

そして・・・1勝が台湾です。
台北~左営間の350㎞を90分で結んでいます。
1999年に台湾大地震が起こったこともあり、地震対策が出来ている日本の新幹線の安全性が認められたのでした。
おまけに50年間無事故であったことが良かったようです。
発車時刻案内板・指定席空席案内板・車内販売用ワゴン・車内清掃員・・・日本のそのまま・・・さまざまなシステムをパッケージしているのです。

台湾の人たちは、新幹線に好意をもってくれているようです。
台湾の新幹線も無事故だそうです。

他にも優れている点としては・・・
最高速度はフランスやドイツに及びませんが、定員は4倍以上、乗客1人当たりの消費電力は半分以下となります。
経済効果が優れているのです。
ライバル中国との闘いで武器となるのが安全性です。
新幹線には信号機がありません。
それは早すぎてみることが出来ないのです。
なので、信号機は運転席に組み込まれて(車上信号方式)いて・・・追突が出来ないようになっています。
しかし、運転士が居眠りをしない様に操作をしないと駄目なようにわざと作られているのです。
いち早く開発したのは日本で、0系の頃からなのです。

どうして中国の方が有利なの???
中国高速鉄道「CRH2」型は、世界初の営業時速350㎞を実現しています。

crh2

















中国での相性は”子弾頭”、東北新幹線の”はやて”にそっくり。。。

hayate















日本のJR東日本が技術を提供したのです。
中国はその車両をベースに自主開発した、独自開発したといっています。
だから中国製だと言っているのです。

つまり、日本の新幹線は自分との闘いなのです。

中国では2011年に中国高速鉄道脱線事故がありました。
なのに中国が有利と言われているのは・・・
インラック首相の高速鉄道導入の目的からきています。
「高速鉄道建設計画は、各都市の移動時間、特に野菜を運ぶ所要時間を短縮することが目的」なのです。

インラック首相の選挙の地盤は農村部・・・。
党・政権の基盤を固めるためにも野菜を都市部にいち早く持っていくとなると農村部が喜ぶ!!という政策なのです。
高速鉄道を輸入すれば、タイの国全体のインフラ強化にもつながっていきます。
流通が拡大し、景気も良くなる・・・そこに中国が目を付けたのです。
中国の提案は・・・
中国はタイ産の米を年100万トン、天然ゴム20万トン輸入し、車両代金の一部などして相殺することを提案しているのです。

日本のデメリットとすれば・・・他国の高速鉄道は一つの会社なのですが・・・
新幹線は、運用会社を始め車両製造会社・線路建設会社・信号機製作会社をはじめ300社にも上ります。
みんなで話し合わないと・・・企業連合を作らないといけないのです。

これからかなり激戦になることが予想されます。
一つ一つの国の事情に合わせて技術開発を進めるとほかの国でも勝てる!!
政情不安のタイでどうなるのでしょうか?

タイで始まった反政府デモは、インラック首相の退陣を求め政府機関を一時占拠、死者20人、負傷者700人以上になっています。
どうしてデモが起こったのか?
いつまでデモが続くのか???
インラック首相は、実業家のやりてでした。
インラック首相を退陣させ夜討ちしているのは、ステープ元副首相です。
反政府デモのきっかけはインラック首相の兄・タクシン元首相です。
汚職事件で禁固2年の実刑判決を受け、海外逃亡中のタクシン。
反政府デモは兄が帰国できるように恩赦法案の強行採決を行ったことに始まるのです。
タイは、与党と野党のデモが頻繁に繰り返されている国で・・・

反タクシン派は黄色・国王の色・・・国王をないがしろにするタクシン派に反対なのです。
タクシン派は赤色・タイの国旗の色・・・国を大事にしているという色なのです。

デモで賑わうと、インラック首相としては自分の支持基盤”農村の人気を取りたい”のです。
どのように売り込むのかがポイントなのです。

国際情勢、相手の国の利害関係、政治状況もみて売り込まないといけない・・・
したたかな戦略が必要なのです。


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